現地2月21日、バーレーン・サクヒールの「バーレーン・インターナショナル・サーキット」で3日間に渡るF1のプレシーズンテストがスタート。ビザ・キャッシュアップ・RB(以下RB)は前半に角田裕毅、後半はダニエル・リカルドが走行を担当した。

 鮮やかなカラーリングの「VCARB01」を駆った角田は、4時間で64周回を重ね、フロービズやエアロレーキを使用してのデータ収集も精力的に行なった。ベストタイムは全体13番手(前半の中では5番手)となる1分34秒136を計測。ちなみにタイヤはC3=ミディアムを装着している。

 初日を終えた後、角田は「レッドブルは別として、アストンマーティンは調子が良さそうだし、フェラーリもそうです。マクラーレンはよく分かりません。中団のチームでは、ウィリアムズはまだ自分のパフォーマンスを少し隠しているような印象を受けます」とライバルたちの印象を明かした。フランスのモータースポーツ専門メディア『NEXTGEN-AUTO』によると、角田は以下のように自チームについて語っている。

「中団争いにおいて、僕たちは悪い位置にはいないと思うので、この調子で今後も続けていけたらいいなと。もし、最初のレースで中団のトップのグリッドにつけられるようであれば、それは非常に良いシーズンのスタートになると思います」
  一方、52周回でベストタイムは全体4番手の1分32秒599だったリカルドは、「コースに出るのが少し遅く、プログラムも少し急いで消化したこともあり、セットアップの変更について報告したり、議論したりする時間があまりなかった。ユウキはまた明日の午前に走行するので、今夜はできるだけ多くの情報を彼に伝えようと思う」とコメント。チームの現状については慎重な見方を示している。

「今季の目標は中団争いの先頭に立つことだが、今の我々のポジションはおそらく真ん中に近いと言えるだろう。我々に対して非常に興奮している人たちがいるのは分かっているが、僕は少し慎重になるつもりだ」

「我々はまともな車を持っているが、まだやるべきことはたくさんある。確かにいくつかポジティブな点はあるが、まだ時間が残っていることは明らかだ。全体的なフィーリングとバランスは問題ないので、あとはもう少しタイムを上げていきたい」 パフォーマンスの向上に必要なポイントとして「空力面」を挙げたオーストラリア人ドライバーは、「中団のすべてのチームが、トップチームに追いつこうとする上で、空力上の効果を見つけようとしている。それに加えて、さらに抵抗を削ることがキーポイントになる。それはトップチームが実際に達成したことであり、我々が取り組むべきことでもある」と指摘した。

 リカルドが示す慎重さは、チーム代表のローラン・メキーズ氏も同様であり、「我々はあらゆる分野で改善を図りたいと考えており、そうすることで競争力の面で真の一歩を踏み出せるだろう」と見解を述べ、チームとしての姿勢を示している。

「これは最短の道ではないが、確実に前進する道であると信じている。少し時間がかかるかもしれないし、シーズン前半は少しばかり難しいものとなるかもしれないが、中期目標に真剣に取り組むためには、それが正しいアプローチだと思う」
  そんな新生チームの初日に対して、F1公式サイト『F1.com』は「おそらく、この日一番の驚きのパッケージはRBだった。彼らはオフシーズン中に多くの変更を加え、『成長痛』を覚悟しながらシーズンを迎えたが、角田とリカルドは、すぐにVCARB 01のステアリングを握るのが非常に快適であるように見えた。今冬の大きな変化を考えれば、ラップタイムは重要視していなかったようだが、実際は非常に素晴らしい初日だった」とポジティブな評価を与えている。

構成●THE DIGEST編集部

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