お笑いコンビ・流れ星☆(ちゅうえい、TAKIUE)が、8月1日より、全国ツアー「流れ星☆ 20周年記念ツアー ベストネタライブ絆〜新ネタもやるんやさ〜」を開催する。

2000年から活動を続ける流れ星☆にとって、本来、昨年2020年がコンビ結成20周年の節目となる年であり、アニバーサリーツアーも予定されていたが、コロナ禍で中止になってしまった。コンビ結成21周年を迎えた今年、満を持して20周年記念ツアーの開催が決定。代表作の若手の頃に披露していた懐かしのネタのほか、新ネタにも挑戦するという。

このたび、流れ星☆の2人にインタビューを実施。1年越しの全国ツアーにかける意気込み、コンビを20年続けてこられた秘訣、さらには、テレビ東京系バラエティ番組「ゴッドタン」で“不仲コンビ”として再注目されたことなどについて聞いた――。


――新型コロナで昨年延期になった20周年記念ツアーが今年、改めて開催されることになりました。今の率直な気持ちをお聞かせください。

TAKIUE:この1年、みんな色々あったと思います。僕も離婚したりとか、色々ありました(笑)。そんな様々な鬱憤やコロナで溜まったストレスを、全部この「ベストネタライブ」で吐き出していきたいです。

ちゅうえい:去年はコロナ禍でツアーどころか、他のイベントやライブも軒並み中止になってしまいました。本格的なライブは本当に久しぶりで、漫才が下手くそになってないか心配です。ただもう、エネルギーが有り余ってるので、ここで爆発しまくりたいと思います。

TAKIUE:コロナでずっとライブがなくて、この前、久しぶりに舞台に出たんですよ。そしたら、(ちゅうえいを指して)こいつ、あまりにも下手くそになりすぎてて、普通、ネタをやる時ってマイクの両脇に立つんですけど、マイクの真ん中に立ったんです。選挙演説みたいになって、俺がSPみたいになったんですよ。立ち位置の段階から、へたくそになってましたね(笑)。

■「若い頃にやってたネタもやります」

――今回の20周年記念ツアーの見どころは何でしょうか?

TAKIUE:僕らの漫才って、遊園地みたいだと思ってるんです。これまで、老若男女問わず楽しめるお笑いライブを目指してやってきましたが、さらに今回は「ベストネタライブ」ということで、遊園地の中でも一番いい乗り物たちを集めました。全部がスプラッシュマウンテンみたいな。気持ち悪くなっちゃうかもしれませんが(笑)。

ちゅうえい:今回のツアーでは、若い頃にやってたネタもやります。芸歴20年を越えた今、当時やってたネタをやると、ゴルファーと一緒で、熟練の技術が入ってくると思うんですよ。厚みのあるネタになってるはずなので、楽しみに待っていてください。

TAKIUE:もしくは、おっさんになって動きのキレが悪くなってるかもしれませんが(笑)。

ちゅうえい:若い頃に勢いと元気の良さでやってたものを、40代になって身体がついてこない中、どう技術で乗り切るか。そういったところも注目してもらいたいですね。


――ライブの詳細を拝見させていただきました。ツアーで回る都道府県の中に、肝心のお二人の出身地である岐阜が入っていないようですが…。

TAKIUE:いたってシンプルな話ですよ。チケットが売れないんです(笑)。隣の名古屋は売れるんですけどねぇ。

ちゅうえい:俺らまだ、岐阜でやるまでの域に達してないんですよ、きっと。故郷の岐阜様でやらせていただくのはおこがましいというか、東京で武道館ライブができて、はじめて岐阜に行ける権利がある、みたいな。要するに岐阜は、最後にたどり着く場所のような気がします(笑)

■ちゅうえいの家族がライブに「あの時はやりづらかったなぁ〜」

TAKIUE:とはいえ以前、ちゅうえいの地元の(岐阜県)下呂市でライブをやったことがあって、その時はちゅうえいのおかんが来てましたね。

ちゅうえい:やっぱり、家族や親せきが見に来るライブは一番縮こまっちゃう。「あいつ、無理してふざけとる」と思われるから、とにかく恥ずかしいんです。

TAKIUE:ちなみに下呂公演では、会場の音響スタッフをちゅうえいの兄ちゃんがやってたんです。だから、正面におかん、舞台袖に兄ちゃんと、こいつ、家族に挟まれながらネタをやってたんですよ(笑)。

ちゅうえい:あの時はやりづらかったなぁ〜。親戚の集まりの中で漫才やらされるみたいな感じで (笑)。

――芸歴20年を超えた今もなお、ライブに精力的に取り組まれているのはどんな理由からでしょうか?

TAKIUE:根本にあるのは、シティボーイズさんへの憧れです。昔、大竹まことさんのラジオにレギュラーで出させていただいた時に、シティボーイズさんのライブを見させてもらう機会があったんです。そこで、おっさんたちがすごいふざけ合い、楽しそうにやっているのを見て、「かっこいいな、ああいうおっさんになりたいな」って、すごく感動したんですよ。だから、お客さんの前でネタをやれるなら、可能な限り、ずっとやっていきたいんですよね。

ちゅうえい:お笑いでも音楽でも舞台でも、“生”ってやっぱ、面白いじゃないですか。実際に自分らがライブに出る側になっても、すごく楽しいんです。その場で反応がもらえるし、お客さんと直接会話できてる気がする。それがクセになってやめられないみたいなところがあります。

■コンビ結成22年目「気づいたらここまできた」

――コンビとして活動して今年で22年目になります。長くコンビを続けられる秘訣は何ですか?

TAKIUE:いや〜、もう、喧嘩ばっかりですけどね(笑)。長く続けようと意識したこともなく、気づいたらここまできたという感じです。まぁ、夫婦と一緒ですよね。本当に些細なことで大喧嘩することもありますし。逆に考えれば、喧嘩をちょくちょくしてるからこそ、お互い良い意味でガス抜きができてるのかもしれません。

ちゅうえい:正直、理由わかんないです。俺たぶん、死ぬ時の最後の一言、「何でこんなに続けられたんだろう?」だと思ってますもん(笑)。

TAKIUE:20年、30年夫婦でいる方も、きっと同じような感覚なんじゃないかな。もう、とっくにラブラブ期も終わってるし…みたいな。不思議な感覚ですね。

ちゅうえい:長くやる理由とか、考えたこともないです。逆に、何も考えないことが長くやってこられた秘訣かもしれないですね。


――コンビにとってターニングポイントとなった出来事を聞かせて欲しいです。

TAKIUE:きっかけになったのは、2013年の「THE MANZAI」で、敗者復活戦から決勝に上がった時です。そこからですね、一気に色々なお仕事をいただけるようになったのは。

――最近ではコンビ名を「流れ星」から「流れ星☆」に改名したことが話題になりましたが、周りの反応は?

TAKIUE:いやもう、「ふざけんな」ですよね(笑)。「なんだそれは」と。

ちゅうえい:説明すると、「ダウンタウンDX」(日本テレビ系)に出演した時、占い師の方から「画数を一角増やしたほうがいい」と言われて、それに乗っかったっていうだけの話なんです。

TAKIUE:星が一筆書きで一角なんですよね。それでなんか、運気が変わるらしくて。まぁ、こういうのって病は気からじゃないですけど、気持ちの問題ですからね。

■TAKIUEへの改名「しょっちゅういじられてます(笑)」

――改名でいうと、TAKIUEさんも昨年から、本名の瀧上伸一郎から今の芸名に変えられていますよね。評判はいかがですか?

TAKIUE:評判はすごく悪くて、しょっちゅういじられてます(笑)。僕としては、漢字だとよく「たきがみさん」とか言われていたので、「名前を覚えてもらいたい」っていう気持ちがあったんです。それでローマ字で「TAKIUE」にしたら、 EXILEのTAKAHIROさんみたいにかっこよくてわかりやすいし、良いと思ったんですよ。でも、この間、ナイツのラジオに出た時に、台本を見たらTが二つ続いて「TTIUE」になってたんですよ。いやいや、こんな間違いあるの?うそでしょ?と。ローマ字にしても相変わらず間違えられて、ちょっとショックでした(笑)。

――「TAKIUE」という芸名は、事務所非公認なんですよね。

TAKIUE:そうなんです。改名を決めた後にマネージャーに事後報告したらすごい怒られました(笑)。改名すると事務所のホームページに載ってる名前とか、マネージャーが配る名刺の裏側にある所属タレント名とか色々変えなきゃいけなくて、大変みたいです。何より、僕らのマネージャーさん、おさるさんの担当でもあるんですよ。おさるさんって何回も改名してるから、「改名はおさるだけにしてくれ!」って、嘆いてましたね(笑)。


――これも最近の話題になりますが、「ゴッドタン」で昨年11月に放送された「腐り芸人セラピー」回と、今年4月に放送された「仲直りフレンドパーク」回では、お二人の不仲な様子が話題になりました。周りからはどんな反響がありましたか?

TAKIUE:関根勤さんから「大丈夫か?いつでも相談に乗るぞ」って、心配のメールをいただきました(笑)

ちゅうえい:あと、ウド鈴木さんも「いつでも、何でも、話してきてね」って言ってくれました。事務所の先輩たちの優しさを身にしみて感じましたね(笑)。


――流れ星☆さんはどちらかと言えば“仲良しコンビ”という印象が強かったので、番組の中とはいえ、喧嘩している姿に驚きました。

TAKIUE:僕ら的には、“いつもの喧嘩”って感じだったんですけど、公の場でお見せするのは初めてだったからか、世間と僕らの温度差を感じました。裏では、もっと些細なことで喧嘩してるんですよ。たとえば、屁をこいたこかないとか、水の蛇口出しっぱなしだったとか(笑)。

ちゅうえい:やっぱり、テレビってすごいなって思いました。もちろん、番組の中で喧嘩はしましたけど、よりそこの濃いところ編集でまとめてるから、視聴者の方はそのまま信じるわけで。どっちがほんとの俺らなのか、よくわからなくなるでしょうね(笑)。

■「どこまでできるか挑戦してみたい」

――今年は20周年ライブを行うわけですが、コンビ結成30年の節目にもまた同じようにライブやツアーをやりたいと思いますか?

TAKIUE:今から10年後…もう50代か〜。

ちゅうえい:どうしても俺の中では、叶うかどうかわからないけど、ライブでワイヤーに吊るされて空を飛ぶっていう夢を実現させたいんですよ。それができるまでは続けたいです。

TAKIUE:結局、僕らのネタって動き系が多いじゃないですか。だから、ちゅうえいが年を取って身体が動かなくなったら、ワイヤーで操り人形みたいにして動かそうかな (笑)。

ちゅうえい: 20周年でここまでライブできてる芸人って、そんなにいないと思うんですよ。そういう点で恵まれてるので、ここまできたら、どこまでできるか挑戦してみたいです。そして、いつか、身体が動かなくなったら空を飛びたい!(笑)