10月26日にチームKII「最終ベルが鳴る」公演で観客を迎えての劇場公演を再開させたSKE48。11月3日には再びチームKIIが2回目の有観客公演を行った。今回はそのステージを現地取材。すると、コロナ以前の公演ではあまり気にされることのなかった劇場公演の“余地”が見えてきた。

名古屋・栄にあるSKE48劇場での公演を2月25日以降休止していたSKE48は、6月14日のチームS公演より配信限定という形で劇場公演を再開。通常は16人の出演メンバーを6人に変更し、さらに換気環境を整えるなどの新型コロナウイルス感染拡大防止策を図って上演を行っていた。

その後、10月3日〜5日にAichi Sky Expoで行われた配信イベント「SKE48 12th Anniversary Fes 2020 〜12公演一挙披露祭〜」では、各公演30人の当選者が現地で公演を観覧。そして、10月26日に再開した有観客公演は、以前は300人だった定員を40人に減らし、引き続き新型コロナウイルス感染拡大防止策を取りながら実施。出演メンバーは配信限定時の6人から2人増の8人となり、以前の形に一歩近付いた。

11月3日の公演に出演したのは江籠裕奈、青木詩織、北野瑠華、竹内彩姫、日高優月、片岡成美、水野愛理、岡本彩夏。2月の静岡のコンサートで研究生からチームKIIに昇格した岡本は、これが正規メンバーとして初めて客前で行う劇場公演に。8人は、1曲目の「マンモス」から息の合った力強いダンスを披露するなど、コロナ以前とも配信限定時とも良い意味で変わらない、見どころが多く満足度の高いパフォーマンスを見せていた。

一方、MCでは、配信限定公演で行っていた「アフタートーク」を焼き肉の話題1本で通したこともあるチームKIIらしく(?)、青木、江籠、岡本、竹内が“推し調味料”をアピールする「調味料総選挙」を開催して盛り上がっていた。

■8人体制での公演で感じた従来の公演との違い

さて、観客有りの状態で比べれば、出演メンバーが16人から8人になり、定員も40人となったため、劇場公演は客席からの見通しが良くなった。下手後方にあるプレスエリアから観覧させてもらったが、舞台上の人数が少ないため、上手後方にいるメンバーまでしっかりと見ることができた。

これまでは全体曲ではステージ上に16人が立っていたので、下手側から上手後方のメンバーを見ることは難しかった(逆も同様)。もちろん、こちらからよく見えるようになったということは、ステージ上からもよく見えるようになったということである。

しかし、それ以上に大きな違いを感じたのが、メンバーと観客との「コミュニケーションの形」だ。

当然、新型コロナウイルス感染防止のため、観客が声援を発することは禁止されている。劇場公演では、最初のMCでメンバーがキャッチフレーズをする際にコール&レスポンスが行われるのだが、11月3日の公演では、10月26日の公演で一部メンバーが行っていた、身振り手振りを声の“レスポンス”の代わりにする方法を8人全員が採用。また、片岡、北野、日高、水野のMCでは、ペンライトやうちわを使った「旗上げゲーム」が行われ、声援に代わる客席との新しいコミュニケーションの形が見られた。

毎回何かゲームをやればいいというわけでもないし、今は公演の申し込みが従来と異なり“ファンクラブ枠”が中心となっているため、劇場公演に慣れているファンが多いからこそできたことかもしれない。チームE「SKEフェスティバル」公演の「ハートのベクトル」で観客用の手振りがあったりはするが、推しの色を振るだけではない、メンバーとファンのノンバーバルコミュニケーションという形での劇場公演の“余地”を探るいい機会になるのではないだろうか。

特に、メンバーのキャッチフレーズに対する動きの“レスポンス”は声とも併用できるので、公演中に水野が言っていたように、以前の公演の形に戻った際にもそのまま定着していることは十分に考えられる。

SKE48は11月8日(日)にチームS、14日(土)にチームEが有観客公演を再開させる。両チームのファンはチームKIIの公演が続いてやきもきしていたかもしれないが、その分チームKIIの2回分の経験値が共有されて、最初から各メンバーが工夫してくる姿を期待できるのではないだろうか。

■江籠裕奈コメント「劇場に行きたいと思ってもらえたらうれしい」

私はお客さんが戻ってきて公演に出るのが2回目だったんですけど、SKE48ではまだチームKIIしかお客さんがいる中での公演ができていないので、私たちもどうやったら声を出せなくても楽しんでもらえるか、試行錯誤している中での公演でした。

探り探りな部分はあったかもしれないですけど、もっとパワーアップしていきたいと思いますので、これからも注目して見ていてほしいですし、劇場に行きたいと思ってもらえたらうれしいなって思います!

■青木詩織コメント「こういう形も楽しんじゃうのがKII」

(客入りが再開してから)私も2回目の公演なんですけど、初日を踏まえてMCを工夫してみたりしました。こういう形だけど、KIIは“それすらも楽しんじゃうKII”みたいなところもあると思うので(笑)、この形でも楽しめる方法を自分たちで探って、ファンの方と楽しめたらと思いますので、皆さん足を運んでみてください!

■北野瑠華コメント「8人体制もKIIみんなで積み重ねていけたら」

こうやって一歩前に進めたのはうれしいことなんですけど、お客さんが声を出せなかったり、メンバーも思っていたようにステージでパフォーマンスができなかったり、やっぱりまだもどかしく感じる部分はあります。

でも、6人体制のときも最初は不安だったけど、どんどん回数を重ねて、工夫して、改善してと繰り返して、6人ならではの公演をつくり上げることができたので、8人体制もKIIみんなで積み重ねていけたらいいなと思います。

みんな真面目で、でも騒ぐことが大好きでというKIIの良さ、公演を楽しむみんなの姿をファンの皆さんには見てほしいので、これから一歩ずつ前に進めたらいいなと思います。

■竹内彩姫コメント「8人公演ならではの良さが伝わったKII公演」

8人公演ならではの良さが伝わったKII公演になったんじゃないかなと思います。メンバーが少ない分、推しメンじゃない子にも目がいきやすいのかなと思いますが、いろんな8人の組み合わせで公演をしていくと思うので、これからも楽しんでください!

■日高優月コメント「目の前にファンの方がいるという幸せを一身で感じてました」

私は(客入りが)再開してから今日が初めての公演だったんですけど、目の前にファンの方がいるという幸せを一身で感じてました。楽しかったです!

■片岡成美コメント「これからもっとたくさん出て楽しんでいきたい」

初めて8人での公演に出たんですけど、公演でお客さんと目が合うのが久しぶりで緊張したので、これからもっとたくさん出て楽しんでいきたいなと思います。

■水野愛理コメント「やっぱり公演って最高だなって思いました!」

お客さんがいる公演をずっと楽しみにしていました。また新しい、今しか見られない公演ができるんじゃないかなって思うので、今はすごく楽しいですし、やっぱり公演って最高だなって思いました! たくさんの方が来てくれるのを待ってます。

■岡本彩夏コメント「全員と目を合わせることができたので良かったです」

お客さんが40人だったんですけど、以前より少ない分、全員と目を合わせることができたので良かったと思います。無観客の配信限定だったときは無音だった場面も、声は出せなくても、拍手していただけたりしたのでうれしかったです。