阪神の秋山拓巳投手が5日、京セラドームで行われたヤクルト戦に先発したが、三回途中に自ら異変を訴えて緊急降板した。

 秋山は立ち上がりを三者凡退に抑え、2回は先頭の山田哲人に二塁打を浴びたが後続を断ち、リズムを取り戻し、8番から始まる3回も連続三振で二死を取った。だが、トップの坂口に粘られて四球を与えると、その直後に、グローブを使って“タイム”のサインをベンチに送った。すぐさま香田投手コーチがかけより、そのままベンチに下がった。その際、ゆっくりと走って下がったのだが、香田コーチが、金本監督に何やら報告。金本監督は、ベンチを出て球審に松田への投手交代を告げた。

 秋山は、ここまで16試合に先発、9勝4敗、防御率3.01の安定した成績を残してローテーションを支えていた。特に107回3分の2を投げて、与四死球がたった10個という抜群の制球力を誇っていた。試合後、右足の太ももに張りを訴えての降板であったことが明らかされ、市内の病院へ直行、診断結果が出るのは明日になり、練習参加は、様子を見て決定されるという。金本監督も、緊急降板に対して「ビックリしました」と語っていた。プロ8年目で、初めてローテーに固定され、イニング数が100回を越えたのも初。緊張のマウンドでの疲労の蓄積がないわけはない。場所が場所だけに、今後、登録抹消手続きが取られる可能性もあり、メッセンジャーに続く安定感のある秋山が、もし離脱することなれば、阪神にとって大きな痛手。

 なお試合は、秋山の後を受けた松田が5回までを無失点に抑え、桑原、藤川、高橋、ドリスと1イニングづつを完封リレー。打っては、ヤクルトの先発の小川から一回に福留が先制のソロアーチをライトスタンドに叩き込み、二回にも先頭の中谷のレフト線二塁打を皮ぎりに坂本の内野ゴロの間に追加点をあげ、ロジャースの2タイムリーなどで着実に得点を重ねて4−0で連勝した。