3月21日(日)の「世界一の九州が始まる!」(毎週日曜朝10:15-10:30、RKB毎日放送ほかJNN系九州各局)は、RKB毎日放送製作の「破れない!? 型破り和紙」を放送する。

和紙の中に閉じ込められたようなTシャツや鉛筆。その独創的なデザインで注目を集める職人がいる。佐賀県佐賀市にある和紙製造加工・販売会社「名尾手すき和紙」7代目、谷口弦さん(30歳)だ。

佐賀市名尾地区に手すき和紙の技術が伝わったのは約300年前。この地区に自生するカジノキ(梶の木)は、全国的にも珍しい樹木で、今は紙の原料として栽培されている。

一般的な和紙の原料はコウゾ(楮)だが、梶の木を使った名尾和紙は、繊維が長く、複雑に絡み合っているため、丈夫であることが特徴だ。強度が要求される博多祇園山笠の提灯にも使われている。

しかし、和紙の需要減少に伴って、一時はこの地区に100軒以上あった和紙工房も年々姿を消し、今は名尾手すき和紙の1軒だけに。新たな和紙の可能性を模索し続ける同工房は、薄く丈夫な特徴を生かし、長い繊維にさまざまなものをすき込む技法を開発。そして、伝統工芸の型を破る作品へと昇華させた。

谷口弦さんの父・祐次郎さん(55歳)があとを継いだ30年前には、和紙に色を付けることすら邪道と言われた。だが、「邪道も100年続けば王道になる」という信念を貫き、革新的な和紙を生み出し続けてきた。その精神は息子の弦さんへと受け継がれている。

世界が注目する「型破りな和紙」を生み出す職人に迫る。