長谷川博己主演の大河ドラマ「麒麟がくる」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)に光秀(長谷川)の長女・岸役で出演する女優の天野菜月。1月3日に放送された第39回「本願寺を叩け」では、母・熙子(木村文乃)や妹・たま(芦田愛菜)とともに光秀を看病するシーンなどが放送され、視聴者からは「成長した姉妹が麗しい」といった声が上がっている。(以下、ネタバレがあります)

■「お芝居の振れ幅」がキャスティングの決め手

信長(染谷将太)は戦に次々と勝利し、武士として最も高い冠位を授けられることに。しかし周囲からは、もはや帝さえもないがしろにする態度が反感を買いつつあった。そんな中、大阪本願寺との闘いに疲弊した光秀は、高熱で倒れてしまう。運び込まれた京の館には、必死に回復を祈る熙子と枕もとで看病をする岸・たまの姿があった――。

そんなストーリーが描かれた第39回は、光秀を中心とした家族の愛情がしっかりと描かれる回となった。信長と対立する荒木村重の子に嫁いでいた岸も父の大事に駆けつけ、看病を続けた。

岸役の天野は、2000年6月13日生まれの20歳。地元・福岡でスカウトされ、2017年にデビュー後わずか3か月の間に3社の広告に出演するという経歴の持ち主で、大河ドラマ・NHKドラマともに今作が初出演となる。

天野のキャスティングについて、中野亮平プロデューサーは「ある映画の制作過程を追ったドキュメンタリーで見せていたあどけない表情と、オーディションのお芝居で見た表情がまるで別の人で、その振れ幅に興味を持ちました」と抜擢の理由を説明し、「大きな目から溢れ出る感情がとても魅力的な俳優さんです」と絶賛する。

第39回では、光秀の枕元で不安げに「父上、父上…」と呼びかけ続けた岸。光秀の意識が回復するとほっとした表情を浮かべた。

岸、たまも含めた明智家の親子にスポットが当たった第39回。視聴者からは「岸役の天野菜月さん、美人だなぁ!」「芦田愛菜ちゃんも天野菜月ちゃんも天使のようだった」といった声でにぎわった。

■大河ドラマ出演は「すべてが貴重な体験でした」

「麒麟がくる」への出演が決まったことを「とても驚きましたが、最初はあまり実感が湧きませんでした。衣装合わせの時に、実際にスタジオへ行って少し見学をさせてもらったり、着物やカツラを合わせたりという過程で、だんだんと実感が湧いてきました。同時に緊張やプレッシャーも感じましたが、素直に大河ドラマに出演できることが嬉しくて、わくわくしていました」と語っていた天野。

「時代劇は初めてだったので、過去の大河ドラマの作品や、時代劇、戦国時代を描いている作品を見たり、撮影前に実際に着物を着て、所作や言葉遣いに気をつけながらシーンの練習をしていました。気持ちの面では、緊張が大きかったので、マネージャーさんにお付き合いをしてもらい、本番のようなシミュレーションをして、スタジオで少しでも気持ちに余裕を持てるようにしました」と万全の準備をして撮影に挑んだ。

撮影当日を振り返り、「撮影現場は、吸収する事や刺激的な事で溢れていて、私にとって全てが貴重な体験でした。常に緊張していた私に、父・明智光秀である長谷川博己さんは、いつも優しくお声をかけてくれました」「素晴らしい方達と、共演できることをとても光栄に感じました。それと同時に、緊張やプレッシャーを大きく感じてしまい、明智家の長女らしくしっかりと演じられるか不安に感じてしまう時もありましたが、長谷川さんをはじめ、実際に明智家の方々とお会いした時に、皆さんの優しさや温かさに触れて安心して挑むことができました」と話す通り、共演の長谷川や木村らに支えられ、初めての大河ドラマ撮影に挑んでいる。

シーンについては、「台本に描かれている明智家の家族の温かさや愛を、ドラマを見ている方に感じていただけるといいなと思いながら参加していましたが、戦国時代に生きた女性の覚悟など、現在には無い価値観に難しさも感じ、想像を膨らまして演じていました」と、演じた当時の心境を口にした。

■所作「これを機にもう少し深く学びたい」

最後は「改めて、ご一緒させて頂いたすべての共演者・スタッフ方々の支えのおかげで無事に撮影ができたと思い、とても感謝しています。またご一緒できると嬉しいです」と感謝の言葉も。

大河ドラマへの出演を通し、所作にも興味が湧いたという。「着物を着て演技をしたり、所作を学んでみて、普段は意識していなかった姿勢や、使わない筋肉を使うので、想像していたよりも難しく大変でした。所作を学ぶことは動きが綺麗になったり、姿勢が良くなったり、役者をやっていく面で役に立つことだと思うので、これを機にもう少し深く学びたいと思いました」と、今後への課題を見つけた様子。

今後挑戦してみたい作品については「激しい動きをするアクションものや、SF、現実とかけ離れた役柄やミステリアスな役柄など、役者をやっているからこそ入り込める世界観や役に是非挑戦してみたいです」と語った。20歳を迎え、ますます輝きを放つ女優・天野菜月から目が離せない。