スーパー戦隊シリーズ第45作「機界戦隊ゼンカイジャー」(毎週日曜朝9:30-10:00、テレビ朝日系)で、主人公のゼンカイザーこと五色田介人を演じている駒木根葵汰(こまぎね・きいた)。第1話が放送された数日後、撮影の合間を縫って、インタビューを敢行。オーディションで役を勝ち取った経緯や、戦隊ヒーローとゼンカイザーへの想い、自分にとってのヒーローについてなどを語ってもらった。

ーー改めて、オーディションでゼンカイザーこと五色田介人役に決まったときの気持ちを聞かせてください。

「うれしい!」「やったー!」という喜びよりも、「信じられない」「本当に?」という驚きの方が強かったです(笑)。今回のオーディションには、台本にガッツリ向き合って役を狙いにいくというよりは、フランクに、いい意味で“楽しんで行こう!”という感じで臨んだので、正直それほど緊張しなかったんです。

ーーそのスタンスでオーディションに臨んだのはなぜでしょう?

いろいろ考えて作り込まず、飾らない素の自分を出してみようと思いました。それで落ちたら「自分は求められている役と合わなかったんだ」と自分を慰められると思ったので(笑)。

ーーキャラクターと駒木根さんがフィットしていたことが、決め手の一つだったと聞きました。手応えはありましたか?

オーディションで台本を読んでいくうちに、だんだんと自分に近いものを感じるようになっていきました。最後の方になると、キャラクターをしっかりと自分の中に落とし込めた感覚がありました。それ以上に、面接での受け答えに手応えがあった気がします。

ーースタッフさんとの波長が合ったのでしょうか。

おこがましいのですが、友達としゃべっているような感覚でしゃべれました(笑)。僕自身、人と話をするのが大好きなので、オーディションという感覚がなく話せたんです。他の人への質問に、食うくらいの勢いでツッコミを入れたりもして。出過ぎちゃったかなとも思いましたが、そこも含めて自分らしさを出せたかなと思いました。

ーースーパー戦隊シリーズの歴代の主人公は「赤」を身にまとってきましたが、ゼンカイザーは「白」です。他4人のメンバーが人間ではなくロボットなのも斬新です。オーディションのときから、こういう設定だと分かっていましたか?

いえ、オーディションに受かって「赤を演じられる!」とワクワクしてキャラクターボードを見たら白だったんです。「他のキャストはどんな子かな、仲良くできるかな」と思ったら、まさかのロボットだったんです。ホントわけが分からなくてパニックでした(笑)。それを理解するのに、1週間くらいかかりました。今はすっかりなじんでいます。白が一番カッコいいです!

ーー駒木根さんはどのスーパー戦隊シリーズを見て育ちましたか?

いろいろ見ていましたが、特に印象に残っているのは「百獣戦隊ガオレンジャー」(2001年)、「特捜戦隊デカレンジャー」(2004年)、「爆竜戦隊アバレンジャー」(2003年)です。「忍風戦隊ハリケンジャー」(2002年)も見てました。

ーー2020年12月のクランクインまでに、役作りなどはしましたか?

介人はすごくエネルギーがある子なので、とにかく体を動かそうとジムに行ってトレーニングをしたり、マラソンをしたりしました。緊急事態宣言中は気分が沈みがちだったので、友達と積極的にリモートでおしゃべりしたりして、モチベーションアップをしていました。今までは心にグサっとくるような人間を描いた作品が好きだったんですけど、アクション映画やアフレコの勉強のためにアニメも見るようにしましたね。

ーー第1話がオンエアされて、反響はいかがでしたか?

完成した時点で関係者の方から「めちゃくちゃ面白いよ!」と言われて見るのを楽しみにしていましたが、放送後の感想が予想以上に好評でうれしかったです。実は初回放送は撮影が入っていてリアルタイムで見られなかったので、撮影現場の空き時間に(榊原)郁恵さんと一緒に公式YouTubeで見ました。超面白くて、家に帰ってからも2回続けて見ちゃいました(笑)。

ーー敵であるトジテンド王朝側に、気になるキャラクターはいますか?

ボスであるボッコワウスの左肩に止まっているメカ怪鳥のゲゲです。ボスがゲゲの言いなりなのも気になりますし、介人側にも、両親が作ってくれた鳥玩具型ロボのセッちゃんがいるので、鳥つながりで何かあるのかなと気になっています。僕がまだそこに関しては分かっていないので、どうなっていくのかが、イチ視聴者として楽しみです。

ーーシリーズ45作目ということで、過去の戦隊の能力を使えるというのが本作の大きな売りになっています。

第1話では「手裏剣戦隊ニンニンジャー」(2015年)と「動物戦隊ジュウオウジャー」(2017年)の力を使って敵を倒しました。台本を読んで、「今回はこの戦隊とこの戦隊か」と分かったら、すぐに映像を見てチェックするようにしています。アクターさんには昔から参加されている方も多いので、質問させてもらうこともあります。最近東映特撮の公式Youtubeチャンネルで「秘密戦隊ゴレンジャー」(1975年)が配信されているので、見てるんですけど、やっぱり面白いんですよ。必殺技も覚えたので、出てくるのが楽しみです。

ーーそれでは少しご自身のお話しを。自分自身はどんな性格だと思いますか?

自分で言うのもなんですが、「優しい」とはよく言われます。自分でも、ネガティブな感情をあまり表に出すことがそんなにないとは思います。考え方が「女性っぽいかも」と言われるんですが、お姉ちゃんと妹に挟まれて育ったからかな。

ーー女性の地雷ポイントに敏感なのでは?

そうかもしれません。お母さんとお姉ちゃんにいかに怒られないようにするかが大事だったので(笑)。

ーーお名前は本名だそうですね。

「駒木根」は珍しい苗字で、お店の予約など電話で名乗るときは何度も聞き返されるので、別の苗字で予約しています(笑)。「葵汰」は、子供の頃から「キイタに聞いた」とかダジャレちっくなことを言われ続けていたので、ちょっと「めんどくさいなー」と思った時期がありました(笑)。でも、今ではすぐに覚えてくれる名前だし、書きやすくて見栄えが良いので、この名前でよかったって感謝してます。

ーーヒーローにちなんで、駒木根さんにとって、子供時代のヒーローと、現在のヒーローを教えてください。

幼い頃からその凄さをなんとなく感じてはいたんですけど、今は確実にお父さんが僕のヒーローです。子供の頃、お母さんに怒られると、お父さんが連れ出してくれて、コンビニでアメリカンドッグを買って「元気出せ」と励ましてくれました。うちは母、姉、妹と5人家族なのですが、お父さんの立場が一番弱いんです。でも、しっかりと家計を支えて、気を使いながら、縁の下の力持ちとして家族を支えてくれています。当たり前のことを当たり前にやり続けることの凄さを、一人暮らしをして自立して、やっとわかりました。家庭を持つことの大変さや難しさを、大人になってきて、想像できるようにもなりました。お父さんは優しくて、友達のように何でも話せる、尊敬できるヒーローです。

ーーそんなヒーローが活躍する作品に主人公として出演している今の意気込みを聞かせてください。

今は、このドラマを最高のものにすることだけを考えています。一つ前の「魔進戦隊キラメイジャー」(2020年)の終わりのシーンを見て、当たり前ですが、いずれ「ゼンカイジャー」も終わるんだということを実感して、悲しくなってしまったんです。だからこそ、後悔がひとつも残らないように、毎日家に帰ったらぶっ倒れるぐらい“全力全開”でやっています。どうぞ応援をよろしくお願いします!