3月12日(金)より、東京・新橋演舞場で舞台「未来記の番人」の上演がスタートする。同作は築山桂の同名小説が原作で、聖徳太子が残した“予言の書”をめぐる戦いの中でさまざまな人と出会い成長していく姿を、史実を織り交ぜながら描いた“青春時代活劇エンターテインメント”。千里眼の異能を持つ主人公・千里丸をA.B.C-Zの戸塚祥太が演じる。

そんな同作に、同じく異能を持つ少女・紅羽役で惣田紗莉渚(SKE48)が出演。先日行われた合同インタビューでは、卒業コンサートの日程が決まったSKE48の先輩・松井珠理奈と高柳明音とのエピソードや、今回の舞台出演に懸ける強い思いを語った。

■稽古期間中のリフレッシュは「映画を見るようにしています」

――先日、Twitterに反省することが多いという投稿をしていましたけど、今回の稽古に関連したことだったんでしょうか?

本当にちょっとしたことなんですけど、さっきお話したように、自分は理由があってやったことだったんですけど、「何で?」って聞かれたときに答えられなかったんです。思っているのに理由が言えなかったら、ただのよく分からない子じゃないですか。なので、それを昨日は反省しました。

あとは、おうちで台本や原作を読んでいたり、滑舌や響く声を出す練習をしているんですけど、いざみんなの前に立ったときに自分が思っていたのと違っていたりすると反省しますし、でも逆にそれがもしかしたらいいことなのかなって思うこともあります。

――悪夢をよく見るという投稿もありましたが。

一時期悪夢がすごかったんですよ。それでお世話になっているジムのトレーナーさんから、ハチミツを寝る前に一杯食べることで夜間低血糖を防げて悪夢を見なくなると聞いたので、ハチミツを食べた日は見なくなりました。なので、最近は大丈夫です。でも、食べないと決まって見ます(笑)。

――稽古期間中にリフレッシュでしていることはありますか?

映画を見るようにしています。2年前に「トリッパー遊園地」に出させていただいた時に、戦争のお話だったので、戦争の本や映画をたくさん見ていたんです。そうしたら、共演者の方に「別のものも見てみたらいいんじゃない?」「ハッピーなラブストーリーだったり、そういう作品も見てみたら?」って言われて。なので、昨日は「天空の城ラピュタ」を見て、一昨日はアニメ映画の「この世界の片隅に」を見ました。

いろんなジャンルの作品を、行き詰まったり、自分がどうしたらいいかなって思ったときに見てみて、そこに出ている登場人物に心を動かされて、それがお芝居に生きてきたりするのかなって思いながら、映画を見てリフレッシュしています。

――今回の共演者の方に薦めてもらった作品はありますか?

「天空の城ラピュタ」は、戸塚さんが「この作品に通じるものがある」というようなことをおっしゃっていたので、観たことあったんですけどすごく昔だったので、それで観返してみようと思って観ました。

■自身を“指名”した高柳明音に「本当に感謝しています」

――4月に松井珠理奈さんと高柳明音さんの卒業コンサートがありますが、そちらには今作の期間中ということで出られなくなってしまいました。

どちらも大切なんですけれども、珠理奈さんに連絡したら、「VTRとかで出てくれればいいし、頑張ってね」って言ってくださりました。SKE48に入ってからずっとお世話になっているお二人なので、出られないのは残念ですけれども、別のところで頑張っているのをファンの方やお客さまに見てもらうことが、SKE48のためにもなるんじゃないかなって思います。

――珠理奈さんと高柳さんとの思い出を伺ってもよろしいですか?

ちゅり(高柳)さんは、私がSKE48に入るきっかけを作ってくださった方なので、ちゅりさん抜きでは今の私はなかったと思うくらい感謝しています。他にもいっぱい思い出はあるんですけど、それに勝るものはないというか、本当に感謝しています。

ドラフト会議で指名された時に「5位指名ありがとうございます。頑張ります」みたいなことを言ったら、「一生懸命やってくれれば、私はそれでいいんです」というような言葉を掛けてくださったのをすごく覚えてますね。

珠理奈さんは、思い出があり過ぎるんですけど、「意外にマンゴー」のMV撮影で台湾に行った時に、珠理奈さんは一人部屋だったんですけど「惣田ちゃんと一緒がいい」って言ってくれて、二人で同じ部屋で3日か4日くらい一緒に過ごしたんです。

朝は私が起こしてあげて、移動中もずっと一緒で、一緒にお弁当を食べて、歌ったり、バーベキューしたり、本当に楽しかったです。

沖縄に行った時もずっと一緒にいて、全然先輩で、私にとっては雲の上の人のような存在なんですけど、友達みたいに接してくれる人です。

――アイドル活動をしてきたからこそ、その経験が生きているなと思ったことはありますか?

今回は演技だけではなくて、倒れたり持ち上げてもらったり、すごくいろんなことをするんですよ。SKE48では本当にすぐに覚えなきゃいけないということも多かったので、“覚える力”というのはすごく生きているなと思います。

あとは、今(=取材)はすごく緊張してるんですけど、ステージ上で緊張しない度胸が付きました。前日に覚えてパッと出るということがすごく多かいので、板の上に立った時に緊張せずに、むしろワクワクするというか、そういうところはアイドルをやってきたからこその自信というか、支えになっています。

■「全てを捨ててでもこの作品の紅羽をしっかり表現したい」

――2020年に大学を卒業されて、芸能一本での活動になりましたが、卒業して良かったと思うことはありますか?

本当にお仕事のことだけを考えていられることだったり、レポートを書かなくていいことだったり(笑)。あと、スケジュールをマネジャーさんにすごく調整していただいていたので、そういう申し訳なさがなくなって、心がちょっと軽くなった感じですね。

もちろん大学ですごく学ぶことは多かったんですけど、やっぱり二足のわらじは大変だったなって。しかも、名古屋と東京だったので、金銭的にも体力的にも大変でしたね。

――今作はご自身の中でどういった位置づけになりそうですか?

“ヒロイン”という言い方が合っているかは分からないんですけど、セリフもたくさんあって、たくさん出番があるのが本当に夢みたいでうれしくて。全てを捨ててでもこの作品の紅羽をしっかり表現したいと思うくらいの覚悟で今回は、(涙を流しながら)人生を懸けて頑張ろうって思ったので…。

お客さまに伝わらないと意味がないと思うので、自分が昔からやりたかったことをやらせてもらえることや、たくさんの人の力でお芝居をやらせてもらえるということに、本当に感謝してやりたいなって思います。

――舞台女優として、今後こうなっていきたいという目標などはありますか?

「また見たい」って思ってもらえる人になりたいです。今回はもちろん“SKE48の惣田紗莉渚”として出させていただくんですけど、舞台の上ではちゃんとその“役”として見てもらえるようになれたらなって思います

――脚本の感想を伺った際に「人が人に動かされて変わっていく様子」とおっしゃってましたけど、惣田さん自身が誰かに強く影響を受けた経験はありますか?

珠理奈さんは、ずっと仲良くしてもらってお世話になっているんですけど、私の悩みや考えていることを絶対に否定しないでいてくれるんです。卒業コンサートに出られないことも、「でも惣田ちゃんが外で頑張ってくれているのがうれしい」「そういうお話がSKE48の惣田ちゃんに来ていることがうれしい」っていうふうに言ってくださりました。

私はポジティブに生きようとしてるのに、自分をあまり認められないというところがあったんですけど、珠理奈さんはいつも凛としていて、自信があって、キラキラしているので、そこは私もそうやって自信が持てるくらい頑張らなきゃなって思わされました。