お笑い芸人・映画評論家のこがけんが、5月28日(金)に放送される「金曜ロードショー『スタンド・バイ・ミー』」(夜9:30-11:24、日本テレビ系)の魅力について語った。こがけんは「M-1 グランプリ2020」に、おいでやすこがとして出場して準優勝を果たしブレーク。映画に精通し、映画物まねが得意で、映画評論なども多数執筆している。

「スタンド・バイ・ミー」は、スティーブン・キングの小説を映画化した青春物語。物語の舞台は1959年のアメリカの小さな田舎町。12歳のゴーディ(ウィル・ウィートン)は、いつも3人の仲間と一緒に過ごしていた。ある日、行方不明になっている少年の死体が森の奥に放置されていると知った4人は、その死体を捜すため2日間の冒険の旅に出る。

■こがけん コメント

――注目ポイントは?

何と言っても、リバー・フェニックスが演じているクリスという役です。クリスは家庭環境に恵まれず、非常に苦労しているんですが、ただ仲間思いで仲間を正しい方へ導こうとするという、非常にリーダーシップがあって、リーダーとしてなくてはならないものを全部持っている存在なんですね。

この作品の屋台骨を支えているといっても過言じゃないと思います。リバー・フェニックスは、残念ながら23歳で急逝してしまいましたが、その弟が、映画「JOKER」(2019年)で一昨年のアカデミー賞主演男優賞をとったホアキン・フェニックスです。

彼は長らく兄のことを深く語らなかったのですが、アカデミー賞のスピーチでも兄について触れたり、インタビューでは” リバーは亡くなった後も、僕のことを精神的にずっと導いてくれている”と語ったりしています。

まさに他の人を思いやって正しい道に導こうとするというこの「スタンド・バイ・ミー」の中のクリスとリバー・フェニックスが重なるんですね。そういう意味で見ても、「スタンド・バイ・ミー」ってすごく奥深い作品だなと思うんです。

去年、ホアキン・フェニックスが第1子を授かり、その息子につけた名前が、なんと”リバー”ということで、これはもう本当にすてきな話だと思っています。そもそも、”死体を捜しに行く”っていう設定が面白いですよね。

冒険映画は数あれど、目的が財宝とかCIAのデータなら分かりますが、死体を捜しに行くってなかなかないですよね。ホラーの王様スティーブン・キングが書いた原作タイトルは「TheBODY(死体)」なんですが、その死体っていうのは、おっかなびっくりで見てみたいというワクワク感と、そのもののズバリ恐怖の対象という二重の意味があると思っています。

12歳の彼らはもうすぐ中学に進むわけですが、ワクワクと、その恐怖とか不安みたいなものも投影されているのではないかと。そういうのも面白いところだと思うんですよね。

――好きなシーンは?

森の中でみんなで焚き火をして暖を取っているシーンが大好きですね。焚き火を前にして素直になってて、お互い思いの丈を喋って距離が縮まるっていうのもすごくいいんですけど、銃を持って交互に見張りをすることになり、バーンがびくびくしながら見張りをする姿がめちゃくちゃかわいいんですよ。

この見張りのところにそれぞれの個性が出るという…そこもすごく面白いです。

■「スタンド・バイ・ミー」のキャラクター

ゴーディ:ウィル・ウィートン(土井美加) 作家を夢見ているが、事故で亡くなった兄を偏愛していた父親に愛されていないことを悩んでいる。

クリス:リバー・フェニックス(高山みなみ) 父親も兄も素行が悪く、自身も周囲から不良少年と思われているが、正義感が強く、友達思いの少年。4人のリーダー格。

テディ:コリー・フェルドマン(水原リン) 口が悪いメガネの少年。元軍人の父から虐待を受けているが、父のことは尊敬している。

バーン:ジェリー・オコネル(亀井芳子) 小太りで臆病者の少年。4人の中では馬鹿にされているが、死体のことをみんなに話し、冒険のきっかけとなった。