山田洋次監督がメガホンを取る映画「キネマの神様」の公開日が2021年4月16日(金)に決定。さらに、初の本編映像となる特報映像が解禁された。

「キネマの神様」は、松竹の前身となる松竹キネマ合名社の設立、そして数々の名作を創り出した蒲田撮影所の開所を迎えた1920年から、日本映画史を飾る傑作、ヒット作の製作、配給、興行を続けた松竹映画の100周年を記念した作品。

原作は、これまで数々の文学賞を受賞してきた人気小説家・原田マハによる同名小説で、沢田研二、菅田将暉、永野芽郁、宮本信子、野田洋次郎、小林稔侍、寺島しのぶに加え、北川景子が出演することが先日発表され、8人が紡ぐ50年の時を超えた奇跡の物語に期待が高まっている。

2020年1月に映画化が発表された同作は3月1日にクランクインし、撮影が進められていたが、半分を撮り終えた3月末にW主演である志村けんさんが新型コロナウイルスによる肺炎の悪化でご逝去。突然の訃報に山田監督をはじめ、キャスト、スタッフは動揺を隠すことができなかった。

程なくして、日本政府による緊急事態宣言が発出し、撮影は長期中断。この時点で撮影再開が危ぶまれていたが、関係者らは「この作品を無事完成させることが、志村さんへの1番の供養になる」と信じ、コロナ禍の終息が見えない中、撮影が再開できる日を想像し、志村さんが演じる予定だったゴウのキャスティングを開始。

そして、かつて同じ事務所に所属し、先輩後輩同士非常に仲が良く、「8時だョ!全員集合」(TBS系)や「ドリフ大爆笑」(フジテレビ系)などの番組、共同のラジオ番組「ジュリけん」(文化放送)やコントなどで志村さんと多く共演した沢田が出演を決意。
「志村さんのお気持ちを抱き締め、やり遂げる覚悟です」と、志村さんから沢田に魂のバトンが渡り本作は再始動した。

撮影再開後もコロナ危機と常に隣り合わせで、数々の困難があったが、それを1つずつ乗り越え、ようやく公開日が決定。
コロナの影響を大きく受けた映画として、「コロナに限らず、さまざまな苦境に立たされた全ての人と一緒に乗り越えたい」、そして「無事に公開を迎えることで、勇気と希望を与えたい」という思いとともに公開を迎える。

今回初めて解禁された映像は、若き日のゴウ(菅田)がカチンコを片手に映画制作に奮闘していたころの映画を、現在のゴウ(沢田)が懐かしさと寂しさあふれるまなざしで鑑賞するという、2人の対照的な姿が重なる印象的なシーンからスタート。

映画制作に全身全霊を傾け、夢を追い駆ける若きゴウ、一方で妻・淑子(宮本)から指摘されるまで思い出せなかったほど、かつての情熱と輝きを失った現在のゴウ。この対照的な2人を中心に、ゴウを支える家族や友人たちが映し出されたエモーショナルな映像となっている。

■映画「キネマの神様」ストーリー

ギャンブル漬けで借金まみれのゴウ(沢田研二)は妻の淑子(宮本信子)と娘の歩(寺島しのぶ)にも見放されたダメ親父。そんな彼にも、たった1つだけ愛してやまないものがあった。それは「映画」。

行きつけの名画座の館主・テラシン(小林稔侍)とゴウは、かつて撮影所で働く仲間だった。

若き日のゴウ(菅田将暉)は助監督として、映写技師のテラシン(野田洋次郎)をはじめ、時代を代表する名監督やスター女優の園子(北川景子)、また撮影所近くの食堂の娘・淑子(永野芽郁)に囲まれながら夢を追い求め、青春を駆け抜けていた。

しかし、ゴウは初監督作品「キネマの神様」の撮影初日に転落事故で大けがをし、その作品は幻となってしまう。

半世紀後の2020年。あの日の「キネマの神様」の脚本が出てきたことで、ゴウの中で止まっていた夢が再び動き始める。