キム・ジェヒョン、日本でのドラマ出演を受けて、仲良しな姉から来たある指令とは?<インタビュー後編>
■最近は心配よりも期待が大きいかな
――前回、日本のドラマ「君と世界が終わる日に」への出演が決まったときのお話をうかがいましたが、うれしい気持ちとともに、心配な気持ちもあったのでは?
もちろん、心配にもなりました。だって日本の撮影現場の雰囲気も全然わからないし、僕の日本語の実力でできるのか…ってことも心配だったし。日本に来る前に、テコンドーよりも、日本語の勉強を一生懸命したかも。
――N.Flyingのメンバーたちの反応はいかがでしたか?
僕よりもむしろ、メンバーの方が心配していて。「あのジェヒョンが! ひとりで日本のドラマに出るなんて!」って。でもなんで、「あの」なのかなぁ(笑)。僕はずっとメンバーたちと一緒に共同生活をしていたから、ひとり暮らしをするのが初めてなんです。だからかな?
特に心配しているのは、リーダーのスンヒョプさんと、ボーカルのフェスンさんですね。フェスンはいつも宿舎で僕らのごはんを作ってくれる、N.Flyingのお母さんなので(笑)。
フェスンが「ジェヒョン兄さん、ごはんちゃんと食べてる?」って心配してくれるけど、僕、ちゃんと自分で料理してますよ! 今日の朝もキムチチャーハンを作ったし、ブデチゲや、キムチチゲなど韓国料理を作っています。僕は韓国人なのに辛い物が苦手なので、唐辛子は少なめなんですけど(笑)。
でも最近は、心配よりも期待が大きいかな? もし「君と世界が終わる日に」で僕に興味を持ってくれる人が増えたら、N.Flyingのライブがもっと大きなところでできるかもしれないじゃないですか。
■永遠に仲良くなれないかも(笑)
――ところで、ジェヒョンさんは宿舎で柴犬の“ドッベ”を飼っていますが、そろそろ会いたいんじゃないですか?
会いたいです! 正直言うと、家族よりもドッベに一番会いたい(笑)。
――ギターのフンくんは、ネコの“ロマン”を飼っていますが、仲良くしているんですか?
仲良くさせようと思って、フンさんが僕の部屋にロマンを連れて来たのですが、犬のドッベは「誰? 遊ぼ!」って大興奮だったのに、ネコのロマンは「来ないで!」って顔で逃げちゃって…。永遠に仲良くなれないかも(笑)。
――ちょっとずつ慣れていくといいですね。さて、ジェヒョンさんの演じたミンジュンは、お姉さんを大事に思っている人物でした。ジェヒョンさんもお姉さんと仲が良いですが、女優でもあるお姉さんのジェギョンさん(ガールズグループRAINBOWの元リーダー。現在は女優として活動中)からアドバイスはありましたか?
それが、姉さんからはアドバイスじゃなくて「ジェヒョン、日本ではマリオカートの新しいゲームがあるらしいから、戻るときに買ってきて!」って指令が(笑)。「ガンバレとかないの?」って聞いたら、「あんたは大丈夫でしょ」って(笑)。
ちょっと寂しいけれど、僕を信じてくれてるのかな。でも僕は、マリオカートより優先順位が低いのか…。寂しい〜(笑)。
■ドラムを叩いているときが一番幸せ
――日本滞在中、ドラムの練習はどうしているんですか?
ちゃんとやっていますよ! ファンの皆さんから「俳優としてのジェヒョンも好きだけど、早くドラムを叩くジェヒョンも見たい」というコメントをいただくので、練習の映像をインスタグラムにアップしたりしています。
やっぱりドラマー・ジェヒョンとしては、ドラムを叩いているときが一番幸せなんですよね。バンドの練習というより、僕個人の楽しみで演奏することも多いです。
――6月30日(水)には、新曲「Amnesia」がリリースされます!
「Amnesia」は、リーダーのスンヒョプさんが作曲作詞した曲です。今までのN.Flyingとはちょっと違うタイプで、こんな時代を生きる皆さんに、ちょっとだけれど力を与えられる曲なんじゃないかな?
――何度も日本に来ているジェヒョンさんですが、今まで行った場所で特に印象に残っている場所は?
デビュー前にN.Flyingのメンバーと日本に音楽留学をしたのですが、そのときに1人でディズニーシーに行きました。メンバーは「面倒〜」って言うから(笑)。
1人だと全体が写る写真が撮れないじゃないですか。でも日本語がまだうまくなかったから、ボディーランゲージを交えて、まわりにいた人に「ジャンプする瞬間を撮ってください!」とかお願いして撮ってもらったりしました。19歳のころの思い出です。
――今後、行ってみたいところはありますか?
僕、小学1年生のときに『ハリー・ポッター』シリーズの最初の小説『賢者の石』が発売されてから、ずっとハリー・ポッターが大好き。だから、USJに行きたいです。本当に呪文を言えば魔法が使えるんでしょ?(ワクワク)
――逆に日本の方が韓国に行けるようになったら、おススメしたい韓国のスポットは?
僕はファッションが大好きなので、服飾問屋街の東大門をおススメしたいです。洋服もだけど、アクセサリーパーツの専門店もたくさんあって、僕はそこでパーツを買ってアクセサリーを手作りしています。
――最後に、これからの目標を教えてください。
俳優としては、距離感が近い、友達みたいな俳優になること。そしてN.Flyingとしては、80歳までメンバーと一緒にバンドを続けること。そのときまで、皆さんよろしくお願いします!
取材・文=坂本ゆかり