大晦日に大田区総合体育館で開催されるプロボクシングのトリプル世界戦のうち2つのカードが17日、都内で発表された。WBA世界ライトフライ級王者の田口良一(30、ワタナベ)が、IBF世界同級王者のミラン・メリンド(29、フィリピン)との2団体王座統一戦に挑み、IBF世界ミニマム級王者の京口紘人(23、ワタナベ)は、同級3位のカルロス・ブイトラゴ(25、ニカラグア)と指名試合として初防衛戦に臨む。

 日本のボクシング史における統一戦は、2012年6月のWBC世界ミニマム級王者、井岡一翔(井岡)対WBA世界同級王者、八重樫東(大橋)、2013年12月のWBA世界スーパーフライ級王者、リボリオ・ソリス(ベネズエラ)対IBF世界同級王者の亀田大毅(亀田)戦以来、3度目のビッグマッチとなる。

 テレビ東京が大晦日のボクシング興行から撤退。井岡一翔のWBA世界フライ級のベルト返上で大晦日のマッチメイクに困っていたTBSは、これまでテレビ東京が放映してきたワタナベジムの2人の世界王者の放映権を得て統一戦というビッグマッチを用意した。

 しかも田口の相手は5月に“激闘王”の八重樫から衝撃的な1ラウンドKOでベルトを奪ったメリンドである。
 9月のV1戦は元WBA世界ミニマム級のスーパー王者だったヘッキー・ブドラー(南アフリカ)を迎えて僅差の2−1判定勝利。両目をカットする苦しい試合で、試合後、ブドラー陣営は、12ラウンドにダウンと判定されたスリップ気味のダウンや、アドレナリンを使って血止めをしたこと、117−111の大差判定をつけた日本人ジャッジの「採点がおかしい」と提訴。IBFは、その要求を受け入れて再戦を指令。「合意しない場合は入札になる」としたが、今回、交渉の末、田口との統一戦が優先されることになった。

「こういうチャンスはめったにない。みんなが期待するカードで、強いチャンピオンと打ち合って勝ちたい。勝つことが第一で、できればKO。僕は一発のパンチ力はないので、コンビネーション、連打で流れの中で倒したい。勝てばまた自信がつくし、田中選手との試合にも近づくんじゃないですか」

 当初はWBO世界同級王者、田中恒成(22、畑中)との日本人同士による統一戦が大晦日に計画されていた。だが、田中が 9月のV2戦でまさかの両目に眼窩底骨折を負い 中止に追い込まれた。

「残念だけど、僕が勝ち続ければ、絶対に将来やると思う」

 この日の会見で田口は何度も田中の名前を出した。