3日の内閣改造で外務相に就任した河野太郎氏が同日夜、外務省で就任会見を行い、韓国や中国といった近隣国との関係を深めていく重要性を語った。日韓間の懸案となっている慰安婦問題に関しては「日韓合意が着実に実行されることが望ましい」と述べた。

●日米同盟

 河野氏は、北朝鮮のミサイル・核開発問題など日本を取り巻く安全保障環境の変化を挙げ、まず「日米同盟を確固たるものにすることが何よりも大切」と述べた。その上で、オーストラリア、インド、韓国、ASEANの国々との同盟国・友好国のネットワークを「アジア太平洋に張り巡らすことができるようにしたい」とした。

●日韓・日中関係

 日韓、日中関係の重要性も強調した。「なんといっても隣の国である韓国とは、さまざまな分野で協力していく必要がある」と切り出し、安全保障だけではなく経済やその他の分野でも「日韓関係を深めていくことは極めて大事」だと述べた。

 中国についても「国交正常化45周年で節目の年でもある」として、「大局的に日中関係を大事にしていかなければいけない」と語った。

 ただ例えば日韓間には慰安婦問題、日中間には尖閣問題などが横たわる。河野氏は「5年10年で日本列島の場所は変わらない。ここしばらくは東アジアの地図は変わらない」と指摘し、「近隣諸国と友好関係を築いていく時にどんな問題があるかと最初に考えるのではなく、どんな未来をつくってのくかを考えるのが大事」だと述べた。

 慰安婦問題をめぐっては、父である河野洋平氏が官房長官だった1993年に「河野談話」を発表し、慰安所の設置や慰安婦の移送などについて旧日本軍の関与を認めた。2015年12月には、日韓政府が慰安婦問題を「最終的かつ不可逆的に解決させること」で合意した(日韓合意)。これらの取り扱いについては「慰安婦問題の我が国の立場は、(安倍)総理が戦後70年談話で言われたこと、両国政府が確認した日韓合意にある。それ以上、私が付け加えることはない」と繰り返した。