SKE48が9月1日に28thシングル「あの頃の君を見つけた」をリリース。同楽曲は4月の1期生・松井珠理奈と2期生・高柳明音の卒業後初のシングルで、AKB48グループ最年少の12歳、林美澪がシングル歌唱メンバー初選抜ながらセンターに抜擢された。

WEBザテレビジョンでは、そんな林と須田亜香里に、今作についてインタビュー。今回は珍しく、席に着くなり須田が17歳年下の林に「母性をくすぐられてる」と口火を切って、インタビューがスタートした。

■須田「“総選挙”の開催がなくなってから、支え合う関係が深くなった」

須田:美澪は本当にしっかり者なんですよ。でも、食事中とか仕事をしてないときは本当に子供で、私に今までなかった母性みたいなものをくすぐってくる(笑)。だからすごく新鮮です。今までメンバーにそういう感情を持ったことがあまりなかったので。

浅井裕華ちゃんとかもかわいいなとは思うけど、妹みたいな感じなんですよ。でも、美澪は娘です。産んでないけど(笑)。

――確かに年齢差的には親子でもおかしくはないんですよね。

須田:そうなんですよ。

――逆に林さんから見た須田さんってどんな印象ですか?

林:(SKE48加入前から)テレビで見たことは何回かあって、実際に最初にお見かけした時は「本物だ…!」って感じでした。

須田:(笑)。

林:本当にそれくらいオーラがあって、ただ椅子に座ってるだけでも輝いて見えるんですよ。

須田:どこで最初に見たんだろう? レッスン場とか?

林:レッスン場です。

須田:私すごい無表情じゃなかった…?

林:いやいやいや、やっぱり輝く人って輝くんだなって思いました。

須田:(こちらを向いて)ですって。オーラ出てたみたいです(笑)。

――オーラが隠し切れないみたいですね(笑)。では早速シングルのお話ですが、今作は林さんが初選抜、初センターということで、プレッシャーもあるとは思うんですけど、自分がセンターだって知った時はどんな気持ちでしたか?

林:うれしいというよりは不安の方が断然大きかったです。驚きでもうれしいでもないっていう不思議な感情にずっととらわれていて、それが自分でも怖くなってきちゃって。

でも、須田さんからも他の先輩方からも「楽しんでやってね」「ニコニコしてやってね」ってよく言ってもらったので、やっぱりそこは気負わずに頑張ろうかなっていう気持ちになりました。

――話を聞いていると本当にしっかりしているというか、自分が12歳の時に「気負わずに」なんて言ってたかなって思っちゃいますね(苦笑)。

須田:本当にしっかりしてますよね。今までのセンター像を思い浮かべると、センターって「引っ張らなきゃ」とか「背負わなきゃ」とか、“○○しなきゃ”っていう感情が、立つと急に襲ってくるものなんだろうなって思うんです。

私も1回立たせてもらって、自分らしくいられる自信があったのに、急にそういう気持ちが降ってくるんですよね。誰も「背負え」なんて言ってないのに。

そうやって言われてるような気持ちになったり、怖くなったりすると思うんですけど、できるだけそういう気持ちに縛られないで、のびのびしていてほしいなっていうのは思います。

――須田さんは林さんがセンターだって聞いた時はどう思いました?

須田:いいじゃん!って思いました。お披露目された時から「10歳でダンスがすごくうまい子が10期生にいる」って、メンバー間でもすごく話題になっていたので注目はしていたんです。

4月の日本ガイシホールでのコンサートで、松井珠理奈ちゃんが美澪に「虫のバラード」をソロで歌ってほしいって言って、それで美澪が1人で歌っていたんですけど、めっちゃカッコよかったんですよ。

結構難しい楽曲だったんですけど、1人でステージに立って成立させられる力量を持っているというか、そこまで持っていく努力ができる子なんだっていうのを、目の当たりにしてすごく感動しました。

SKE48に心強い後輩ができたなって改めて実感していたので、だからセンターが美澪だって聞いた時は、ありがたいなって思いました。

――前作の「恋落ちフラグ」(2021年)は全員参加だったので、選抜という形でのシングルは「ソーユートコあるよね?」(2020年)以来になりますけど、その間に選抜だったメンバー4人が卒業して、今回林さん、野村実代さん、青海ひな乃さんが初選抜、菅原茉椰さんが選抜復帰となりました。

最近は選抜メンバーが4人も入れ替わることってなかったと思うんですが、雰囲気の変化など何か感じることはありましたか?

須田:選抜メンバーじゃなくてSKE48全体の話になるんですけど、年々SKE48が家族っぽくなってるというか、アットホーム感が増しているなっていうのは感じていて。多分それは選抜メンバーが入れ替わったっていうよりは、ここ数年間“総選挙”がなかったのが大きいのかなって思ってます。

お互い認め合っているからこそではあるんですけど、“総選挙”があることで、メンバー同士仲が良くてもどこか「でもライバルなんだよな」って気持ちが付きまとっていたんです。

でも、“総選挙”の開催がなくなってから、お互いを認め合った上で支え合うっていう関係がより深くなっていって、今年は特にそういう部分が変わったなって思いました。

何でこんなにみんな仲良しで、家族みたいなんだろうって思った時に、“総選挙”がなくなって、いろんな気持ちが取れたからなんだろうなって思いましたね。

(参加する側として) “総選挙”を知らない時代の子が増えてきているので、そういうところでも「時代が変わってるんだな」っていうのはすごく感じます。

――くしくもファンクラブの名前も「SKE48 Family」ですからね。

須田:確かに(笑)。

■林「SKE48の中でも目立てる存在でいたいっていう気持ちは強い」

――あと、今回の楽曲は珠理奈さん、高柳さんが卒業してから初のシングルということで、再スタート的な位置づけでもあると思うんですが、お二人は普段の活動の中でそういった雰囲気や意識を感じていたりはしますか?

須田:“新生SKE48”っていうのはスタッフさんも言ってくれてて、多分それは今までSKE48を引っ張ってくれた珠理奈ちゃんの存在が大きいからこそ、その存在を私たちが追いかけ過ぎてとらわれてほしくないから、“新生SKE48”っていう言葉を大切にしてくれてるんだなって思うんですよね。

でも、今回の曲をいただいて、“新生SKE48”って言われて、どんなふうに新しくなればいいんだろ私たちって、ちょっと不安でもあったんですよ。ポジティブな意味とはいえ、新しくなれって急に言われても、私は12年もいるし(笑)、難しいなって。

だけど、この楽曲は今までのSKE48の代表曲になったような“王道の夏ソング”っていう部分が「SKE48らしいな」って思えたので、私の思うSKE48でいていいんだって思いました。みんなが思うアイドル像で輝いていれば、それでいいんだっていうふうに、私は考え過ぎてた部分がクリアになった気がしますね。

――林さんはいかがですか?

林:私は昔のことはよく分からないので、そこはこれから知っていければいいかなって思います。それよりも私は新しいところを最初から出していこうって思っていて。

10期生として加入してまだ1年半くらいでまだ出していないところもあるので、その魅力を皆さんに知ってもらうために、もっと輝かないとなって思っています。SKE48の中でも目立てる存在でいたいっていう気持ちは強いので、これからも明るくいたいです。

――それでは曲やMVについても伺っていきたいと思いますが、歌詞で印象的なフレーズなどはありましたか?

須田:“通学路”っていうワードが、今回はすごくキーワードになってると思います。SKE48とこの曲を重ねると、“通学路”っていうワードがSKE48そのものなんだなって。

今までSKE48を好きだった人とかは、前の推しメンとかと今のSKE48を重ねて見て、元々好きだった子と「見た目は違うんだけど、何か似てる気がする」とかそういうところも通じると思うし、初恋の人と今のSKE48を重ねて見て、またときめいてもらえたらいいなって思ったりもします。

“通学路”っていう何げない日常の言葉が、すごく懐かしさをくれるなと思って。今回は「思い出フィルターダンス」っていう振り付けがあるんですけど、SKE48というフィルターを通して懐かしさを見てもらえたらいいなって思ったり。すごく意味が詰まっている曲なので、歌いがいがあります。

林:私は「これから何でもできる未来はいつだって 輝いて見えるよ」って歌詞が好きです。“頑張れ!”って振り付けをしてるときにこの歌詞が聞こえてくるんですけど、この歌詞には「未来につなげられたらいいな」っていう思いが詰まっているなって感じます。

須田:パフォーマンスしながら、この曲に励まされてるみたいな?

林:そうですね。あと「なぜか 頑張れって 声を掛けたくなった」っていう歌詞もいいなって思ってました。いろんな方に向けて“頑張れ!”っていう気持ちを込められるので。

須田:私は逆に美澪に向けて歌ってるつもりでいた。

林:そうなんですか!?

須田:やっぱり人によって(解釈が)違うんだね。いいですね、届けたい相手、曲に重ねる相手が人によって変わる曲ですね。

「未来はいつだって 輝いて見えるよ」っていう歌詞は、私はどっちかと言うと「どうやったら何かをみんなに残せるか」っていうのを考えながら活動してるから、ここは“受け取る側”じゃなくて“あげる側”だと思って歌ってました。

――では、MV撮影で印象に残っていることなどはありますか?

須田:天気が不安定でした(笑)。

林:(笑)。

須田:でも、だからこそ団結力がまた高まったなっていうところもあって。ダンスシーンより雨が止むのを待ってる時間の方が長かったくらいなんですけど、その時間も楽しめましたし、今回のダンスシーンは今までのMVで一番ダンスの撮影回数が少なかったんですよ。

こんなに少ない回数で撮り切ったのは初めてっていうくらい。どこを使うんだろう?って完成するまで不安な気持ちも少しあったけど(※取材時はMV解禁前)、一球入魂みたいな気持ちで撮っていたので、厳しい環境に置かれていたけど、すごく楽しかったです。今のSKE48の雰囲気の良さみたいなものが伝わったらいいなって思います。

林:私は表題曲だけじゃなくて、カップリングの「青空片想い(2021 ver.)」もMV撮影がありました。

須田:それもめっちゃ楽しみ!

林:(須田の方を見て) ちょっと見せてもらったんですけど、すっごく良い仕上がりです!

須田:そうやって自分で言えるってすごいよ!?

林:みんなの輝いてる感じが、キラキラ感が良かったです。

須田:私、今回のシングルで一番楽しみかもしれないんですよ。「青空片想い」を今のメンバーでカバーするっていうのが。

林:ぜひ見てください!

須田:本当に期待してる!

■須田「美澪のいろんな初めてを隣で一緒に過ごしていました」

――「青空片想い(2021 ver.)」のMVはどんな内容なんですか?

林:オリジナルと同じあのホテルの屋上で、同じポーズで撮りました。

須田:衣装は?

林:衣装も同じで、オリジナルのものが“2021 ver.”になった感じです。髪形はポニーテールにしました。

須田:誰ポジだっけ?

林:松井玲奈さんのポジションでした。

須田:玲奈さんポニーだったんだっけ?

林:玲奈さんは下ろしてたんですけど、風が強かったので(苦笑)。

須田:なるほどね(笑)。

――古参が沸きますね(笑)。

須田:私も古参の1人として、めちゃくちゃ楽しみです(笑)。天気はどうだった?

林:天気は途中からすごく晴れて、良い感じです。

須田:当時はすごく寒くて、曇り空だったはず。だから、お天気では当時を超えてますね(笑)。

林:最初は曇りだったんですけど、途中から急に晴れました。

須田:お天気が味方してくれるかっていうのは、私たちにはどうにもできないことなので、その部分は確かに楽しみだね。

――見比べてみるのも面白そうですね。では、改めて表題曲の方もお聞きしていいですか?

林:海でのロケだったんですけど、初めて海に入りました。

須田:人生初の海だったんだよね?

林:そうなんです。砂浜で踊るのも初めてでしたし、新しいこと、初めてのことづくしで、いろんなことがすごく経験になりました。

あと、飛行機は小学校の低学年の時に乗ったことがあるくらいで、「耳痛いな〜」って思いながら乗ってました。でも、あれはだんだん慣れてくるんですね。

須田:美澪のいろんな初めてを隣で一緒に過ごしていたので、母性がまた(笑)。

林:飛行機は一緒でしたね。

須田:帰りが隣の席だったんですけど、ご飯食べながら寝ちゃうんですよ。撮影の裏側でカメラが回ってなくてもプロ意識が高くて落ち着いてるのに、やっぱり人前では結構気を張ってたのか、帰りの飛行機はハンバーガーを半分食べたら、手に持ったまま疲れて寝ちゃって。

林:帰り道は弱いですね。

須田:帰り道に一気に電池が切れちゃうところを見ると、気を張ってたんだなって気付かされて、胸を打たれましたね。

――林さんは一緒にいて、須田さんの新しい一面が見えたりはしましたか?

林:私に対しての赤ちゃん扱いがすごいなっていうのが。

須田:だって赤ちゃんだもん!

林:いやいや!(笑) SKE48に入ってから赤ちゃんって言われることが多くなったんですよ。それまで周りは同級生ばっかりだったので。

須田:むしろ大人っぽい方だよね。身長も高い方でしょ?

林:そうですね。だからそういうことを言われたことがなかったのに、SKE48に入って急にいろんな人から赤ちゃんって言われて、(須田の方を見て)特に赤ちゃんって言うので(笑)。でも、それも何かうれしいです。

須田:末っ子扱いされるのも若いうちだけだから(笑)。

林:かみ締めておきたいと思います(笑)。

■須田が林にメンバーの“懐かしエピソード”を披露

――他に仲良くなった先輩はいますか? まだ研究生なので、これまで各チームの正規メンバーと一緒になる機会もそんなに多くはなかったと思うんですけど。

林:(考えながら)そうですね〜…。

須田:(古畑)奈和ちゃんは「美澪〜」って呼んでくれるでしょ?

林:そうなんですよ。私、すごい奈和さん好きなんですけど、全然しゃべれなくて。本当にそれが悔しくて。一緒に写真撮れなかったのも悔しいんです。

須田:めっちゃ悔しそう(笑)。

林:だから、須田さんと写真撮ってもらった時は、それが本当にうれしくて。その後に須田さんが「ありがとう」って言って帰った後に、すごく浸ってました。

それくらいうれしかったので、(古畑と撮れなかったのが余計に)ちょっと残念だなっていうか、もうちょっと頑張っておけばよかったなというか…。

須田:まだ活動は続くからね?(笑)

林:そうですね(笑)。あと、熊崎(晴香)さんとも仲良くなりました。元からよくお話していたんですけど、もっと仲良くなれたかなって思います。今度映画観に行こうってお話したりして。選抜の方々とは全員お話できたので、すごくうれしかったです。

――須田さんから、林さんが知らなさそうなメンバーの一面を教えるとしたら何かありますか?

須田:さっき「昔のことはこれから」って言ってたから…例えば、江籠(裕奈)ちゃんがデビュー当初のプロフィール写真はおでこ出しだったとか。

林:そうなんですか?

須田:前髪をピッと留めて、おでこ全開で。

林:かわいい〜!

須田:当時は2000年生まれの子がSKE48に入ってきたのは初めてだったから、2000年生まれだって!ってすごくどよめいた(笑)。

林:そうなんですね(笑)。

(ここで撮影を終えた別組の熊崎と菅原が通りかかって――)

須田:熊崎さんはステージから落ちて骨折してた時期があって。

林:え!? そうなんですか?

須田:昇格してすぐのコンサートで、「チャイムはLOVE SONG」でステージから落ちて。

熊崎:自滅しちゃいました(苦笑)。

須田:あと、茉椰さんは“ドラフト会議”でチームEが指名してSKE48に入ることになったんだけど、最初はポニーテールで前髪あって、すごく清楚系だったのに、デビュー日になったら勝手に自分で前髪をカットして、オン眉になってたの。

林:え〜!?

須田:こんな子ドラフトで指名した覚えない!って(笑)。

林:(菅原の方を見て)そうなんですか?

菅原:こんなふうになっちゃダメだよ?(笑)

須田:問題児です(笑)。

菅原:清楚キャラは貫き通した方がいいよ。後から「清楚キャラでいたかったな」って後悔しちゃうから(笑)。

須田:でも、菅原先輩はのびのび生きてて楽しそうだから、その部分は見習ってください(笑)。

林:はい、分かりました(笑)。