現在配信中のドラマ「リコハイ!!」(Paravi)で年下男子・健太を演じる黒羽麻璃央。ドラマの見どころや役作りに加えて、“年上女性”との恋愛観や自身の私生活など、さまざまな話を語ってくれた。

ーー"リコカツ"する新婚夫婦の咲(北川景子)と紘一(永山瑛太)が住むマンションの1つ上の部屋を舞台に、もう一つの離婚から始まる恋を描く本作。専業主婦の希恵(桜井ユキ)は、夫の不倫相手の彼氏・健太(黒羽麻璃央)と同じ部屋で暮らすことになる。
「僕は両親が離婚していることもあり、離婚を少しマイナスなものとして捉えていたんです。でもこの作品は『離婚によって、新たな出会いや価値観が生まれてくる』という視点で描かれていて。意外とプラスに働くのだと勉強になりましたし、台本を読んだときにすごく面白いと思いました。離婚はもちろんマイナスなこともあるけど、人生の再出発で陽のエネルギーに変えてくれるものでもある。この作品で概念が変わり、両親は新たな別々の道を歩んでいる最中なんだと、前向きに考えることができましたね。この作品は、僕にとってすごくいい出合いだったと思います」

ーー劇中では、夫に捨てられた年上女・希恵と、彼女に捨てられた年下男・健太の奇妙な"同棲生活"が描かれる。
「一番見てほしいのは、僕の年下加減です。すいません、調子に乗りました(笑)。でも最近、舞台では、自分よりも少し年上の役で、大人びたお芝居が続いていて。健太は僕の実年齢と同じ27歳ですが、現場では年上女性との差を出すために精神年齢を低く、物事をフラットに考えるような若さを意識しながら演じていました。監督からも『今、おじさんくさかったよ』と指導されることもあって(笑)。久々の年下感は注目してほしいです」

ーー健太はパティシエ見習い。役作りのためにお菓子作りに挑戦したそう。
「Amazonでケーキ作りのセットを一式買い、家で練習しましたが、才能は皆無でしたね(笑)。2回作りましたが、1回目はケーキなのか、タイヤなのか分からない、食べ物ではない色のものが出来上がりました(笑)。2回目は見た目は良かったのですが、砂糖を分量通り入れたのに甘さが0で…。もうお菓子を作ることはないかもしれないです(笑)」

ーー元モデルで、イケメンでもある健太。モテるものの、劇中では彼女のマリカ(結城モエ)に捨てられてしまう。
「健太は人と関わるときに壁がなく、距離が近いんです。普通に接してしまうが故のナチュラルモテ男みたいなところはあるかもしれないですね。あと、いちずでもあるのですが、愛情表現が下手。そこには、両親が高校生の頃に離婚したというバックボーンがあり、自身もマリカとの結婚に踏み出せず、『結婚は紙切れ一枚』と考えていて。でも、一緒に住み始めた希恵は、『紙切れ一枚がどれだけ大事か』と言う。そこの2人のバトルは、見ていて面白いと思います」

ーー希恵役の桜井とは初共演。共演して、いい意味で印象が変化したそう。
「最初は少しクールな方かと思っていましたが、すごく気さくに話し掛けてくれるし、雰囲気が柔らかく、めちゃくちゃ優しくて。健太の部屋は緑が多いこともあり、僕も『観葉植物が好きで、最近集めています』と話したら、いいお店を教えてくれました。すごく頼りがいもありますね」

ーー希恵と健太の会話劇も見どころの一つ。桜井のリードのおかげで、黒羽自身も自由に芝居ができたという。
「ユキさんとのお芝居は、すごくやりやすくて。会話劇なので、テンポも大事。時間のない中、いろいろ動き回ったりして、楽しみながら演じられて、めちゃくちゃ面白かったですね。芝居中、ユキさんのアドリブで、希恵と健太の関係性を生かしたむちゃぶりもあって、そこについていくのは必死でした(笑)。でもそのおかげで、希恵と健太の関係性が濃くなりましたね」

ーー実は初日にトラブルもあったが、桜井やスタッフに救われたとも。
「マリカの家に入ってきた希恵に突き飛ばされるシーンがあったんですけど、そこでセットの扉をドリフみたいな感じで壊してしまい…。初日から『やべぇ』ってなりましたが、ユキさんやスタッフさんがすごく温かくて。常に笑いのある現場で、撮影のスケジュールはパンパンでしたが、全然苦じゃなかったですね。すごく恵まれていたと思うし、楽しく充実した日々を送れました」

ーー希恵との会話劇の中で、自身の女性観にも発見があったのだとか。
「女性は言葉や行動でちゃんと示してあげないと不安なんだと、改めて思いました。ちゃんと好きと伝えること、男女の仲になるときも目に見える愛情表現がいかに大事なのか。女性はそういう部分はシビアですよね」

ーー健太は恋愛に対して受け身で淡泊だが、黒羽自身のスタンスは? 
「健太のいちずな部分はすごく共感できます。僕は、基本的に好きな人にはコンビニ状態で、いつでもどうぞという感じで。自分から追い掛けますし、好きな人が来てくれたら全てをささげますね。愛情も相手にめちゃくちゃ伝えます。言葉で伝えるのは大事だし、『重くないと価値がない』と思っているので。この作品を通して、いとしい人と一緒にいられる時間は、すごく貴重なんだなと思いました」

ーーちなみに年上女性との恋愛は?
「全然ありです。僕、ギャップに引かれやすいんです。年上なのにちょっと頼りない部分があったり、年下だけどしっかりしている面があると、"おっ!"と思っちゃう。年上の方に目の前で泣かれると、守ってあげたくなりますね。あと、僕は基本的には甘えん坊なので、年上女性は好きです」

ーー独り身になったショックから〝離婚ハイ〟状態になった希恵と健太の恋の行く末はどうなるのか――。
「元旦那や元カノがいろいろ絡んでドタバタしながらも、希恵と健太はお互いを好きになっていくのか、注目してほしいです。僕は子犬になっているので(笑)、それもお楽しみに!」