<エール最終回>吉原光夫“岩城さん”の歌声に大反響!!贅沢すぎた15分に視聴者感激「一瞬だった」
■井上希美&小南満佑子は双子コーデで登場
主演の古山裕一役・窪田正孝の挨拶でスタートした“特別編”。一曲目は“ミュージックティ”の愛称で親しまれた御手洗清太郎役・古川雄大と「船頭可愛いや」を最初に歌唱した藤丸役・井上希美、音(二階堂ふみ)の音楽学校での同級生 夏目千鶴子役・小南満佑子。そして幼少期を演じた子役たちによる「鐘の鳴る丘」。
井上と小南がそのまま舞台に残り、2曲目の「モスラの歌」を歌唱。劇中ではほとんど共演シーンのなかった2人だが、ともにミュージカルで活躍するだけにハーモニーの息はぴったり。ピンク調の衣装の井上とブルー調の小南の“双子コーデ”も愛らしい。
続いて古川が再登場し、「福島行進曲」を歌唱。劇中では、村野鉄男(中村蒼)の詞に裕一が曲をつけ、裕一にとって初めてのレコードになった思い出深い曲だ。その後、福島三羽烏(がらす)の佐藤久志役・山崎育三郎が登場し、中村のギターに合わせて「船頭可愛いや」を艶やかに歌った。
■「岩城さんの声量がすご過ぎる!!」
裕一の川俣時代からの知人・昌子を演じた堀内敬子、音の実家で働く馬具職人・岩城を演じた吉原光夫はともに劇団四季出身で抜群の歌唱力を持つが、本編では歌うシーンがなかった。“特別編”では、堀内が大人の恋愛を描いた「フランチェスカの鐘」を、岩城がアイヌをイメージした「イヨマンテの夜」を歌い上げた。
吉原は、2021年に予定されているミュージカル「レ・ミゼラブル」でも主人公のジャン・バルジャンを演じるなどミュージカル界のスターで、現在も舞台を中心に活躍している。「エール」本編では光子(薬師丸ひろ子)の「岩城さん、歌うまいのよ〜」のセリフはあったものの歌唱するシーンはなく、“特別編”で歌声を初めて聴いたという視聴者も多かったよう。
圧倒的声量で「イヨマンテの夜」を歌い上げる姿に「岩城さんの声量がとにかくすご過ぎる!!」「岩城さん、めっちゃ歌うまい」といった驚きの声が殺到し、Twitterでは本放送のオンエア中に「岩城さん」「いわきさん」が同時にトレンドトップ5圏内にランクインする大反響となった。
続けて薬師丸がステージへ。第18週「戦場の歌」で終戦の知らせを受け、賛美歌「うるわしの白百合」を独唱する姿が視聴者の涙を誘った薬師丸だが、この日は軽快なメロディーに乗せ「高原列車は行く」を軽やかに歌唱した。
同じく第18週、戦場での壮絶な絶命シーンで視聴者に強烈なメッセージを残した藤堂役・森山直太朗は、山崎とともに「栄冠は君に輝く」をアコースティックバージョンで披露。森山のギターに合わせ、美しいハーモニーを響かせた。
■視聴者感動「15分が一瞬だった」
贅沢なカーテンコールの締めくくりは、裕一役・窪田が指揮し、音役・二階堂が歌う「長崎の鐘」。平和への祈りが込められたこの曲を、時おり視線を合わせながら演奏する窪田と二階堂。本編では実現しなかった“夫婦で大きな舞台に立つ”という2人の夢が、カーテンコールで実現した。
「古関裕而さん、たくさんの素敵な曲を、本当にありがとうございました。『エール』はこれで幕を閉じます。苦難の日々が続きますが、皆さん、どうか一緒に頑張りましょう」。最後に窪田が視聴者に向けたメッセージを口にし、全員で「さようなら!」と手を振りながら、「エール」は終幕を迎えた。
“歌の力”を描き続けてきた「エール」の贅沢すぎるカーテンコールに、視聴者からは感激の声が続々。「音ちゃんがステージに立てた…これが見たかった」「音楽の力を感じた!」といった熱い感想や、「15分が一瞬だった」「15分じゃ足りない!」「2時間はやれる内容だったよ!!」といった名残惜しむ声が飛び交い、Twitterでは「#エール」が世界トレンドトップ5圏内まで浮上するなど大きな注目を集めた。
連続テレビ小説「エール」最終回はNHKプラスで配信中。また、NHKオンデマンドでは全エピソードが視聴可能。11月30日(月)からは、杉咲花がヒロインを演じる連続テレビ小説第103作「おちょやん」がスタートする。