我々はクライマックスシリーズがあることに感謝しなければならないのかもしれない。セ・リーグは広島が、貯金「28」で2位の阪神に9ゲーム差をつけ独走。一方、最下位のヤクルトは、借金「30」で5位の中日と8.5ゲーム差で、こちらも最下位を独走。今のところカープファン以外にとっては、優勝争いの興味はなくなってしまっているが、2位から5位までの4チームにCS出場チャンスが生まれるという意外な楽しみが生まれている。
 パ・リーグは、ソフトバンク、楽天のデッドヒートに西武が加わり、AクラスとBクラスが二極化してしまったが、セは2位から5位まで大混戦だ。

 現在、2位の阪神と3位の横浜DeNAが3ゲーム差。横浜DeNAと4位の巨人が4ゲーム差、その巨人と5位の中日が4.5ゲーム差という状況になっている。セオリーでは3ゲームを縮めるのに1か月弱かかるとされるが、直接対決の結果いかんでは、大きく2位から5位の順位表が入れ替わる可能性もある。

 元千葉ロッテの評論家、里崎智也氏も、「中日は少し苦しいかもしれないが、2位から5位は混戦です。2位の阪神もBクラスに落ちる可能性があるし、巨人が2位に浮上する可能性もある」と見ている。

「それぞれのチームに長短が見えます。阪神は勝利の方程式が確立されていますが、打線は不安でメッセンジャーで負ければ大型連敗する危険性をはらんでいます。横浜DeNAも打線には爆発力がありますが投手陣に不安を抱えています。巨人は中継ぎ、抑えが不安定ですが、先発の菅野、マイコラス、田口の3本柱が安定しているので、ここから確実に貯金を増やしていく可能性もあるでしょう」

 阪神は9勝4敗、防御率、2.95の成績を残しプロ8年目にブレイクした秋山が、右ふとももに違和感を訴えて登録を抹消されている。おそらく1、2回の先発予定を飛ばすくらいで復帰できる軽症だが、ローテーションの中で小野が今なおプロ初白星を手にできず、能見、岩貞も安定感という意味では不安を残し、確実に計算が立つのは、メッセンジャー一人。打線は新外国人のロジャースを4番に入れてから、つながりが見えて形になり始めているが、里崎氏が指摘するようにメッセンジャー頼みのローテーションにはひとつ間違えばの怖さがあるし、ここにきて桑原ーマテオードリスの勝利の方程式もマテオ、ドリスに好不調の波が目立つ。