現在、多くの日本人が活躍しているK-POP界。中でも、2017年に韓国で放送された「PRODUCE 101 SEASON2」に出演した唯一の日本人として名を広めた高田健太は、現在も活動の拠点を韓国に置きながら世界中のファンを魅了している。

高いパフォーマンススキルはもちろんのこと、元々は自身がアイドルのファンだったということもあり、SNSなどを通してファンとフランクに交流する姿勢も人気の理由の1つだ。

そんな彼がアイドル活動と並行して大切にしているのが、アートの活動だ。日々感じたことや表現したいことを作品に込めながら制作を続け、今年の2月には韓国ソウルで初の個展となるKENTA TAKADA 1st solo exhibition MADE in KENTA【 - HOME WORK - 】を開いた。また、日本で韓国のアート・デザインカルチャーを発信する「SEOUL×TOKYO」の展示にゲスト作家としても参加。

そして10月、遂に日本でもKENTA TAKADA JAPAN 1st exhibition 「MADE in KENTA : Ultimate Illuminating」 が開催されると先日発表された。待望の知らせに、多くのファンが喜んだことだろう。しかも展示される作品は、ほとんどが韓国の個展とは変わっているとのこと。

ますます期待が膨らむ日本の個展に向け、WEBザテレビジョンでは密着短期連載をスタートする。そもそもなぜアート活動を始めたのか?という部分から今回の個展の制作過程など、日本の個展をもっと楽しめるようなヒントを健太自身が綴っていく。
■皆さんにとっての"アイドル"って、どんな存在ですか?
皆さんこんにちは。

この度WEBザテレビジョンさんで短期連載をさせていただくことになりました、高田健太です。今回は初めましての方も多いと思いますので、自己紹介となぜアート活動をしているのかお話しできたらと思います。また、連載を通して少しでも僕に興味を持っていただけたら嬉しいです。

僕、高田健太は1995年1月10日に群馬県高崎市で産まれました。現在は26歳で韓国ソウルに在住しています。2017年に韓国でK-POPアイドルとしてデビューし2021年からはアート活動を含め様々なことにチャレンジしています。

と、本当に簡単に紹介しましたが今後の連載を通して少しずつ”高田健太”という人間を紹介できたらなと思います。
この連載を見て僕を知ってくれた方は、日本人がK-POPアイドル?どんな活動してたの?と思う方もいるかも知れません。アート活動の話をする上で、これまで僕が何をしていたのかお話しする必要があると思うので少しお話ししたいと思います。

僕は高校生の頃、K-POPに興味を持ちファンとして応援しながら自身もK-POPアイドルになりたいと思い2015年に渡韓。その後、韓国の芸能事務所に練習生として1年数ヶ月ほど在籍した後、オーディション番組に出演。最終メンバーには選ばれませんでしたが、ファンの方からの熱い応援をいただき、2018年10月に7ヶ月間の期間限定のプロジェクトグループのメンバーとして、韓国でデビューしました。グループ解散後の2017年10月にプロジェクトグループのメンバー、サンギュンと2人で再デビューし今に至ります。

ざっくりですが僕について少し分かっていただけたでしょうか?
では僕がアート活動を始めたのはなぜなのかをお話ししたいと思います。

アート活動のキッカケを、一言で説明するのは実はとても難しいです。
まず、皆さんが考える”アイドル”とはどんな存在でしょうか?歌って踊る人、キラキラしてる人、勇気をくれる人、皆さんそれぞれが考える”アイドル像”があるかと思います。もしかしたら、これという定義がないのが”アイドル”の魅力なのかも知れません。

では僕自身が考えていた”アイドル像”とは何か。
それは僕に向けてくれる期待に応える事でした。一生懸命CD、アルバムなどの音楽を作ってくれる関係者の皆さんの期待に応える。番組を作ってくれるスタッフさんの期待に応える。会社や自分の周りのスタッフさんの期待に応える。そして何より応援してくれるファンの皆さんの期待に応える。周りが求める事を全力でやり遂げる。それが”アイドル”だと思ったのです。

毎日のお仕事が楽しかったし、期待に応えることでやり甲斐を得ていたのかも知れません。でもその分、体や心の負担も増えるのは事実で、自分自身の声を無視してしまっていた時期が長くありました。周囲には「大丈夫、大丈夫」といつも笑顔で答えている自分が居ながら、「大丈夫じゃない」と思っている自分も同時に居る。その2つの自我のギャップが段々と違和感に変わっていくのを感じ始めました。そんな時、ふと絵を描いてみようと思いた日がありました。

その日に描いた作品がこちらです。
今まで誰にも言えなかった自分の正直な気持ちや感情をキャンパスにぶつける事で、自然と心が楽になっているのに気づきました。誰にも邪魔されずに正直になれる。
自分にとっては救いでした。

作品を通して自分と向き合い自分自身の課題や目標を見つけ表現していくうちに、自分と同じような悩みを抱えている人は多いのではないか?そんな人達にも答えを見つけてほしい、この気持ちを共有したいと思いアート活動をスタートしました。

とは言え、僕は美大出身でもないしコンクールで入賞した経験もありません。大きな賞をとる歌手でもないし、大会で金メダルをとるスポーツ選手でもない、大きな事業やプロジェクトを動かせるわけでもない。

世界には素晴らしいアーティスト、著名人の方が沢山いらっしゃいます。
でも僕を含むそれ以外の人が素晴らしくないわけじゃない。
だからこそやる意味がある、そう思うのです。
■僕が作り出すものは決して僕1人で作り上げたものではない
【MADE in KENTA】

2021年の2月、僕にとって初めての個展”MADE in KENTA - HOME WORK -”を韓国ソウルで開催しました。なんで”MADE in KENTA”なんだ?と思った方も多いと思います。例えば誰かが何かを創造するとき、周りから見ればその人が0から作り出しているように見えます。

でも実はその作り出している誰かも誰かに助けられ、沢山のことを経験したことから影響を受けていると思います。僕も今日まで1人では生きてこれませんでしたし、新しいことを経験しながら日々、周りの人や環境に影響を受けています。

そこで僕がアート・音楽など、何かにとらわれることなく自分を表現し創造するとき”高田健太”が作り出すのではなく、周りに居る人・環境と共に作り出すものだと思ったのです。英語の”MADE by”の場合、人が作ったという意味になり、”MADE in”の場合、国や場所など大きい何かが作ったという意味になります。そこで僕が作り出すものは決して僕1人で作り上げたものではないという意味を込め”MADE in KENTA”と名付けました。
”MADE in KENTA - HOME WORK -”では幸せの本質とは何かをテーマに、来場された方それぞれが今抱えている課題(HOME WORK)の答えを見つけてほしいという思いを込めた個展を開催しました。

”MADE in KENTA - HOME WORK -”で一番伝えたかったことは、人は喜び・悲しみ・愛など様々な感情を別々に捉え、幸せという感情を感じるために悲しみや喜びといった感情を無視しようとしがちですが、本当の幸せは自分が感じる全ての感情を見つけることから始まるということ。そして全ての感情を認めることで笑顔になれるということでした。

僕自身初めてのことだらけで不安もありましたが、会場探しからグッズ制作まで全てをプロデュースすることへの喜びを感じ、周りの方の助けを借りながら開催できました。結果的に沢山の方に来ていただき、素敵な思い出が残る個展にもなりました。まさに僕1人ではなく、関わる全ての方と一緒に作り上げた”MADE in KENTA - HOME WORK -”となったのです。
【Ultimate Illuminating】
さて、ここまでは今までの僕についてお話ししてきました。最後に少し今後のお話をさせて下さい。来月10月に高田健太の個展「MADE in KENTA : Ultimate Illuminating」が東京で開催されることになりました!これまた”Ultimate Illuminating”ってなんだ?と思った方が多いんじゃないでしょうか。
”Ultimate Illuminating”とはColor of the Yearで「永続的な強さと希望のメッセージを伝える色の組み合わせ」として発表された2021年の色「Ultimate Gray」と「Illuminating」からヒントを得て、“最高の・究極”という意味のUltimateと、“照らす・証明”という意味のIlluminatingを組み合わせた造語です。

人は一生のうちに様々なことを思い、考え、悩み、苦しむと思います。その思い一つ一つが光の筋となり一本の道が残る。その光の道こそが人生だと思うのです。あなただけの素敵な光の道を作っていってほしい、人生を彩る最高の光で満たしてほしいという願いを込めた個展です。

2021年の今だからこそ感じることに集中し作品制作をしていますので、お時間ある方はぜひお越しいただけたらと思います。
さあ、今回は僕を知っていただく為のお話しをしてきましたが、どうでしたでしょうか?
少しでも僕に興味を持っていただけましたでしょうか?
次回は10月開催の個展「MADE in KENTA : Ultimate Illuminating」についてもっと掘り下げてお話ししていきたいと思います。そして今回の個展では僕にとっても新しい挑戦もしています。その事についてもお話しできたらと思いますのでぜひお見逃しなく!

最後に、まだまだ夏の暑さが残っていますのでくれぐれもお体を大切になさってください。それではまた次回お会いしましょう。

文=高田健太

※高田健太の「高」は「はしごだか」が正式表記