8月3日、「Hulu U35 クリエイターズ・チャレンジ」ファイナリスト発表イベントが都内で開催され、芸人で脚本家でもあるシソンヌ・じろうが、映画監督の沖田修一、女優の橋本愛、劇作家・小説家の本谷有希子と共に審査員として出席した。

同プロジェクトは、若きクリエーターたちと共に新しいエンターテインメント作品を発信することを目指してHuluが設立。応募資格は「35歳以下」であること。複数回の選考を経て選出された5人のファイナリストは、製作費1000万円とプロの映画制作チームのサポートを受けて、自ら企画し、脚本を手掛けた作品の監督に挑戦できる。

完成した短編5作品は、ファイナリストたちの制作過程に密着したドキュメンタリーとともに2022年春にHuluで独占配信され、最終審査によってグランプリ作品を決定する。グランプリ受賞者には賞金100万円とHuluオリジナル新作の監督権が送られ、さらなる活躍の場のサポートまで約束される。


今回の応募総数は610組/849企画。第一次選考、第二次選考を通過したのは10人。さらに、審査員によって企画「脱走球児」の近藤啓介(こんどう・けいすけ)さん、「まんたろうのラジオ体操」の老山綾乃(おいやま・あやの)さん、「鶴美さんのメリバ講座」の幡豆彌呂史(はず・みろし)さん、「瑠璃とカラス」の吉川肇(よしかわ・はじめ)さん、「速水早苗は一足遅い」の上田迅(うえだ・じん)さんの5人がファイナリストに選ばれた。

じろうは「審査することももちろんなんですけど、プレゼンが面白くて、まんまコントにしたいなって方が何人かいらっしゃいました。職業病ですね(笑)」と、予選通過者たちのプレゼン力の高さに感心。

司会者から「今回、自殺や死生観に関する企画が多かったようですが」と振られると、「私がそんな重いテーマに答えていいんでしょうか? じゃあ、役者さんが真剣にコメントする形でやらせていただきます」と言い、「えぇ、今、テレビをつけてもコロナのニュースばかり。どうしても頭がそちらに引っ張られるということなんじゃないでしょうか。今年はそういう傾向が強いですが、もっと明るく、前向きになれるような企画をやってもいいんじゃないか、そう思いました。佐藤浩市でした」と、渋めの低音でのモノマネで答えた。

多数の応募があり、この場でも10人の中から5人がファイナリストに選ばれ、5人は惜しくも選ばれなかった。

「僕も、今でこそ、こういう服を着せられてここにいますけど、昔はずっと戦いの連続でした。バトルライブで振るい落とされて、振るい落とされて…。今日は10組中5組ということで、2分の1は勝てる可能性があった。でも、2分の1をこぼすのはつれぇ! まぁでも、腐らずに続ければ、それが勝ちだと思うんです。豊かな気持ちで、自分のやりたいことを続けている人はやっぱり素晴らしいと思います。チャンスは必ず来るもんだというのは、僕は自分で体験しているので、諦めないで面白いものを続けてください」とエールを送った。


◆取材・文・撮影=田中隆信