AKB48のメンバー8人が出演する映画「未成仏百物語〜AKB48 異界への灯火寺〜」が、9月10日(金)より全国で公開される。

小栗有以、倉野尾成美、込山榛香、武藤十夢がそれぞれ主演を務めるドラマの他、坂口渚沙、鈴木優香は事故物件サイトの運営で話題の大島てる氏と事故物件現場で対談、行天優莉奈は心霊スポットへの体験ツアー、大盛真歩は怪談語りと、4つのパートに別れて構成されている本作。

ちまたにあふれる不可解な出来事やミステリアスな世界、心霊現象などを紹介し、最後に成仏させるという怪談エンターテイメント作品となっている。

そのドラマパートでAKB48メンバーと共演した國森桜(劇団4ドル50セント)、小向なる、赤澤巴菜乃、田中日南乃が集結。作品を振り返るとともに個人的な恐怖体験も聞いた。

■國森桜が演じたのは「ミステリアスな役」

――まずは、皆さんそれぞれ出演された作品と役柄を聞かせてください。

國森:倉野尾成美さん主演の「宇宙人」という作品でサユリ役を演じました。幼なじみ5人が別荘に一泊旅行に出掛ける話なんですけど、サユリは最初からミステリアスな役です。

小向:小栗有以さん主演の「お泊まり」という作品で、小栗さん演じる女子大学生・早苗の大学の友人・智美を演じました。一人暮らしの早苗が怖い体験をしたときに助けに行く、姉御気質な女の子の役です。

赤澤:私も「お泊まり」に出演させていただき、早苗の地元の友だち・晶を演じました。突然、早苗の部屋を訪れて…という役です。

田中:私は込山榛香さん主演の「見逃し」に出演しました。込山さん演じる麻美と仲のいい美津子というお寺の娘の役で、麻美が怖い出来事に遭遇したときに支えに行く役です。

――小向さんと赤澤さんはドラマで共演していますが、他のお二人と会ったことは?

國森:お二人以外は、みんな今日が初対面です。

赤澤:私たちも劇中では一緒のシーンはなかったですよね。

小向:現場ではずっと一緒にいましたけどね。

■田中日南乃「ホラー作品に出たい気持ちあった」

――ホラー作品が大丈夫な人とそうでない人がいると思いますが、大丈夫な人は?

田中:(一人だけ挙手して)ホラー作品に出たいなっていう気持ちもありました。

國森・小向・赤澤:えー!?(笑)

赤澤:私は自分が出演した作品を見るのも怖かったんですけど、この取材があるから見なきゃいけないなと思って、リビングの電気を明るくして、両親と一緒に見ました。

見ている間はずっと手汗が止まらなかったんですけど、自分が出演しているシーンは恥ずかしさもあって、ちょっと冷静に見ていました。

小向:私もドラマパートは演者目線になるので、まだ見られたんですよ。でも、心霊スポット訪問みたいな実際の場所に行くパートは怖かったですね。

國森:昼間はお芝居の稽古があって夜しか見る時間がなかったので、一人暮らしの部屋で見るのは怖くて、電車の中でスマホで見ていました。1本目の「見逃し」を見ていて、電車の中で一人でビクッとなっちゃったのが恥ずかしかったです。「宇宙人」はネタバレになるので詳しく言えないですけど、クライマックスのあれは音量を下げて見ました。

赤澤:私もあれを見て、泣きましたー!

――撮影現場でのエピソードはありますか?

小向:謎のおばあちゃん役だった女性が、劇中では怖いけど実際にはきれいな方だったんですよ。怖い作品の現場だけど、普段は明るくしていようと思って楽しい会話をしていました。

赤澤:ゲームで遊んだりして、気持ちを切り換えていました。

國森:別荘でご飯を食べるシーンは目の前に料理があるので、みんな「早く食べたい、食べたい!」って思っていて(笑)。でも、何カットも撮るので、映像のつながりがあるからあまり食べられなくて、OKがかかった瞬間、たくさん食べました。その日の本当のご飯が食べられないくらい(笑)。

田中:撮影の日は雪が降って積もっていたので、合間に雪だるまを作りに行きました。おばけ役の方も一緒になって遊んでいましたね。あとは劇中に出てきたチーズケーキがおいしかったです。帰りに新幹線で一人で食べながら帰りました(笑)。

■小向なる「トンネルの中でエンジンが止まり…」

――皆さん、個人的に恐怖体験はありますか?

田中:小さいころに空手を習っていたんですけど、私と姉と友だちとその親で家に帰るとき、お寺の窓からおばあさんの姿が見えて。

家に帰って夜寝ていたら、クローゼットの前にそのおばあちゃんが見えました。姉と2段ベッドに寝ていたんですが、次の日に話したら(姉から)「いたよね?」って言われました。

赤澤:怖いよー! まだトップバッターなのに…。

小向:私は自分の体験ではなくて、父から聞いた話なんですけど。ドライブに行ったら、トンネルの中でエンジンが止まっちゃったらしいんです。仕方がないので車を降りて、近くのごはん屋さんに3人で入ったら、お店の方が水を4つ出してくれて。「え、3人ですよ」って言ったら「あれ、もうお一方は帰られた?」って言われたそうです。

國森:私は劇団4ドル50セントで初めて都内の某劇場で舞台をやったとき、過呼吸になったり、体調がすぐれなくなったりしたことがあったんです。初舞台のプレッシャーだなと思っていたんですけど、何カ月後かに劇団員から「楽屋の一番右に座っていたよね。あそこ、何かいたよ」って。当日は言わない方がいいと思って、後で教えてくれたらしいんですけど。
小向:最後まで言わないでくれた方が良かったよね(笑)。

赤澤:私は高校の友だちから聞いた話なんですけど、いとこの小さな子どもの世話をしていたら、マンホールの所で必ずジャンプして飛び越えていたそうなんです。子どもだからはしゃいでいるんだなって思ったけど、後でその子のお母さんが聞いたら「マンホールから手が出ていたから飛び越えていた」って。それを聞いてから、街中で飛び跳ねている子どもを見るだけで怖くなってしまいます。

國森:やだー! 私、これから一人暮らしの部屋に帰るんですけどー! 今も後ろに人がいて足をつかまれるんじゃないかって思って、バタバタさせています。

■赤澤巴菜乃「『アイドル映画でしょ』なんて考えが吹き飛ぶくらい怖い」

――では、気を取り直して、映画のアピールをお願いします。

赤澤:「ホラーと言ってもアイドル映画でしょ」なんて考えが吹き飛ぶくらい、すっごく怖いです。でも、1作品終わるたびにトークのシーンがあって、そこで怖いものを成仏させてくれている気がしたので、怖い作品が苦手な私でも最後まで見られました。そこが救いのある映画だなと思います。

小向:「お泊まり」は赤澤さんが演じた晶の目に注目です。普段のかわいい顔を見ていたので、「こんな表情もするんだ?」っていうのが必見ですね(笑)。

國森:「宇宙人」は友だち同士の旅行のシーンで明るい感じから始まるので、そこで油断しないで最初から心構えをして見てください。怖い作品が苦手な私からのアドバイスです。さっきも言ったクライマックスは、映画館の中で思いっきり怖がってください。

田中:怖い作品が大丈夫な私でも要所要所怖かったです。ホラーが好きな方も苦手な方も楽しんでいただけたらいいですね。

◆取材・文=青木孝司