第99回全国高校野球選手権、西東京大会の準決勝、早実対八王子が28日、神宮球場で行われ清宮幸太郎が「3番・一塁」で出場した早実が4−1で接戦を制して2年ぶりの決勝進出を決めた。清宮は7回に左中間へ高校通算最多本塁打記録に並ぶ107号。これが貴重な追加点となり、甲子園出場に王手をかけた。決勝戦は、30日に神宮球場で東海大菅生との間で行われる。

 注目のカードを前に神宮球場のチケット発売、開門時間は30分早められ、外野席も解放された。昨年の夏は、早実は準々決勝で八王子に敗れた。因縁のカードである。

 早実が八王子の先発、米原の立ち上がりを襲う。
 トップの橘内が四球を選ぶと、打線変更でクリーンナップから2番に入った雪山も四球を選び、清宮が打席に入った。いきなりクライマックスを迎えたが、二塁ゴロ。それでも走者を二、三塁へ進めた。二死満塁となって米原の暴投を誘い1点を先制した。さらに3回、この回、先頭の清宮が四球で出塁すると、続く野村の打席でエンドランを仕掛けた。打球はセンターの左へ。スタートを切っていた清宮は、迷うことなく三塁を蹴って本塁へ激走。貴重な2点目を刻んだ。

 一方、2点を追う八王子は、3回一死満塁から、今度は早実のバッテリーミスを誘う。雪山の投じたボールが高めに抜けてキャッチャー野村のミットをはじき、バックネット前へ転々とする間に1点を返す。追撃機は続いたが、高橋裕は一塁へのゴロ。清宮が冷静にバックホームして封殺した。

 神宮球場を沸かせたのは7回だ。先頭の清宮は、インサイドを厳しく攻められた後、アウトコース低めへと落とされた難しいツーシームをしっかりとためて逆方向へ運んだ。低い弾道の打球は左中間スタンドの最前列へ。高校通算最多本塁打記録に並ぶ記念すべき107号はチームにとって決勝進出を決める貴重な追加点になった。八王子の米原は、去年も対戦して清宮を不発に抑え込んだ本格派だが、ストレートが140キロ弱でボールに角度もあり、決して攻略しやすい投手ではなかった。
 
 早実は、8回にも二死二塁から橘内のセンター前タイムリーで1点を追加、さらに二死一、二塁と残ったチャンスに清宮に5打席目が回ってきたが、デッドボールだった。

 早実は雪山が2安打完投で八王子打線の反撃を封じてチームは決勝進出を決めた。続いて行われた準決勝で日大二高を11−8で破った東海大菅生と30日に甲子園切符をかけて対戦する。