ABEMAのオリジナルドラマ「17.3 about a sex」が10月29日に最終話が放送され、これまでの第1話から第9話までの全話が「ABEMAビデオ」で配信が開始された。

「今期、見てよかったドラマはコレだわ」「めちゃくちゃ勉強になった!続編待ってます」「若い子だけじゃなく大人にも見てもらいたい」などの感想が、幅広い世代からSNSに寄せられている今作。

セックス、避妊、生理、体型の悩み、セクシャリティなど、性の問題に初めて向き合った女子高生の物語で、最終話には理解ある素敵な彼氏との初体験を迎えるシーンが盛り込まれていた (以下、ネタばれが含まれます)。

■母「もう逃げたりしない」、娘とSEXについて本音トーク

ドラマ「17.3 about a sex」は、永瀬莉子、田鍋梨々花、秋田汐梨ら若手女優がトリプル主演を務める17歳の女子高生3人によるひと夏の青春恋愛物語。恋にセックスに揺れ動くリアルな心情を切り取るエンターテイメントドラマでありつつも、性に関する話題を若者に響く形で真っ向から描いている。

第9話では、咲良(永瀬莉子)が“お守り”として持つことにしたコンドームが、あらぬ形で母・亜紀(藤原紀香)に見つかってしまい、母が怒り心頭。咲良は耐えきれず家を飛び出すが、翌日学校に現れた母は恋人の悠(水沢林太郎)と放課後に話す約束をしていた。

同席することにした咲良と悠に対し、亜紀の口から語られたのは、交際はOK。でも性交渉はNG。亜紀の考え方に疑問を感じた咲良は、その夜「お母さんと、ちゃんと話したい。SEXのこと」と切り出した。

「私たちは何も考えないで、知らないでSEXしようとしたんじゃないよ」と言う咲良に対し、亜紀も「お母さん、さくらにいつまでも子供でいてほしいって思っちゃってたかもしれない。でも、もう17歳なのね」と理解を示し、「イヤなことや困ったことがあったらいつでも相談して。お母さん、もう逃げたりしないから」と母娘は本音で対話することができた。

■「女子の理想」のような彼氏とドキドキの初体験!

母・亜紀が娘の恋と大人への一歩を応援しようと思ったのは、目の前に現れた娘の恋人・悠の誠実さによるものも大きいだろう。

コンドームを持っていたことは咲良を思ってのこと。逃げることなく、母への謝罪に出向く悠の責任感や男気に、視聴者から「完璧な彼氏…」「尊敬する」「咲良うらやましすぎる!」と絶賛の声が届いた。

さらに、悠と2人きりの部屋でドキドキ全開の咲良に対して「イヤだって思ったら、いつでも言って」と優しくキスをする紳士的な姿にも「これは女子の理想です!」「泣いたー胸キュンして泣いたー」と興奮する視聴者が続出した。

■変わらぬ“初体験”も、変わりゆく“男女の誤解”も描いた良作

咲良は「17.3歳が初体験の平均年齢」という知識だけ得て焦っていたということに気付いて、信頼できる彼氏・悠と晴れて初体験を迎えることができたのである。幸せムードな最終回となった。

若者だけでなく、これまで性の問題についてうやむやにしてきた親世代や、セクシャリティについて誰にも相談できずにいる人からも好評だった今作。その理由は、どの時代の男女にも立ちはだかる“初体験”のことを中心に描きながらも、現代の性に関するアップデートされた知識がストーリーに組み込まれていた点にあるだろう。

一昔前なら人前で性の話題をするのはタブーとされていた。ところが、よく考えてみたら「変だな」「イヤだな」と思ってきたことを、変えようと声に出してきてくれた人々のおかげで、昨今は男女間で誤解されたまま浸透していた言葉や風潮が見直されつつある。体育の時間に履いていたブルマは消えてハーフパンツに変わり、「イヤよイヤよも好きのうち」という言葉もようやく、死語になったのだ。

男女や親子間で、性について=“about a sex”の会話がオープンに繰り広げられる日も近いのかもしれない。今作のようなドラマの誕生が、他者を思いやり、正しい知識の交換ができる未来の第一歩となっているように感じられた。(文=ザテレビジョン ドラマ部)