1月15日(金)よりスタートの「今野敏サスペンス 警視庁強行犯係 樋口顕」(毎週金曜夜8:00-8:54※初回は夜8:00-9:48、テレビ東京系ほか)に出演する内藤剛志、榎木孝明、佐野史郎が取材に応じ、見どころや現場でのエピソードなどを語った。

同シリーズは、15年以上にわたりスペシャルドラマとして9作放送され、今回初の連続ドラマ化。主演の内藤が、仕事と家庭の狭間で悩みつつも、愚直なまでに真摯に事件に向き合う刑事・樋口を。榎木が強行犯係を見守る上司・天童、佐野が樋口の盟友で生活安全部少年事件課の警部補・氏家を演じる。

第1話では――駅前に置かれたスーツケースから毒殺された男性の遺体が見つかり、ポケットから「正義」の意味があるタロットカードが発見される。調べを進めると、被害者は家出女性4人を集めて殺害した連続殺人犯と判明。世論は、正義の鉄槌を下すダークヒーロー“ジャスティス”の出現に沸き立つ。東洋新聞の貴子(矢田亜希子)とネットニュース記者の今井(塚本高史)らが警察の限界を糾弾する中、樋口の娘・照美(逢沢りな)が何者かに拉致される――という内容が描かれる。

■「今の世に問う」重厚な内容

――初回から、樋口の娘が事件に巻き込まれるなど波乱の展開ですが、ドラマの見どころをお願いします。

内藤:初め台本をいただいたとき「これ(第1話)は最終回がいいんじゃないか」と申し上げました。なぜならばどこにでもいる男たちが頑張るっていうドラマなんですね。この1話は非常にエモーショナルな話で、そういうところから始めていいのかなと思ったんです。でもそういう男たちがいろんな事件に立ち向かうという意味でいえば、この話からスタートするのはいいのかな、と思っています。

1話は“正義”についての話。正義っていうのは何が正しいかって答えが出ないんですね。僕たちも一生懸命考えながらやりましたけども、「ある答え」に辿り着いているわけではなく、ご覧になっていただいて「正しいことをするってどういうことなの?」と考えるきっかけになってくれればうれしいです。

佐野:やっぱり今回は樋口家の話が本当に重厚で、とんでもないことになるので、照美ちゃんを中心として家族、刑事、そして氏家は友人としての葛藤が一番の見どころ。(心の)揺れ動きが、やっていて一番面白い。連続ドラマになって大きくフューチャーした部分だと思います。

榎木:一番は樋口班のチームワーク。我々三人が同級生ということもあって、お互い根底に気を許せる部分があり、それも芝居にでると思う。しかも原作者の今野敏さんも同い年。彼もハードボイルドタッチを得意とする作家なので、その要素が実に見事にこの作品には入っていると感じます。なので単なる刑事ものというより、複合的な要素があって、内藤剛志を中心にまとまったチームワークの良さは一つのウリになると思う。

佐野:今回は単発の時より、ディープな内容に踏み込んでいる。表面上は“正義”の話なんですが、コアな部分はこのコロナ禍でみんながいろんな意見を言い合って、何が正しいのか、本音ではどう思っているか三者三様でぶつけ合っている。「今の世に問う」内容になっていると思います。コロナ禍のモラル、司法、正義、果たしてそれが正しいのか…警察官でありながら悩む。

内藤:身近にあることって結構深いことじゃないですか?だから刑事ドラマとして楽しんでいただきながら、僕たちの思いも詰まっているドラマになっています。

■信頼性が芝居に反映

――改めて感じたお互いの魅力を、内藤さんから佐野さんに、佐野さんから榎木さんに、榎木さんから内藤さんに向けて、お聞かせ下さい。

内藤:佐野は付き合いが長いんですよ。理屈理論をきちっとしていて、自分の中で成立したセリフしか絶対言わないんですよ。「これどういうことなんだろうな」っていうことは必ず聞くし。佐野の一番の魅力は、“分析力のすごさ”。芝居する前に一番大事なことだと思います。

佐野:榎木さんは、古武術をやってらっしゃるから普段お芝居で役者として立ってる時も、体の居方みたいなことが一番ニュートラルでいる。武術者だから当たり前っちゃ当たり前なのかもしれないけど。特に現場って間違ったことだらけ。その間違ったことだらけの時に、正しい体で対峙することが一番の魅力だと思います。

榎木:内藤剛志は、まだ全然売れてない時から同じ時代劇で会って、40年近く一緒。ほっと気を許せちゃうところがあって。そういうのって芝居に出るんです。役者として楽っていうと違うかもしれないけど、信頼性はすごく大事だと思うんだよね。

内藤:二人と会えたのは必然なんだけど30年、40年やってるんですよ。そこが絶対に染み出てくる。いい意味でね。

■佐野史郎が警察から指紋採取!?

――警察ドラマによく出演されているお三方から見て、警察ドラマでの“現場あるある”はありますか?

内藤:名前を覚えるのが大変。なのでNGが出るポイントはそこが多いんです。よく「専門用語、難しいでしょ?」と聞かれるんですが、専門用語より名前や会社の名前とか意味のない固有名詞を覚えるのが大変です。ごめんなさい、これは僕の中のあるあるです。

佐野:いやいや、あるある!三人のあるあるです(笑)。

榎木:もうずいぶん前ですけど、刑事さんとお話しできる機会があって「こういう場合はどうなんですか?」と逆取材をすごくしました。「指紋をどうやって取ったんですか?」って聞いたら「それは言えません」と言っていたのに、しつこく聞いたら少しだけ教えてくれて(笑)。本当面白いやり方で、すごいリアルなの。

佐野:指紋取られたことあるよ。近所で聞き込みに来ていて。顔わかってるんだけど、俺犯人役多いし(笑)。いかにも「芸能人だ!」みたいな感じで「佐野さんサイン下さい」って言われて、しょうがないな〜と思いながらサインしたんだけど、指紋が取れるボールペンだったみたい。こうやって取ってるんだなって。

内藤:多分俺は二人よりも刑事役が多いと思うんですけど…警官に黙礼される!

佐野:それは丹波哲郎さん以来だね(笑)。

内藤:そうそう!ありがたいことですけど。あと他局で申し訳ないですけど、刑事の役の名前で呼ばれたりもします。