映画「浜の朝日の嘘つきどもと」の完成報告イベントが5月18日に都内で行われ、主演の高畑充希、高畑と初共演の大久保佳代子、二人とは初タッグとなるタナダユキ監督が登壇した。

タナダ監督のオリジナル脚本となる本作は、東日本大震災後の福島・南相馬に実在する映画館「朝日座」を舞台に、東京の映画配給会社に勤めていた福島県出身26歳の茂木莉子(本名・浜野あさひ)が、恩師との約束「朝日座の再建」のため、小さな“うそ”をついてでも映画館を守ろうと奮闘する物語。

「朝日座」の支配人・森田保造役を落語家・柳家喬太郎、莉子の高校時代の恩師・田中茉莉子役を大久保が務める他、甲本雅裕、佐野弘樹、神尾佑、光石研、吉行和子らがキャストに名を連ねる。

東日本大震災・福島の原発事故からちょうど10年。映画館を取り巻く時代も変わり、今般のコロナ禍の影響も大きい。そんな今だからこそ、エンタメ文化へのエールともなる映画になっている。

高畑は「ちょうどコロナ禍が始まった後に撮影があった作品なので、今だから感じられること、思うことも作品の中に盛り込まれています。今だから見てほしい作品です。タナダ監督の映画愛がギュッと詰まっていますし、映画好きな方は古くていい映画がちょこちょこ出てくるのでテンション上がるんじゃないかなって思います。たくさんの方に、この映画を見てあったかい気持ちになってほしいし、映画館で見ていただけるとうれしいです」と呼び掛けた。

映画「浜の朝日の嘘つきどもと」は、9月10日(金)から全国公開、福島県では8月27日(金)から先行公開される。

■あらすじ

100年近くの歴史を持つ福島・南相馬の映画館「朝日座」。シネコンと呼ばれる複数のスクリーンを持つ複合映画館が活況を見せる中、主に旧作映画を上映する名画座として、地元住民の思い出を数多く育んできた。

時代の流れには逆らえず、支配人・森田保造(柳家喬太郎)はサイレント映画「東への道」を流しながら、ついに決意を固める。

ほどなく、一斗缶に放り込んだ35mmフィルムに火を着けた瞬間、森田の背後からその火に水をかける若い女性(高畑充希)が現れる。茂木莉子と名乗るその女性は、「経営が傾いた朝日座を立て直す」という高校時代の恩師・田中茉莉子(大久保佳代子)との約束のため東京からやってきた。

すでに閉館が決まり打つ手がないと諦めていた森田だが、見ず知らずの莉子の熱意に少しずつ心を動かされていく。