CLAMPによる人気コミック「xxxHOLiC」を舞台化した演劇調異譚「xxxHOLiC」が、東京・天王洲 銀河劇場にて開幕。初回公演前にゲネプロが行われた。

本作の見どころは、何といってもオールメール(男性キャストのみ)で上演される点。願いを叶える“ミセ”の女主人・壱原侑子(いちはら・ゆうこ)を、ミュージカル『刀剣乱舞』などの2.5次元舞台から、近年ではグランドミュージカルミュージカルでも活躍する太田基裕が演じる。また“ミセ”を訪れる男子高校生・四月一日君尋(わたぬき・きみひろ)を演じるのは、舞台やドラマ、シンガーとしても活躍中の阪本奨悟。ほか、松島勇之介、赤澤遼太郎、櫻井圭登、大平峻也、三上俊らのキャストが、耽美な世界観のダークファンタジーを彩ってゆく。

■これぞ2.5次元舞台! 美しくも妖しき世界が舞台上に
物語は、侑子の歌と意味深なモノローグから幕開け。「人こそ最も摩訶不思議な生き物」と妖艶にほほ笑み、四月一日が侑子の“ミセ”に導かれるシーンが描かれる。“アヤカシ”を引き寄せる体質をどうにかしたいと悩む四月一日の願いを見抜いた侑子が、その願いを叶える“対価”として、半ば強引に“ミセ”でアルバイトをさせるという出会いの一幕だ。

太田はすらりとした長身に豪華絢爛な着物をまとい、悠然とほほ笑む侑子をミステリアスに表現。対する阪本も侑子の言動に振り回される四月一日をコミカルに演じ、冒頭から「まるで漫画から抜け出してきたような」という表現がぴたりとハマる名コンビぶりを見せつける。さらに侑子のさまざまな衣裳や四月一日のかっぽう着姿など、この2人といえば…なビジュアルも大きな見どころ。2.5次元舞台ならではの、視覚的な魅力も満載だ。

舞台では、原作中のエピソードがオムニバスのような形式で綴られていく。侑子との出会いをきっかけに、ひまわり(赤澤)や百目鬼(松島)との関係、座敷童(櫻井)や雨童女(大平)、女郎蜘蛛(三上)といったアヤカシとの向き合い方を通じて、四月一日の世界が少しずつ変化していく様子が見て取れる。キャラクターの再現度はもちろんのこと、原作の幻想的な描写の数々が、舞台上でいかに表現されているかも注目ポイントの一つだろう。時おり歌やコミカルなシーンも挟みながら、美しくも妖しい、非日常の世界に浸ることができる。

公演時間は休憩なしの約2時間。9月17日(金)〜26日(日)は東京・天王洲 銀河劇場、10月1日(金)〜3日(日)は京都・京都劇場で上演予定。初日公演&10月3日の昼・夜公演は“シアターコンプレックス”でライブ配信されるほか、10月3日夜の千秋楽公演はCS日テレプラスで生中継も行われる予定だ。

壱原侑子役:太田基裕コメント
『xxxHOLiC』の世界観を具現化するというのは、様々な意味で非常にハードルが高いと深く深く感じる稽古の日々でした。
壱原侑子という人物を通じ、様々な学びや優しさ、奥深さを感じとることができ、この縁に、この出会いに、感謝しています。
劇場に足を運んでくださるお客様に『xxxHOLiC』の世界を通して美しい瞬間がお届けできればいいなと思います。

四月一日君尋役:阪本奨悟コメント
いよいよ幕が上がるということに緊張はありますが、それ以上に楽しみな気持ちがあります。
これから千秋楽まで『xxxHOLiC』の摩訶不思議で神秘的な世界に、四月一日君尋として身も心もどっぷりと浸かり生きていきたいと思います。
観劇してくださる皆さんと共にその世界へと誘われ、そこで繰り広いざなげられるできごとを五感の全てで感じ尽くしたいと思います。
よろしくお願いいたします。

演出:松崎史也コメント
『xxxHOLiC』を生きるならと、当然のような役者達の美しさに感嘆し続けました。
「侑子さんがそこにいる」と何度も驚き、四月一日と共にアヤカシイ世界に出逢っていく日々でした。
世界が残酷で理不尽、無情であることを過不足なく正確に理解させる。
一見冷たくもあるそれは、自分がその足で“正しく立つ“為の恐らく唯一の方法。
侑子さんのコトバと、コトバにしないコトが四月一日を通して皆さんに伝わりますように。
四月一日の出逢いが、皆さんの出逢いになりますように。