東京都の小池百合子知事は20日、市場移転問題について「豊洲市場に移転し、築地市場を再開発する」との基本方針を発表した。築地市場は5年後をめどに再開発し、食のテーマパーク機能を持つ“新たな場”とする。豊洲市場は中央卸売市場としての機能に加え、冷凍冷蔵・物流加工機能を強化し、IT活用した総合物流センターにしていく。

 当初は豊洲市場に移転した場合は築地を売却する計画だったが、豊洲で毎年100億円ほど発生する見込みの赤字などに対応するためと、これまで育まれてきた築地ブランドを守り活用するために再開発する方針を決めた。

 市場移転問題をめぐっては、小池知事が、昨年11月開場予定だった豊洲市場について安全性などの問題を指摘し、昨年8月に移転延期を決定した。豊洲市場の主要建物下に土壌汚染対策の盛り土がなされていないことも判明したことから、専門家会議を再招集。市場問題プロジェクトチームも新たに立ち上げ、豊洲市場の安全性や経済性を議論してきた。今春設立した市場のあり方戦略本部でそうした議論を集約し、知事の移転判断の参考材料とした。