有吉弘行がMCを務めるお笑い番組「有吉の壁」(日本テレビ系)内のコーナー「流行語大賞の壁を越えろ!ブレイク芸人選手権」から、相次いで人気キャラクターが生まれている。同コーナーは、お笑い芸人たちが、流行語大賞になるようなキャッチ―なキャラネタを披露するコーナーで、チョコレートプラネット扮する「TT兄弟」や「Mr.パーカーJr.」、パンサーの「パラパラおじさん」、ジャングルポケットの「ストレッチャーズ」、きつねの「KOUGU維新」、トム・ブラウンの「アナグラム研究所」など多くのキャラクターが、企業CMに抜擢されるなど人気を博している。

■妙な中毒性で“アイドル的人気”のKOUGU維新

その中でも抜群の人気を誇るのが、“パリピ漫才”ネタを武器とするコンビ・きつねが扮する“2.7次元アイドル”「KOUGU維新」。

2.5次元ミュージカルをパロディーしたネタで、擬人化された“工具”たちの物語が描かれる。7月の放送回で番組に初登場すると、「妙な中毒性がある」とたちまち人気に。番組公式YouTubeにアップされたネタ動画は12月8日現在、93万回再生を超える反響となっている。

きつねが演じるメインキャラクター「プラスドライバ」「平やっとこ」の他にも、「紙やすり」(四千頭身・石橋遼大)や「巻尺」(空気階段・水川かたまり)、「丸ノコ」(パーパー・ほしのディスコ)、「マイナスドライバ」(パンサー・向井慧)らキャラクターが登場。MC・有吉からは毎回「全然面白くない」などと冗談交じりにネタを酷評されているが、これまでに7回も同コーナーに登場し、随一の人気シリーズとなった。

その人気はとどまるところを知らず、1stシングル「KOUGU維新のテーマ」を9月30日に配信リリース。10月31日には、お笑い芸人でありながら音楽番組「バズリズム02」(毎週金曜夜0:59-1:59ほか、日本テレビ系)にも出演する快挙も果たした。

■“ガチファン”が急増

徐々にシリーズ化されキャラクターが増えていくごとに、最初は一つのお笑いネタとして見ていた視聴者の中から、本物の2.5次元舞台さながらに、“ガチファン”になる人が続出。

YouTubeにアップされている「KOUGU維新のテーマ」のパフォーマンス動画では、キャラクター同士の細かい仕草にまで着目し、その魅力を熱弁するファンのコメントが多数寄せられ、「どんどんガチコメの比率高くなってて草」といった反響も。

お笑い芸人によるクオリティ低めなパフォーマンスと、ちりばめられている本格的な“萌えポイント”とのギャップが妙な中毒性を生み「オタクの需要分かりすぎ」「オタ心くすぐりすぎ」など、ファンの心を鷲づかみする結果となっている。

さらに、TwitterやInstagramなどのSNS上には、KOUGU維新のファンアート(ファンによる二次創作イラスト)が多数アップ。ファンが自らコミュニティを形成し、コンテンツを成長させていくという、これまでのお笑い番組ではあまり例の無かった現象が生まれている。


■面白いだけじゃない 応援したくなる「有吉の壁」

KOUGU維新以外でも、同コーナーのキャラクターのファンアートが放送後にアップされ、番組の新たな楽しみ方として定着。前回の放送で話題を呼んだ、インポッシブルによる「JKボンバーズ」のイラストも早速Twitter上にアップされていた。

「有吉の壁」を見ていると、お笑い芸人たちが有吉にウケようと必死にネタを披露している姿から、その気合いや頑張りが伝わり、ふと応援したくなる視聴者が多いのではないだろうか。また出演する芸人同士の、ライバルでもあり仲間でもあるような一体感、“わちゃわちゃ感”が、男性アイドルにも通ずるところがあり、そのようなアイドル性に惹かれるファンも多く獲得している。

ただネタを披露するだけというお笑い番組の枠を超えた、ファンと一緒になり番組を盛り上げ作っていくテレビ番組の新たな楽しみ方を「有吉の壁」は提示しているのではないだろうか。

「有吉の壁 歌祭りの壁を越えろ!3時間SP」は12月9日(水)夜7時から日本テレビ系にて放送される。