玉木宏主演の「桜の塔」(毎週木曜夜9:00-9:54※初回は夜9:00‐10:04、テレビ朝日系)が4月15日(木)からスタートする。

同ドラマは、木曜ドラマ枠で放つ完全オリジナルドラマ。警視庁を舞台に、その頂点(警視総監)を目指し巻き起こる、組織内のパワーゲームを描きながら、野望と正義が入り乱れる究極の人間ドラマを描く。

4月15日(木)放送の第1話では、東京都内の銀行で、一般市民を人質に取った立てこもり強盗事件が発生。警視庁刑事部捜査一課の主任・水樹爽(広末涼子)は部下の富樫遊馬(岡田健史)らを率い、事件現場を包囲。現場からの連絡を受け、警視庁の派閥の一つである「外様派」の刑事部長・千堂大善(椎名桔平)は警備部所属の「SAT」の出動を要請するという物語を展開する。

今回、「WEBザテレビジョン」では、第1話を事前に視聴。オリジナルレビューで番組の魅力を紹介する。

■第1話のあらすじ

2016年東京都内の銀行で、一般市民を人質に取った立てこもり強盗事件が発生した。警視庁刑事部捜査一課の主任・水樹爽(広末涼子)は部下の富樫遊馬(岡田健史)らを率い、事件現場を包囲。現場からの連絡を受け、警視庁の派閥の一つである「外様派」の刑事部長・千堂大善(椎名桔平)は警備部所属の「SAT」の出動を要請する。

だが、彼とともに次期警視総監の座を争う「薩摩派」の警備部長・権藤秀夫(吉田鋼太郎)と「東大派」の警務部長・吉永晴樹(光石研)、警視庁の次世代を狙うスリートップが繰り広げる“それぞれの思惑をはらんだ話し合い”は決裂。そうこうしているうちに、覆面をかぶった犯人が人質の一人に発砲し、まんまと裏口から逃走するという大失態を招いてしまう。

上層部による話し合いの詳細については知る由もないが、明らかに“防げたはずの事件”を防げなかったことに、激しい怒りに震える爽。だが、ずば抜けたプロファイリング能力を誇る警視庁捜査共助課の理事官・上條漣(玉木宏)は極めて冷静だった。彼は隙のない理論でSATを出動させなかった理由を説明して見せたばかりか、現場の刑事たちが見抜けなかった“犯人特定の手がかり”をも提示した。

しかもその矢先、千堂が“ある事情”から自らの娘・優愛(仲里依紗)の婚約者で、捜査の陣頭指揮をとっていた捜査共助課課長・佐久間義孝(少路勇介)を外し、漣を代理として引き上げる。そんな状況を冷ややかに見守る権藤と吉永。彼らの派閥に属するキャリア組も一斉に捜査から手を引いてしまう。

一方、漣は幼なじみでもある爽に、強盗犯は誰だと思うか尋ねる。犯人が使ったのは最新の3Dプリンターで作成した改造銃だという漣の見立てを元に絞り込んだ容疑者の中から、爽は刑事の勘で蒲生兼人(森崎ウィン)がホンボシだと推測。そんな爽に、漣は“とんでもない指示”を出す。

■魂を悪魔に売った男・漣
「刑事の勘だ!」というせりふはよく刑事ドラマで聞くが、記者にも「記者の勘」が存在する。そして、その記者の勘は、企画段階からすでに「桜の塔は面白い!」と私に伝えていた。

今回も有難いことに広報さんから試写室の話をいただき、事前に視聴。全部見終わって、すぐに広報さんへ長文の感想メールを送り付けそうになったのはここだけの話である。

予告動画でも、漣が「悪魔に魂を売らなければ本当の間違いを正せない」と言っているように、本当に魂を売っていた。漣のしていることが正義なのかと聞かれると私には判断できなかった。

それでも漣が悪魔に魂を売ってでも成し遂げたいこという思いを持ったきっかけを知ってしまってからは胸が締め付けられつつ、どこまで漣が自分の感情をコントロールして魂を売り続けるのかが気になったし、「裏切り」の連続に手汗が止まらない。

また、上司・千堂や千堂の娘・優愛(仲里依紗)に対応する時のスマートさ。同じ人物だとは思えないほどの変わりぶりに何度も拍手を送った。特に漣が初対面の優愛に大人の男性らしい対応するシーンでは刑事ドラマだということを忘れて思わずにやにやしてしまった。

私もコロッと漣に騙されたシーンでもあり、優愛も漣に執着することになるきっかけのシーン。漣のスマートさと優愛のかわいらしい反応にぜひ注目していただきたい。

■ただの漣に戻してくれる幼なじみの存在
一方で、“権力”と“警視総監の座”を手に入れるため、あらゆる手段を駆使して野望の階段を駆け上がっていくために「悪魔に魂を売った」漣をただの漣にしてしまう瞬間がいくどかある。そのきっかけを作り出していたのは漣の幼なじみである爽の存在だった。

爽は漣の立場をものともせず、漣に正面からぶつかっていく。そんな爽がいるだけで漣はただの漣としての顔をのぞかせていたように思う。「お前に俺の何が分かるんだ」と言い、爽を背負い投げするシーンでは「えー!」と声を上げたが、幼なじみの爽にだからこそ見せる漣の険しい表情や横暴な態度なのだなと思い納得できた。第1話以降でも2人の関係に着目していきたい。

また、今回、豪華キャストの出演が発表され、放送前から話題を呼んでいた。特に声優・関智一の出演には多くのファンが沸いたように思う。

そんな関が「あんたが自分なら上を説得できるっていったからここまで待ったんじゃねーか!」と怒鳴るシーンがある。いい声でなおかつ感情をあらわにする関演じる警視庁刑事部捜査一課長・牧園隆文が各場面でいい味を出しながら物語を盛り上げている。(牧園が格好よすぎる件については某アニメのキャラクターを思い出したのでまた別の機会でぜひ熱く話したい…)

この他にも個性豊かなキャラクターやストーリー、音楽と挙げればきりがないほどに魅力や面白さがギュッとが詰まっている「桜の塔」。そんな同ドラマを目をそらすことなく楽しんでほしい。