渡辺謙主演のテレビ朝日60周年記念ドラマスペシャル「逃亡者」(12月5日[土]・6日[日]、テレビ朝日系)の追加キャストが発表され、三浦翔平、稲森いずみ、夏川結衣、余貴美子らが出演することが分かった。

「逃亡者」は、1963年〜67年にかけてアメリカで放送され、最終回は約7800万人に視聴されるなど、当時のアメリカで最高記録を樹立した名作ドラマ。日本でも1964年〜67年に放送され、一世を風靡(ふうび)し、1993年にはハリソン・フォード主演で映画化された。同作が舞台を現代の日本に移して物語を再構築し、2夜連続で放送される。

渡辺は、妻殺しの容疑を晴らすため逃亡する主人公のエリート外科医・加倉井一樹(かくらい・かずき)を、アクション全開で熱演。そして豊川悦司は、加倉井を執拗に追い詰める警視庁広域捜査班班長・保坂正巳(ほさか・まさみ)をクールに演じる。このたび、2人を取り巻くキャストが発表された。

■逃亡者・渡辺謙に関わる多彩な人物たち

渡辺演じる“逃亡者・加倉井一樹”にさまざまな角度から関わるのは、重厚感あふれる演技のエキスパートたち。

事件の犠牲者となる加倉井の妻・陽子を演じるのは、夏川。長く連れ添う間にいつしかすれ違ってしまったものの、心の底では夫を愛し、支え続けてきた控えめな妻・陽子を、夏川が繊細に表現する。また、逃走中、加倉井に手を差し伸べる美しき後輩医師・松崎美里を稲森が演じ、優秀な医師としての顔と、その内に秘めたひとりの女性としての葛藤を浮かび上がらせていく。 

さらに、加倉井の親友でもある医師・宮島光彦に杉本哲太、同期の医師・石森卓に村田雄浩が決定。硬軟いずれも巧みにこなす名バイプレーヤー2人が、それぞれの存在感を最大限に発揮する。そして、逃亡中の加倉井の窮地を救う“謎の女”米本花江を演じる余貴美子。ワケあって警察を嫌う花江は、“ある打算”から加倉井をかくまう。

■豊川悦司率いる追跡チームは、タフで優秀な精鋭ぞろい!

また、豊川ふんする“追跡者・保坂正巳”率いる“警視庁特別広域捜査班”のメンバーにも個性豊かな精鋭メンバーが名を連ねる。

「M 愛すべき人がいて」での熱演も記憶に新しい三浦が、FBI帰りの若きキャリア捜査官・鴨井航をスタイリッシュに体現。「特捜9」ではクールビューティーな監察医でおなじみの原沙知絵はメンバーの中で唯一、保坂の過去を知る柏木弥生を颯爽と演じる。

さらに、元競泳日本代表で劇団四季でも活躍した藤本隆宏、演劇の衣装デザイナーとしても活躍している岩男海史ら、異色の経歴を持つ新進俳優たちもチーム入りし、アクションにも挑む。このほか、宇梶剛士、火野正平、篠井英介ら百戦錬磨のベテラン俳優たちの出演も発表された。


■追加キャスト一覧<“逃亡者”をめぐる人物>

加倉井陽子(かくらい・ようこ)………夏川結衣
主人公・加倉井一樹の妻で、両家の子女。仕事一筋の夫のことは理解し信頼もしていたが、数年前、流産してしまったことで自分を責め続け、そのころから加倉井との間に小さな溝が生まれていた。

松崎美里(まつざき・みさと)………稲森いずみ
東日本大学病院・内科医。加倉井や宮島と同じ大学の後輩。優秀な医師で、患者とも真摯に向き合っている。

宮島光彦(みやじま・みつひこ)………杉本哲太
帝都医科大学付属病院教授・内科医。加倉井とは大学時代、山岳部で苦楽を共にした間柄。情熱で突き進む加倉井と違い、冷静に物事を対処するタイプで人望も厚い。

石森卓(いしもり・すぐる)………村田雄浩
帝都医科大学付属病院教授・外科医。加倉井、宮島とは大学の同期。

米本花江(よねもと・はなえ)………余貴美子
窃盗の常習犯。逃亡中、病院に紛れ込んだ加倉井に偶然出くわし、ある打算から自宅にかくまう。加倉井との出会いにより、他者とのかかわりを遮断していた彼女に変化が。

大磯智久(おおいそ・ともひさ)………宇梶剛士
元警視庁警部補。警視総監賞にも二度輝いた、叩き上げ。

大久保礼芸(おおくぼ・れげー)………火野正平
逃走中の加倉井が立ち寄った、古着店の店主。

■追加キャスト一覧<“追跡者”にかかわる人々>

鴨井航(かもい・わたる)………三浦翔平
警視庁特別広域捜査班所属。FBIで研修を積んで帰国したばかりのキャリア。プロファイリングや科学捜査に精通しており、ドローン操縦もお手のもの。正義感が強く、加倉井を捕らえるために無謀な作戦を立てる班長・保坂に内心、反発している。

柏木弥生(かしわぎ・やよい)………原沙知絵
警視庁特別広域捜査班所属。射撃は警視庁内でも屈指の腕前。公安部出身で、保坂の過去を知る唯一の班員。

近藤俊也(こんどう・としや)………藤本隆宏
警視庁特別広域捜査班所属。上司の命令は絶対、と考える武闘派。

高田栄太(たかだ・えいた)………岩男海史
警視庁特別広域捜査班所属。頭脳明晰だが、計算高く、汚れ仕事を嫌う。

浅野和志(あさの・かずし)………篠井英介
警視庁捜査一課・刑事。加倉井を逮捕した張本人。義手の男と争ったという加倉井の主張を、作り話だと決めつけた。

■あらすじ

都内の高級住宅街で、凄惨な殺人事件が発生した。殺害されたのは、大学病院勤務のエリート外科医・加倉井一樹(渡辺謙)の妻・陽子(夏川結衣)。その夜、加倉井は陽子を連れ、大学時代の同期、宮島光彦(杉本哲太)や石森卓(村田雄浩)らと恩師・沢村八郎(山本學)のパーティーに出席したのだが、緊急オペの要請が入ったため、陽子は先に帰宅。執刀を終えた加倉井が深夜、家に戻ったところ、1階で家政婦の女性が、そして2階の寝室で陽子がナイフで胸を刺されて絶命していたのだ。

思いもよらぬ出来事にがく然とする加倉井は、現場から逃げる男を発見。階段で格闘となり、頭部を殴打されて気絶してしまった。だが、警視庁捜査一課刑事・浅野和志(篠井英介)らは加倉井が2人を殺害して逃走を図った挙げ句、階段を踏み外して気を失ったものと断定。もみあった際、犯人の左腕が義手であることに気づいた加倉井は「義手の男を見つけてくれ」と訴えるものの、現場には侵入者の痕跡は何ひとつ残されておらず、結局、加倉井の主張はかき消され、逮捕されたのち、死刑判決が下された。

絶望の底に突き落とされたまま、加倉井は東京から名古屋の拘置所へ移送されることとなった。ところが、同じく移送バスに乗っていた爆弾テロ事件の首謀者・嶋岡正彦(天野慶久)の仲間らが、山中で護送車を襲撃。横転し炎上した車内から危機一髪、逃げ出した加倉井は決断を迫られた。陽子の顔が頭に浮かんだ次の瞬間、加倉井は深い森の中へと姿を消していた。

まもなく、襲撃現場に結成されたばかりの特別広域捜査班が到着した。班長・保坂正巳(豊川悦司)は、鴨井航(三浦翔平)、柏木弥生(原沙知絵)ら部下を震撼させるほどの強硬手段で嶋岡らテロ集団を制圧。次は加倉井をターゲットに見据え、彼の行方を追い始める。そのころ、加倉井は脱走時に負った腹部の傷の痛みに耐えながら、逃亡者として旅を始めていた。