“The Surf Beat Music”を掲げて、心地よい音楽を届けてくれるバンド、SPiCYSOL(スパイシーソル)。2013年にKENNY(ボーカル)とAKUN(ギター)を中心に結成し、2014年にKAZUMA(ドラム)とPETE(トランペット&キーボード)が加入して、現在のメンバーに。活動歴も長く、多くのファンを持つSPiCYSOLのメジャーデビューが決定し、4月7日(水)にメジャーデビュー作となる配信EP「ONE-EP」がリリースされる。それに先駆けて3月5日にEPのリード曲「ONLY ONE」を配信リリース。この曲はTELASA初のオリジナル連続ドラマ「主夫メゾン」(出演・結木滉星/稲葉友/奥野壮/磯村勇斗/瀬戸利樹ほか)の主題歌に起用されているが、3月19日配信の第5話でKENNYがドラマに出演している。
今回のインタビューでは、メジャーデビューが決まった心境から、KENNYのドラマ出演のこと、7月に開催が決定した自主企画ライブのことについて、メンバー全員に話を聞いた。

■メジャーデビューは夢に近づくためのステップアップの一つ

――メジャーデビューが決まりましたが、どんな心境ですか?

KENNY:ミュージシャンとして活動しているからには、“大きい会場でライブがしたい”とか“たくさんの人に自分たちの音楽を伝えたい”という夢があるので、それに近づくためのステップアップの一つとしてうれしく思っています。いい音楽を届けるのはもちろんですけど、“ミュージシャンの暮らしって羨ましいな”って思ってもらえるぐらいにハチャメチャに遊べたらと思っています(笑)。

PETE:メジャーに行くことによって、より幅広い層の人、日本だけじゃなくて世界の人にも聴いていただけたりするのかなって思いますし、海外のアーティストとのコラボとかもやってみたいですし、楽しみでいっぱいですね。

KAZUMA:今いる仲間にメジャーレーベルのスタッフが加わって、これからいろんなことができていく楽しみに溢れています。

AKUN:応援してくれてる方々からお祝いの言葉をたくさんいただく反面、「遠い存在になっちゃうね」って言われることもあるんですけど、そういうことじゃなく、今までできなかったこともできるようになると思いますし、メジャーに行ったからとか関係なく、自分たちが進んできた道をさらにパワーアップして進んで行きたいと思っています。

――ファンの方からの反響は?

KENNY:Instagramに「ドラマを見たよ」とか「主題歌になってるのを聴いたよ」っていうコメントをくれるファンや友達もいますし、「メジャーデビューおめでとう!」ってお祝いしてくれる人も多いです。

AKUN:今日も友達からLINEが来て、「コンビニに行ったら曲がかかってたよ」って。そういうのがシンプルにうれしいですね。

――メジャー第1弾となるEP「ONE-EP」。そのリード曲がドラマ「主夫メゾン」の主題歌「ONLY ONE」ですが、メジャー第1弾をこの曲にした理由は?

KENNY:サウンドに関しては、いい意味で期待を裏切りたいと思ったんです。これまで通りの感じの曲を一発目にはしたくなくて、サウンドプロデューサーにShin Sakiuraさんに入っていただきました。今までのバンドの楽曲の中では曲の展開がポンポン変わるようなものはなかったんですけど、それを敢えて取り入れてみて、ドラマの主題歌でもあるのでドラマティックにしてみたり。あとは、メジャーという、再スタートとは違うのかもしれないですけど、新たな一歩目という意味で“ONE”という言葉をタイトルに入れました。全部オレたちの大切なもののおかげでここまで来ることができたので、“大切なもの=ONLY ONE”という意味のタイトルを付けました。

PETE:いい意味で、今までの僕たちになかったサウンド感が入って、新しい面を見せられる曲になったかなって思いますね。これからどんどんそういうものを取り入れていきたいという気持ちはあります。新しい風というか、ここからいろんな進化をしていくぞ!というのが少し見せられたかなって。

KAZUMA:こういう展開、アプローチはこれまでなかったので。ライブで演奏していても楽しいんです。

AKUN:配信された日に渋谷クラブクアトロでライブがあって、そこでこの曲を演奏したんですけど、お客さんが声を出せない状況だったので正直不安でした。コール&レスポンスをするようなタイプの曲じゃないし。でも聴いてる時の表情とか終わった後の拍手の音からも楽しんでくれてるのが伝わってきたので、すごくうれしかったです。クアトロ3本、ツアーで披露してみて、さらにどんどん成長していく曲なのかなって。

■「今が“ターニングポイント”かな?」

――メジャーデビューまで活動歴が長いですが、これまでの中でターニングポイントとなった出来事は?

AKUN:2019年に開催した全国ツアーが全箇所ソールドアウトになりました。それが自信にもつながったけど、さらに上にいくためには今のままじゃダメだなっていう気持ちが自分の中に出てきました。それで、より音楽と向き合うために環境を変えようと思って茅ヶ崎に引っ越しました。茅ヶ崎にはスポーツ選手だったり、モデルをしている人だったり、アパレルを経営してる人だったり、いろんな人が住んでいて、そういう人たちとの出会いからの刺激を受けて曲も生まれたりしました。ステップアップではないかもしれないんですけど、環境を変えたことで前に進んでいる感じはしています。

KAZUMA:僕は、随所でターニングポイントかなって感じていて、“これって大きなきっかけかも”って感じることは結構あります。どれとも言えないんですけど、今で言えば、今がターニングポイントかなって思います。

――4人それぞれ個性が違ってますが、バンド内での役割というか、キャラはどういう感じですか?

KENNY:難しいなぁ…。会社で例えると…。

AKUN:会社勤めしたことないだろ!(笑)

KENNY:あ、そうだった(笑)。計画を練って推敲していったり、面白いアイデアを提示してくれるのがAKUNですね。バンドのタイムキーパーであり、アイデアマンです。それでムードメーカー的存在がKAZUMA。で、置き物としてPETEがいます(笑)。

PETE:置き物!? 確かに、リーダー的な役割をしているのがAKUN。KAZUMAはお調子者。KENNYは…、戦隊モノでいうとレッドかな(笑)。

■初のドラマ出演に照れ「すごく恥ずかしい…」

――「ONLY ONE」がTELASAオリジナルドラマ「主夫メゾン」の主題歌になってますが、自分たちの主題歌を含めたドラマの感想も聞かせてください。

AKUN:なんか変な感じはしましたね。初めてのドラマ主題歌という経験だったので、テレビを付けたら自分たちの曲が流れてくるのが変な感じでした。

PETE:僕も不思議な感じでした。でも、すごいうれしかったです。ワクワクしました。

KENNY:テレビを付けているんだけど、「あれ? オレのスマホが鳴ってる?」って思うぐらい、まだ実感がないんです。いい意味で夢の世界。

AKUN:放送中にインストで流れてる時も「合ってるな」って思いましたし、うまく曲がドラマにハマってて良かったなって。

KAZUMA:そうですね。真っ先に3人に感想を言われたんですけど、同じくうれしいです(笑)。

――本日19日配信のTELASAオリジナルドラマ「主夫メゾン」第5話にはKENNYさんが出演されるそうですが。

KENNY:はい(笑)。すごくうれしいし、光栄なことなんですけど、自分が演技をさせていただいてることがすごく恥ずかしくて、実は送っていただいた映像をまだ見れてないんです。自分の初めてのライブの映像を見るような感覚に近いかもしれないです(笑)。

――うれしいけど、ちょっと恥ずかしい感じで。

KENNY:はい。見るのが怖いです。

AKUN:僕らもまだ見てないです。でも、ドラマの中に登場するKENNYが演じるカップルの写真は見せてもらいました。女の子と腕を組んでて、まんざらでもないなって感じでしたね(笑)。

――どういう役なんですか?

KENNY:主人公がサウナの中で見ている画面の中に出てきます。街頭インタビューを受けているカップル役で、彼女に飯を食わせてもらってる男の役で。

AKUN:そこだけノンフィクション(笑)。

KENNY:イヤイヤ(笑)。演技をしたことがなかったので、役作りとかどうしようって思ってたんです。女の子に食わせてもらってるヒモってことは、腕を組んでいる彼女とは確実に大人の関係なワケですよ。堂々と腕を組んでいいんです。彼女役の橘芳奈さんは演技のプロですから自然な振る舞いをしてるんですけど、こっちは照れたりして腰が引けてました(笑)。かなりリードして頂いて助かりましたね。まぁ、それぐらいでいいかなって思うんです。メンバーがネタにするぐらいがちょうどいいなって(笑)。

■“波の日”ライブは「1本のショーみたいなライブにしたい」

――今後の予定としては7月3日(土)、波の日にZepp DiverCityで自主企画ライブが決定しました。

AKUN:まだ少し先なので内容に関しては何も決まってないんですけど、ただ「波の日にワンマンライブをやりました」っていうんじゃなく、初のZeppクラスのライブだし、この大きさのところだからこそできることだったり、ライブ自体のテーマを設けてみようかなって思います。曲のタイプはバラバラでも、何か統一感のある1本のショーみたいなライブにしたいなって。

――最後は、メジャーデビューという新たなスタートへの意気込みを交えて、読者とファンの方にメッセージをお願いします。

AKUN:この時期なので、いろんな音楽の楽しみ方があると思います。ご自身のスタイルで、SPiCYSOLの音楽も楽しんでいただきたいと思っております。

PETE:音源は音源で心地いいので、ドライブしながらとか、いろんなシチュエーションで聴いていただきたいなと思います。ライブはアレンジが違ったり、臨場感とか迫力もまた違っているので、ライブにもぜひ来て、世界観を楽しんでください!

KAZUMA:『ザテレビジョン』の表紙をやりたいです!

KENNY:メジャーに行くことでたくさんの人に知ってもらえる機会が今以上に増えていくと思いますが、僕ら自身もこだわった音楽、みんなを幸せにできるような音楽をたくさん発信していくのでキャッチしてほしいのと、ライブにも来ていただいて、ストレスを発散してください。それと、僕出演の「主夫メゾン」第5話も見てください(笑)。


取材・文=田中隆信