JNN九州沖縄7局のブロックネットで放送されているドキュメンタリー番組「九州沖縄ドキュメント ムーブ」(毎週日曜朝5:15RKB毎日放送、JNN系列九州各局でオンエア)。11月22日(日)はOBS大分放送製作、大分の両合(りょうあい)棚田がある集落の現状を追った「広がれ 棚田の小さな輪」を放送する。

大分県宇佐市院内町の余谷(あまりだに)地区。ここには日本棚田百選のひとつ、両合棚田がある。集落の居住するのは、現在わずか10世帯のみ。住民のほぼ全員が高齢者だ。

2013年、国東半島宇佐地域は世界農業遺産に認定された。これを機に4年前、自治体の働きかけで棚田の再生プロジェクトがスタートした。

2019年夏、両合棚田にひとりの大学生が半年間限定で移り住んできた。立命館アジア太平洋大学4年の折田智基さん(23歳)だ。

大学の観光学の授業で両合棚田を訪れた際、その風景や住民の優しさにひかれ、この集落で何かできないかと期間限定の移住を決めた。折田さんはこの両合棚田の魅力をもっと多くの人に知ってもらいたいと、地区の集会で棚田活用策を提案したものの、住民の反応はいまひとつだった。

しかし、住民の中には両合棚田の美しい風景を守っていきたいと思っている人もいる。石井一男さん(80歳)は、これまで棚田の修理にコンクリートを一切使わず、昔のままの景観を守りつづけてきた。大勢の観光客が来ることは望んでいないが、この風景が荒れ果てることは避けたいと考えている。

若者の目線から見た限界集落と、そこで暮らす高齢者の本音、限界集落が抱えるさまざまな問題を探る。