JNN九州沖縄7局のブロックネットで放送されているドキュメンタリー番組「九州沖縄ドキュメント ムーブ」(毎週日曜朝5:15RKB毎日放送、JNN系列九州各局でオンエア)。11月8日(日)はMBSテレビが製作、MBSテレビでは4月にオンエアされた「私は殺していない〜再審無罪への17年〜」を放送する。

滋賀県彦根市に住む、元看護助手の西山美香さん。彼女は、自分が着せられた無実の罪を晴らすため、闘ってきた。西山さんは2003年に滋賀県東近江市にある病院で男性患者が死亡した事件で、患者の人工呼吸器のチューブを外して殺害したとして、2004年に逮捕・起訴された。

裁判では一転、「取り調べ官を好きになり、言われるがまま自白した」と起訴事実を否認したが認められず、懲役12年の罪が確定した。西山さんは獄中から「えん罪」を訴え、再審=裁判のやり直しを求めた。

西山さん出所後の2017年12月、大阪高裁は、「患者が自然死した合理的疑いが生じたので、自白も信用できない」として再審開始の決定を出し、最高裁でもこれが支持された。これまでの例では、再審公判が開かれるということは、ほとんど自動的に無罪判決が出ることを意味する。しかし、検察は「再審公判で、改めて西山さんの有罪を立証する」と述べていた。

番組は、出所後から西山さんに密着、2020年2月に行われた再審公判から、3月31日の再審判決までの軌跡を追いながら、えん罪被害に苦しむ西山さんの思いを伝える。それとともに、えん罪を生みやすい今の日本の捜査・裁判のシステムを検証し、問題提起する。