ロンドン世界陸上の男子100m準決勝の3レースが5日(日本時間6日)行われ、期待された日本の3選手、ケンブリッジ飛鳥(24、ナイキ)、サニブラウン・アブデル ハキーム(18、東京陸協)、多田修平(21、関学)の3人は、共に準決勝敗退となり、決勝進出も夢の9秒台も果たせなかった。

 決勝の第1組に第2レーンで登場したケンブリッジ飛鳥は、10秒25で6位に倒れた。スタートは良かったが、この組を勝ったシンビネ(南アフリカ)、2位のガトリン(アメリカ)においていかれた。

「昨日からうまく修正しようとやってきたが、タイムを落としてしまいちょっと残念です。日本選手権のできからすると、もう少しできると思っただけでに残念です」

 レース後も笑顔はなかった。

 準決勝の第2組に5レーンで登場したサニブラウンは、スタート前に名前を呼ばれニコっと笑った。
 余裕はあった。だが、世界の舞台は違ったのだろう。スタート後に前につんのめった。明らかに体勢を崩した。必死にリカバリーしたが、隣のレーンのブレイク(ジャマイカ)に追いつけない。結果は、予選よりタイムを落とし10秒28で7位だった。

「足があがりきらなくて、ポジションをキープできなくて、転びそうになって失速した。100パーセントで走れなかった、悔しい終わり方になってしまった。普通にブロックから、いい体勢で出たんですが、足があがりきらないで、2、3歩目(地面に)ついたときに、つぶれてしまった。少し動作がよくなくなった。そこが原因なのかな。しっかりと気持ち切り替えて(200、リレー)にいけたら」

 サニブラウンは、冷静にミスを振り返った。

 前の2人が続けて準決勝敗退となり、最後の3組目に出場した多田に期待が寄せられたが、ボルト(ジャマイカ)と、コールマン(アメリカ)が出場する厳しいメンバー。得意のスタートで飛び出したが、終盤にコールマン、ボルトらがペースを上げると一気に抜かれ、惜しくも10秒26で5位に終わった。1位のコールマンは、9秒97、2位のボルトは9秒98で、この準決勝3組目でやっと9秒台が叩き出された。

「自分の走りができずにタイム落とした。悔しいですね。いままで感じたことのないレベルの高さなんでいい経験にはなった。人生の中で最高のレベル、今後味わえない(経験)。東京五輪に向けて調子を整えて、がんばりたいです」と、レース後の多田も悔しそうだった。

 各組の上位2人と、全体の好タイム2人が決勝進出を果たせるが、日本人の3人はいずれも準決勝敗退となった。サニブラウンは200mもあり、3人はリレーでの出場が予定されている。