テニスの不正行為を監視する第三者機関「ITIA」は現地10日、スペインの男子テニス選手アーロン・コルテス(29歳)に15年間の出場資格停止処分を科したことを発表した。

 ITIAによると、コルテスは20歳代前半だった「2016年から2018年にかけて、テニスの大会結果の捏造、それによる金銭受領、不正なアプローチの未報告、テニス賭博、ワイルドカード(主催者推薦)を引き換えにした大会関係者への金銭提供など」計35件のテニス腐敗防止プログラム(TACP)違反があったことを認めた。

 これにより、前述した15年間の出場停止処分の他、罰金7万5000ドル(約1150万円)が科せられ、その内5万6250ドル(約862万円)は執行猶予となった。不正行為を早期に発見するため、ITIAは選手や審判など関係者に報告、情報、協力を求めている。

 同選手は、ITTAの調査に全面的に協力し、独立した汚職防止聴聞官による聴聞を受ける権利を放棄、そして合意された制裁を受け入れた。資格停止期間は、2024年3月27日に始まっており、彼が44歳になる2039年3月26日に終了する。
  資格停止期間中、コルテスは、ITIA加盟団体のITF(国際テニス連盟)、ATP(男子プロテニス協会)、WTA(女子プロテニス協会)、テニス・オーストラリア、フランステニス連盟、ウインブルドン、全米テニス協会、または各国協会が公認または認可するテニスイベントでのプレー、コーチング、出席が禁止される。

 なおATP公式サイトによれば、コルテスは1994年生まれで、2017年9月にATPランキングで自己最高の955位を記録。キャリアを通じトーナメントで獲得した賞金総額は、2万1854ドル(約335万円)となっている。

 世界中の試合の進行状況を瞬時に見られる時代となり、ますます拡大するスポーツベッティング(スポーツの試合を対象とした賭博行為)。テニス界でも監視体制を強化しているが、関係者による不正行為や規約違反は後を絶たない。

 今月だけでも、ITIAから「イタリアの競技役員のマヌエル・ギオン氏がTACPの5件の違反により5年6カ月間の出場停止処分」「ペルーのトーナメントディレクターのルイス・ホルナ氏が賭博スポンサー規約違反により6カ月の出場停止処分」の2件が発表されたばかりだった。

構成●スマッシュ編集部

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