2月21日にテレビアニメの放送を終えた「ヒーリングっど・プリキュア」(2020年2月-2021年2月、ABCテレビ・テレビ朝日系 ※以下、「ヒープリ」)の全員がそろった初の映画「映画ヒーリングっど・プリキュア ゆめのまちでキュン!っとGoGo!大変身!!」が3月20日から公開。

映画オリジナルキャラクターの科学者・我修院サレナ(CV:勝生真沙子)が開発した“ゆめペンダント”によって、心に思い描いた夢を映し出せる“ゆめアール”体験が流行する東京が舞台の本作。そんな“ゆめのまち”で、「ヒープリ」は不思議な力を持つ少女・ゆめアールプリンセス・カグヤ(CV:小林星蘭)と出会うが、夢を狙う謎の敵が現れる。カグヤやみんなの夢を守るため、「ヒープリ」が敵に立ち向かっていく姿が描かれる。

今回、「ヒープリ」が活躍する本作の見どころの一つとなっているのが、「ヒープリ」と、「Yes!プリキュア5GoGo!」(2008年2月-2009年1月、ABCテレビ・テレビ朝日系 ※以下、「5GoGo!」)の共演。
WEBザテレビジョンでは、その夢の共演を果たした「ヒープリ」のキュアグレース/花寺のどか役の悠木碧と、「5GoGo!」のキュアドリーム/夢原のぞみ役の三瓶由布子にインタビューを実施。作品や共演への思いなどを語ってもらった。

■プリキュア映画ならではのお祭り的楽しさ&感動のすてきな映画

──「映画ヒーリングっど・プリキュア」の完成した映画をご覧になっていかがでしたか?

悠木碧:本当に女子の好きなものだけを選りすぐって集めたみたいな世界観にワクワクしながら見させていただきました。ストーリーを知っているのに、まず画が楽しいからそれだけで気持ちが上がるというか(笑)。楽しいことを浴びるような感じで、映画館の大きいスクリーンで見たら「めっちゃ楽しい!」ってなる画作りになっているなと思いました。

でも、そんな楽しいことを浴びている中で、結構深いことが「ドン!」と心に突き刺さる展開になっていて。いろんな人の思いが重なってくることで、とても多面的にお話しを楽しんでいただける仕掛けになっているんじゃないかなと思いました。

三瓶由布子:プリキュアの映画ならではのお祭り的な楽しさがありつつ、親子のシーンでは思わず(本作のゲストキャラクターであるカグヤの)お母さんに感情移入してしまいホロリとしました。とてもすてきな映画になっていると思います。

悠木:個人的にはエンドロールにとある仕掛けがあって、そこにグッときちゃいました(笑)。

──本作は「ヒープリ」と「5GoGo!」のプリキュアの共演が大きな見どころとなっていますが、今回の共演を聞いての感想は?

三瓶:ガッツリ(共演)というのは多分初めて?

悠木:何度か共演させていただいたことはあるんですけど、一緒に技を放つのは初めてですね(笑)。すごくワクワクしたし、(三瓶さんに)任せておけば大丈夫という圧倒的安心感がありました。実際、ドリームの力強さで元気になる感じに引っ張ってもらって、普段のグレースだったら踏み込まないような域にまで元気になれたというか…。ドリームのカリスマ性がヒープリチームにも響いていたんじゃないかと思います。

ヒープリチームは、フォンテーヌ(役の依田菜津)とスパークル(役の河野ひより)がもともと「(Yes!)プリキュア5」が好きでアフレコ中もウハウハしていて(笑)。その姿を見ているのもうれしかったし、すごくいい思い出になりました。

三瓶:私は子どもと一緒に毎週「ヒープリ」を見ていて。子どもは私がプリキュアだったことは知らないので、内心「ママね、今度グレースに会うよ。フフフ」とちょっと優越感を味わっていました(笑)。

悠木:言っていないってなんか超格好いいですよね、それ。

三瓶:純粋な気持ちで見てほしいなというのもありますし、自分で「ママがキュアドリーム」と言うのも変かなって。

──「キュアドリーム」だったことは、いつか話そうとは思われていますか?

三瓶:う〜ん、ありますかねえ?子どもから「そうだったの?」って聞かれたら「そうだよ」って言います(笑)。

悠木:寝物語で聞いていた話の主人公がお母さんだったんだ、みたいな。そんなのめちゃくちゃ格好いい。映画を見たら「あれ?ママの声?」とかちょっと思ったりするのかな。

三瓶:どうかなあ。普段と全然違うから(笑)。気づいたらすごいかも(笑)。

■ゲスト声優の小林星蘭も憧れのキュアドリームに目を輝かせる

──実際にご一緒にアフレコをしていかがでしたか?

三瓶:まず、ドリーム(の声)が出せるかなというのが自分の中の最初の関門で。一緒にカグヤ役の(小林)星蘭ちゃんも録っていたんですけど、彼女が「5」(Yes!プリキュア5、Yes!プリキュア5GoGo!)を見ていたと聞いていたので「星蘭ちゃん、ドリームに聞こえる?」って確認しながら録るという(笑)。
「大丈夫かな?夢壊れていない?」という緊張はありましたが、星蘭ちゃんに太鼓判をもらったのでそこからは自信を持ってできました。

悠木:星蘭ちゃんは本当に目がキラキラしていましたね。子どもの頃に見ていて信奉していた神様を見ている感じで。

三瓶:あなたもそのうちなるよ〜(笑)。「『ヒーリングっど・プリキュア』見てました」って言われて。

悠木:なるかな。楽しみだなあ。

三瓶:「ヒープリ」は毎回「お大事に」って言っているけど、のぞみちゃんにあんな穏やかな決めぜりふはないし、ドリームはだいたい体力やテンションで乗り切っているので(笑)、「お大事に」って言えるかなって。一緒に言うのはちょっと緊張したし、ワクワクもしました。

悠木:神々しかったです。

三瓶:毎週見て勉強して、「お大事に」パワーをもらって何とか言えました(笑)。

──本作では映画オリジナルフォームとして、ヒープリのメンバーがパートナーであるヒーリングアニマルと合体したパートナーフォームが登場しますね。

悠木:めっちゃ、かわいいです!グレースにはうさ耳があって、あざといなと(笑)。語彙(ごい)力を失うかわいさがあったし、和テイストに寄っているのも含めてとてもいいなあと思いました。変身バンクも和っぽいんですよ。それも格好いい。

私、「キラキラ☆プリキュアアラモード」(2017年2月-2018年1月、ABCテレビ・テレビ朝日系)が大好きで、その春の映画(「映画プリキュアドリームスターズ!」)が和テイストだったんですね。あの世界観に憧れていたので、私自身「夢を叶えてもらっている」みたいな気持ちがありました。

三瓶:プリキュアが変身した姿って、やっぱりフリルとかリボンとか、そういうイメージがあるじゃないですか。でも、これをきっかけで和もの系のプリキュアが生まれる可能性もありますね。

悠木:和のモチーフ好きだから、すごくいいですね。

三瓶:私たちの頃は、昔話の世界に行っちゃった時が和テイストだったり、オバケが和風だったりとモチーフとして入ることはあったけど(笑)。だから衣装としては新鮮ですね。和テイストをプリキュアの世界でかわいく描くとこうなるという職人技を見ました(笑)。

悠木:あと、グレースはパートナーフォームとは別にドリームと一緒に映画だけのオリジナルフォームにもなって。まるで2人が結婚するかのような(笑)。

三瓶:ダブル花嫁(笑)。

悠木:お互いのモチーフがそれぞれの服にあるのがヤバイですよね。「これ、オタクが好きなやつだよ」って(笑)。お花のモチーフってグレースの基調になっているんですけど、蝶々のリボンがあったりして、「グレースとドリームのフォームの同じところと違うところを探すのがうれしい!」みたいな。
ユニットみたいに合わせられていて並んだときにめちゃくちゃかわいいバランスになっているんですよね。

三瓶:映画を1回見ただけじゃ細かい違いとか全部は、分からないよね(笑)。

悠木:なので、繰り返し見ていただきたいです。

三瓶:私、パートナーフォームがすごくかわいいと思ったので、ココ(「5」の妖精キャラ)フォームはないのかなって(笑)。

悠木:パートナーフォームでイケメンになったら見たいです。

三瓶:耳とかじゃなくて、そっちなんだ(笑)。それは想像できなかった(笑)。

■「ヒープリ」を終えて達成感と今はちょっと寂しい

──悠木さんは終了したばかりの「ヒープリ」で1年間、三瓶さんは「プリキュア5」と「5GoGo!」で2年間プリキュアを演じられましたが、改めてプリキュアを演じて良かったと思うことは?

悠木:基本的にプリキュアシリーズは全体を通して見ているだけで希望が湧いてくるし、それが好きなところなんですけど、それもありつつ特に「ヒープリ」は見ていて優しい気持ちになれるというのがありました。やっている側も「優しくなあれ」と思って取り組んでいたから、(収録後)帰るときにはいつもちょっと優しい気持ちになっていたんですよね。

1年続く作品に関わらせていただくことってなかなかないし、ウチのチームのみんなもそれまでそんなにガッツリ絡んだことがない子たちだったのがググッと仲良くなれました。「仲がいい子が増えるのはやっぱりいいな、現場が楽しみだな」って思いながら1年間を過ごせたのは幸福でした。
今は終わってちょっと寂しいような、でも達成感がある気持ちです。

三瓶:終わった時は2年間走り抜けて完結できてよかったと思ったし、「私の喉、よく頑張った」という感じがありましたね。

2年間一緒にやってチームワークもできて変身のセリフ合わせも一発でできるようになったし、時間が経ってもその感覚を今も覚えています。チームとして年齢も個性もバラバラだったけど、戦うときはしっかりまとまるチームワークがあって、それは2年間で形になっていったのかなと思うとなかなかできない経験だったなと感じます。

今では年月が経ってプリキュアという作品が続いて、プリキュアファミリーが増えていることが本当に幸せだなと思います。

──今回の映画は“ゆめ”がテーマになっています。公私どちらでも構わないのでお2人の現在の夢を聞かせてください。

悠木:私、いま自分でいつかアニメにしようと動いている企画があって、そこは現実的に夢見て頑張っているところですね。
でも、夢って「見ている間が楽しい」説はあると思うんですよ。叶えていく段階もすごく楽しいんですけど、ああだこうだ言っているときが1番楽しい、みたいな。

三瓶:物作りあるあるだね(笑)。

悠木:もちろん、実現したときの達成感もヤバいんですけど、その楽しさを知るとまた夢見ちゃうというか、またこの快感を得たいとなるので、これからも自分の諸々を実現していきたいですね。

三瓶:私は、この状況ではイベントで皆さんとお会いすることはなかなか難しいんですが、やっぱり直接会いたいなという思いがありますね。
あと、プライベートな部分では最近、手芸を始めたのでいつか刺しゅうを極めてみたいなと。

悠木:え〜、すてき!

三瓶:まだ一針もやっていないことを目標に掲げるのもどうかと思うんですが(笑)、人形の服は作れたのでいつか子どもの服を縫ってみたいし、チャレンジできたらいいなと。

■「夢を描いたり思ったりするのは君たちの心だよ」というところに着地する美しい過程に注目

──お2人の共演をはじめ、見どころがたくさんあってファンの皆さんも見るのを楽しみにしていると思いますが…。

悠木:実は「何かを犠牲にした上で成り立っている希望」であったというお話しではあるんですけど、それがどういう風に解決されるのかぜひ見ていただきたいですし、それを乗り越えるのがプリキュアの良さかなと思います。

革新的な技術によって夢をみんなで共有しているハッピーな世界観から始まって「最終的に夢を描いたり思ったりするのは君たちの心だよ」というところにきちんと着地するし、その過程が美しく描かれているんです。

三瓶:映画ならではのお祭り感があるんですけど、肉弾戦を見るとホッとするというか(笑)。プリキュアならではの強さというか、女の子もパンチができるという変わらない格好良さをぜひ見ていただきたいなと思います。

かわいさだけでなく、戦うりりしい女の子の姿に癒されるって不思議な話ですけど、その迫力をぜひ大画面で体験していただけたら…と思って油断していると、最後には泣いていると思います(笑)。

悠木:あと、この映画でキュアアース(CV:三森すずこ)が銀幕デビューしているので、彼女の神々しい姿もぜひ見てください。映画初のアースにも着目してほしいですね。

※「ヒーリングっど・プリキュア」の「・」は、中黒ハートが正式表記