劇団EXILE・鈴木伸之主演、瀬戸利樹共演のドラマ「お茶にごす。」が、3月5日からAmazon Prime Videoにて全12話一挙配信されている(2021年テレビ東京でも放送予定)。

同ドラマの原作は、「今日から俺は!!」などで知られる西森博之の同名コミック。鈴木は、強面で威圧的な雰囲気から“悪魔(デビル)まークン”と呼ばれる不良・船橋雅矢を、瀬戸は船橋の親友・山田航を演じる。船橋が高校入学を機に「暴力の連鎖を抜け出し、平穏な日々を過ごしたい」と意気込み、ひょんなことから茶道部に入部する姿を描く。

今回、鈴木と瀬戸にインタビューを実施。互いの印象や、作品への思いなど語ってもらった。

■28歳の鈴木「制服姿大丈夫ですかね!?」

――原作漫画を読んだ感想を教えてください。

鈴木:茶道と不良という、かけ離れた二つがどう組み合わさっていくのか気になりながら読みました。まークンは目つきの悪さが印象的ですが、内面は優しくピュア。次第に周囲の人々も感化されていき、まークンも人間的に成長していきます。その様子がドラマでも表現できたらいいなと。

瀬戸:こんなにきれいな世界観があるヤンキー漫画ってないんじゃないかなと思いました。笑いを欲しがらずに自然に演じて、まークンの良き理解者である山田を全うしようと感じました。

――演じてみていかがでしたか?

鈴木:大きいリアクションで驚いたり、すごい顔でにらんだりと、振り切った大げさな芝居を心掛けました。楽しかったですし、僕にとって新しい挑戦でした。視聴者のみなさんにどう受け取ってもらえるのか気になります。

瀬戸:山田は、まークンが道を外れそうになったときに戻してあげる優しい男であり、ツッコミ役。まークンとのシーンは、二人の仲の良さが垣間見えるように意識しました。

鈴木:僕今、28歳ですが『お茶にごす。』『今日から俺は!!』シリーズ、7月に公開を控えている映画『東京リベンジャーズ』と学生役を演じることが多いんです。自分ではまだ制服姿いけると思っているんですけど、大丈夫ですかね(笑)!?着られるうちは学生役をやりたいな。

瀬戸:学園ものをやると、青春を取り戻すかのようで楽しいです。若い世代の出演者が多い中で、年長者の僕たちが一番はしゃいでいたかも(笑)。

■瀬戸は、座長・鈴木の作品への姿勢に感服

――本作はモノローグが多く、やり取りが独特ですよね。

鈴木:第1話の冒頭に登場する会社員・田中さんのミュージカルのようなシーンが、このドラマの世界観が詰まっていて好きです。モノローグは学校の音楽室で撮ったんですが、撮影当時は真夏だったので大変でした。音を録る時だけ、雑音が入らないように窓も扉も完全に閉めるので、台本に汗が垂れながら収録しました。モノローグも注目してもらえたらうれしいです。

瀬戸:台本を見て、「こんなに大量のモノローグがある台本ってなかなかない」と思いました(笑)。でもモノローグによって、それぞれのキャラクターの奥行きが増したと考えます。

――お互いの印象について教えてください。

鈴木:利樹とは、映画『ストレイヤーズクロニクル』(2015年)で共演して、何度か食事したこともあり「今回一緒だね」とびっくりしました。初日の撮影で、利樹は完全に山田だなと感じたので、「山田がいるからまークンがいる。二人で一つ」だと思うことができました。

瀬戸:前回共演したときは、アクションものでライバル同士でしたよね。デビューしたばかりの僕に、とても優しく、気遣ってくださったことを覚えています。今回まークン役がのぶくんだと聞いたときから、面白い作品になるなと思っていて。撮影中も、のぶくんの気配りがすてきで、大きな背中がさらに大きく見えました。一緒にお芝居できてうれしかったです。

――今回再共演して、改めてすごいなと感じた点は?

鈴木:僕がいくらふざけても、利樹は役に徹していて絶対笑わないので、すごいなと。信頼していましたし、お芝居の呼吸がぴったりだったと思います。休憩中もずっと二人でお弁当を食べたり、学校をちょろちょろ歩き回ったりして楽しかったです。

瀬戸:カメラテストをしている中で、台本の隙間を埋めていくようなアイデアをたくさん出されていたので、作品に向ける姿勢がすばらしいなと、尊敬のまなざしで見つめていました。僕はついていくので必死でしたが、たくさん学ばせていただきました。

鈴木:謙虚だね(笑)。ありがとう。

■撮影前にはみっちり茶道稽古を行い…

――茶道の稽古や撮影はいかがでしたか?

鈴木:北見宗幸さんという先生の教室にお邪魔して、二カ月間指導していただきました。僕は野球部だったので、茶道部というと「お菓子食べられるのかな?」と思っていたくらい(笑)。所作にもそれぞれ理由があると知って、お茶の文化ってすばらしいなと感じました。

空き時間にずっと練習していたので、お点前は今でもできると思います。姉崎部長役の久間田琳加さんが、完璧にこなされていたのは印象的でした。

瀬戸:僕は高校時代、茶道部に入りたかったんですけど、部員が女性ばかりだったので断念して、野球部に入りました。別のお仕事でも茶道を経験したことがあったのですが、全神経を使うので精神力が鍛えられますし、日本人でよかったなと実感します。

――茶道に触れたことがなかった鈴木さんにとって、本作はまさに「一期一会」ですね。

鈴木:いざやってみると、とても奥ゆかしく、28歳になっても新しい経験、新しい学びがあってうれしいです。ドラマでも「一期一会」など、茶道にまつわる言葉がいろいろ出てきます。人との出会いや、同じような毎日でも一瞬一瞬大事にしないといけないと改めて感じました。