【DeNA】偶然にも合致した今永昇太と東克樹の技術を超えた共通項。冷静なメンタルと勝利への想い
「1年間ローテーションを任せられる投手」。
三浦監督は開幕投手についてこう定義づける。昨年のポストシーズンで快投を披露したアンドレ・ジャクソンとアンソニー・ケイ、そして帰ってきた超大物のトレバー・バウアーと、開幕投手候補は数多く存在したが指揮官は東克樹にその座を託した。
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それはすなわち「チームに一人しかいない」と監督が常日頃から口にする“エース”と同意義。23年に16勝、昨年は13勝と文句のつけようのない活躍を見せ、開幕投手も2年連続で担うことで周囲はエースとの認識だが、東本人は「3年連続活躍してこそエース」との姿勢を崩さない。
だがエースとしての責任感は言葉の端々に感じられる。
4月25日にはカードのアタマを任され、勝利を掴んだ。チームは連敗中だったが「いつも通り、自分のピッチングをしようとしていました。意識して変に緊張して浮き足立ったりしないように、自分を忘れないようにしようと心がけてマウンドに上がりました」とリラックスしてゲームに入り込むことを胸に刻み登板。
先制点を与えてしまったことには反省したが「完璧を求めなすぎないようにしていました。取られてもまだ1点。凌いでいければいつか打線がひっくり返せてくれるとすぐに切り替えました」と試合中に冷静な対応を心がけた。ホームランを打たれた選手との再戦では、無理に勝負には行かず「フォアボールを嫌がってボールが中に入って一発打たれるよりは全然良いので。あの場面は今日の僕自身で良かったところですね」と結果的には最善の策だったと自己評価した。
そこには「無理して勝負に行かない。しっかりと冷静になって、試合の状況を判断しながら投球する。三振を取ってやろう、打たれたから抑え込んでやろうとか、そういうことではなくて、先発として試合を壊さないことが大事なので」とピッチャーとしてのエゴとも言える部分を捨て、あくまでもチームの勝利に向かっていく、大黒柱としての自覚が伝わってきた。☆海を渡ったエースとの共通点
東の“チームの勝利至上主義”の言葉を耳にしたとき、ある投手との共通点が頭をよぎった。それは現シカゴカブス・今永昇太の言葉だった。
チームの絶対的エースとして君臨してきた今永は、数々の大事なゲームを託されてきた。2022年のチーム史上初となる本拠地・横浜スタジアムでのCSの初戦にも先発を指名され「シーズンの大事な試合とか、クライマックスシリーズとか、特別なことをやらなければいけないと思いすぎていた自分がいたんですけど、メンタルコーチやピッチングコーチと話しているうちに、特別なことって無いんだなって思えました。こういうときってやることがたくさんありすぎてパンクしていた時があったんですけど、そうではなくどんどん削り取って残していくっていう作業をして、気持ちがすごく楽になりました。大事な試合だからこそ特別なことはできない」とあえて平常心で挑むことを強調していた。
翌年も敵地での第2戦を託された際は「メンタルも技術も毎年変わってくるので、その時に合ったメンタルで臨んでいけばいいのかなと思います」と更にアップデート。「どこか腹をくくって、開き直って投げる。もちろんどうなってもいいやというマインドは良くないと思われがちですけれども、開き直る部分に関しては、持たなくてはならないときもある。それを自分のポイントに置いて過ごしていきたいと思います」と達観したマインドを掲げ勝負した。
また「完ぺきな投球はなかなか難しいことだと思うので、失点をしても次の点は防ぐとか、自分のやりたいことばかりではなく、やるべきことをやるということが大切になってくる」と冷静な判断が求められると思考を巡らせた。最終的には「どんなことがあっても、最後に勝利を納めていれば内容はさほど気にしない。勝つための投球、またチームに流れを持ってこれるような投球をしていきたい」と勝利だけにベクトルを向けていくと宣言していた。
一致した左腕エースの矜持。東は「ぼくの中でそこにたどり着いたことですね」とキッパリ。「今永さんと話したことはないですよ。今永さんが言っていたことも全然知らなかったです」と少々驚いた様子だった。
偶然ながらも引き継がれたしなやかなメンタルと勝利への強い想いの譜系。技術を超えた部分から導き出された答えを武器に、孤独なマウンドで結果を求めていく。
取材・文●萩原孝弘
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