重岡大毅、大阪・松竹座は「青春の場所」小瀧望は足を痛めるもステージに立つことを決意<RIDE ON TIME>
■Episode3、ジャニーズWEST「一歩でも、その先へ」
そんな状況の中でも、大阪から全国に元気を届けたいと、関西ジャニーズのアイドルたちによる無観客生配信ライブプロジェクトがスタート。
その舞台は、同じくコロナ禍で休演が続き、苦境に立つ大阪・松竹座。ここはジャニーズWESTにとって自分たちを育ててくれた大切な場所だからこそ、松竹座での生配信は、お世話になってきたスタッフへの恩返しでもあった。
今回のライブには、あらゆる工夫が凝らされていた。全員が全身鏡に囲まれた状態でエモーショナルに曲を歌い上げる大人っぽい演出にも挑戦。
そのこだわりについて、演出も手掛ける藤井流星は「(鏡など)あり物を使ってどれだけ工夫してやるかを昔から松竹座でやっていて」と、手作り感のあるステージングを熱く語った。
そして、コロナ禍で直接会えなくても観客の思いを受け止めたいと、事前にファンから募集した手作りのうちわで客席を埋め尽くす、という彼ららしい温かい演出も取り入れられた。
本番2週間前、桐山照史、神山智洋、小瀧望の3人は、台の上から後ろ向きに宙返りする、通称“台宙”に挑戦。
しかも以前披露した時よりも高い、1.5メートルもの高さからバク宙するというものだった。練習では桐山と神山が成功させる中、メンバーの中で一番身長の高い小瀧は、着地の衝撃を吸収しきれず苦戦。何度も繰り返し飛び、なんとか本番までに仕上げてきた小瀧だった。
■小瀧望「めっちゃ嫌っす」
だが、本番直前の最終リハーサルで足を痛めてしまう。やむを得ず、台宙をカットすることになった小瀧は「めっちゃ嫌っす」とつぶやく。ダンスすら、ままならない状態。しかし小瀧は松竹座のステージに立つ事を決める。
そして、本番直前の控室から聞こえてきたピアノの音。重岡が一人、大切な曲の最終確認を行っていた。重岡自ら作詞作曲した「間違っちゃいない。」を、今回は重岡のピアノ演奏にのせ、披露する。
重岡は「メンバー7人で初めてステージに立ったのも松竹座だし。本当に青春の場所。成長させてもらいましたね。僕らのホームですね」と、松竹座に育まれた日々を振り返る。
ドームでの公演は実現しなかった7人が、全身全霊をかけたホームグラウンド松竹座での公演。万感の思いとともに彼らはステージに向かう。