トレード期限数分前にドジャースにトレードされたダルビッシュ有(30)が4日(日本時間5日)、敵地ニューヨークのシティフィールドで行われたメッツ戦に移籍後初登板。7回、99球を投げて3安打10三振を奪う完璧なピッチングで無失点に抑え、移籍初勝利を手にした。打撃の方は3打席連続三振だったが、世界一になるための助っ人としてドジャースに迎えられた一員にふさわしい力を誇示した。

 7月31日の電撃トレードから4日。ドジャーブルーのアウエーユニホーム、背番号「21」に袖を通したダルビッシュが移籍後、初先発のマウンドを踏んだ。キャリアワーストの10失点を喫したマーリンズ戦から中8日での先発だった。

 ナ・リーグ西地区で2位のダイヤモンドバックスに14ゲーム差をつけて首位を走るドジャースらしく、初回にテイラーの14号ソロで援護点をもらったダルビッシュは、苦しみながらも立ち上がりを無失点で切り抜ける。トップのコンフォルトに初球をライト前に弾き返され、一死からブルースに四球を与えて一死一、二塁のピンチ。だが、セスペデスをレフトフライ、グランダーソンには高めの甘いストレートを捉えられたが、瞬間、突き上げたダルビッシュのグローブにボールが吸い込まれた。

 そして二回にプイグの20号ソロで2点目をもらうと、ダルビッシュが打席に入る。
「毎試合打つっていうのは、自分のキャリアでもないので、疲れるんじゃないかなって。たまに打つ分には凄く楽しいんですけど、それが毎回となったとき、自分がどうなるのか。そこはちょっと心配です」
 そう不安を口にしていたが、最初の打席はフルカウントからスライダーに三振だった。
 メッツの先発は12勝4敗のエース、デグロームである。

 2回は、連続三振を含む三者凡退。リズムを取り戻す。3回には、投手のデグロームにレフト線に流され、ノーマークで盗塁まで許してしまったが、後続をピシャリ。150キロ台のフォーシームにスライダー、緩いカーブのコンビネーションがさえた。グランダル捕手のリードは、うまく裏をかいていた。
 ダルビッシュは、ほとんどサインにクビを振らなかった。
 4回、ダルビッシュの第2打席は、三球三振。二死で走者がなく、ピッチングに集中するためにバットをあえて振らなかったようだ。

 メッツのコリンズ監督は、元オリックスの監督。「若い頃の彼を見ているが調子のいい日の彼とは対戦したくない」と試合前に語っていたが、4回も4番のセスペデスから始まる打順を三者凡退。
 5回にも3−0となる追加点をもらったダルビッシュは、その裏、先頭のロザリオにレフト前ヒットを打たれ、盗塁を許し得点圏に進まれたが、ホームは踏ませない。6回にはアトレーに2ランが飛び出て5−0とリードを広げてもらう。その裏もフォーシームが生きて3人をわずか5球で終わらせた。ここまで球数79球。
  さらに1点の追加点をもらった7回にもマウンドに上がったダルビッシュは、三者連続三振で、移籍後初先発を綺麗に締めた。グラブをたたき雄叫びを挙げた。ベンチではロバーツ監督とハグをした。

 ドジャースは8回をフィールズ、9回を左腕のアビランとつないで6点の大量リードを守り、ダルビッシュは移籍初勝利を初登板で手にした。レンジャーズ時代の6月12日以来の今季通算では7勝目となった。