4月4日(日)に放送される「情熱大陸」(毎週日曜夜11:00-11:30、TBS系)では、奈良県・吉野山の桜守、伊藤将司氏、山口公佑氏、奥西信介氏に迫る。

奈良県中部に位置する吉野山は、2004年に吉野山を含む「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に認定、日本三大桜の名所のひとつだ。吉野山の桜は、1300年ほど前から「ご神木」として崇拝され、手厚く保護されてきた。

春には日本古来の「シロヤマザクラ」を中心に、山肌一面、50ヘクタールに約3万本という世界でも類を見ない規模の桜が咲き誇り、その絶景は「千本桜」「一目千本」とも表現される圧巻の景色が広がる。そんな桜の世話をするのが桜守と呼ばれる職業。文字通り、桜を守る人だ。吉野山では、吉野山出身でリーダーの伊藤氏、元造園業の奥西氏、ムードメーカーの山口氏の3人がその重責を担っている

桜の世話といってもその内容は多岐にわたる。桜の種拾いに始まり、種植え、苗木育成、植樹、土壌改善、草刈り、時には、野生の鹿に傷つけられたり病気になってしまった桜の手当てまで。桜を子どもとするならば、桜守は親役から医者役まで何でもこなす。

桜守の作業で最も危険なことは崖といってもいいほどの切り立った山肌の草刈りだ。桜を見に来た人に、より美しい景色を見せたいとの思いで桜の周りの草刈りをする。だがそれは想像以上の厳しさだった。高さ50メートル、獣道すらない斜面を、己の足で登り草を刈る。命の危険すらある作業も彼らは平然とやってのける。

そんな桜の満開の期間はおよそ1週間。そのたった1週間のためだけに、彼らは1年を捧げ続ける。リーダーの伊藤氏は「手をかけてやればやるほど、桜はそれに応えていい花を咲かせてくれるんですよ」と話す。

例年、桜のシーズンは観光客でごった返すが、昨年は緊急事態宣言中だったため、観光客はほとんどいなかった。それは吉野山で生まれ育った伊藤氏にとって初めて見る光景だった。番組では、「今年は私達が手をかけた桜たちを見てもらって、閉塞感のあるこの世の中を少しでも元気づけられたら…」そう口をそろえる、3人の桜守を追った。