ジャニーズWEST・重岡大毅が主演を務める金曜ドラマ「#家族募集します」(毎週金曜夜10:00-10:54、TBS系)は、それぞれに悩みや秘密を抱える新米シングルファーザー&マザーたちが、ひとつ屋根の下で子育てをしながら共に過ごし“家族”になっていく姿を描く、新時代のホームドラマ。

脚本は、ドラマ「山田太郎ものがたり」(2007年)、「カンナさーん!」(2017年、ともにTBS系)などを手掛けたマギーによるオリジナルストーリー。

ある事情でシングルファーザーになったばかりの俊平(重岡)は、偶然再会した幼なじみの蒼介(仲野太賀)がSNSに投稿した「#家族募集します」という呼び掛けに巻き込まれる。そんな俊平が、募集を見て集まった礼(木村文乃)、めいく(岸井ゆきの)らと同居生活をする姿を通して、“家族とは何か”や“家族といる時間の大切さ”がハートフルに描かれてきた。

このたび、今作のプロデューサーを務める佐久間晃嗣氏と岩崎愛奈氏にインタビューを実施。印象に残っているシーンや、現場の様子などについて語ってもらった。前・後編の2回に分けて掲載する。

■岩崎P「“屋上”は特別な場所」

――撮影も終盤かと思いますが、お二人が特に印象に残っているシーンを教えてください。

佐久間晃嗣プロデューサー(以下、佐久間P): 1話で重岡さん演じる俊平が屋上で自分の思いを打ち明けるシーンです。ここは台本を作る段階からこだわっていたし、出演者の皆さんも印象に残っているシーンを聞くと、このシーンを答える方が多いです。

岩崎愛奈プロデューサー(以下、岩崎P):私も同じく1話の屋上のシーンです。とても緊張しながら役者さんたちと作り上げました。1話で素晴らしいシーンを作れたということが今後の展開を作っていく上で、とても大きかったなと思っています。

――1話の屋上のシーンは重要なシーンだったということですが、主演の重岡さんとは撮影前に何かお話をされましたか?

佐久間P:撮影が終わった後に重岡さんがホッとした様子で「実は怖かった」とお話しされているのは聞きました。繊細なシーンなので、撮影の直前はこちらから話し掛けることはしませんでした。なので、シーンの前よりも後にお話をした、という感じですね。

――では、このシーンについて仲野さんとはお話されましたか?

佐久間P: 仲野さんとも屋上の撮影後にお話をしました。蒼介というキャラクターについてどういうイメージなのかという話題になり「個人的なイメージなんですけど“寅さん”(※『男はつらいよ』シリーズ主人公・車寅次郎)ですかね」みたいなことをお伝えしていく中で、屋上のシーンの話になりました。重岡さんの屋上でのお芝居を受けて、感情の抑えが効かなかったとおっしゃっていました。

――今作の中で「屋上」が共同生活の中で重要な場所として登場しますが、制作段階ではどのような位置付けで考えていたんでしょうか?

佐久間P:家の中のシーンがほとんどなので、スタジオセットでの撮影が多い作品になると思っていました。抜けのいい屋外でのロケシーンもあったらいいなと思い、屋上のシーンを作りたいと考えるようになりました。でも結局3話の台本が出来上がった際に、子どもたちを含めた長い夜の屋上のシーンが登場したため、撮影の都合上、屋上をセットにしたという流れです。

みんなが思いを打ち明けたりして、いろんな壁を乗り越えていく大事なシーンをだいたい屋上に持っていっているっていう感じです。

岩崎P:屋上って家の中でもなく、外でもないっていう絶妙な場所だなと思っていて。部屋の中でみんながいる場所では話せないことも、屋上の風に吹かれた開放的なところだと、つい本音が話せてしまうみたいなところがあるんじゃないかなと。

なので、登場人物たちがちょっと大事な話をしたいとき、本音を話したいときに使う場所としてはとってもすてきな場所になるんじゃないかなと思って、屋上を特別な場所として位置付けました。

■佐久間P「4人のアンサンブルは想像以上だった」

――和気あいあいとした現場だと思いますが、一方で繊細なシーンもあるかと思います。そういった場面での現場の様子を教えてください。

佐久間P:そうですね、特に1話、3話の屋上のシーンは繊細でかつすごく長いシーンだったのですが、その時はそれぞれが察して適度な距離感があり、すばらしいなと思いました。

重岡さんが悩んでいる様子のときは太賀さんが声を掛けたりと、二人で話しているところはよく見かけました。そういった空気が出来上がっているんだなっていうのが、見ていて分かります。

岩崎P:重要なシーンの撮影の時、緊張感はあっても現場はピリついた空気にはならないんです。それは現場の信頼関係が出来上がっている証かなと思います。ピリッとはせず、でも子どもたちも含めてお互いが空気感を読み取っていて、「“ワンチーム”で全員で乗り越えよう!」っていう信頼関係が感じられる雰囲気ですね。

――以前、別取材で「理想通りのキャスティングができた」とお伺いしましたが、撮影が進む中で起きた、予想外の“化学反応”があれば教えてください。

佐久間P:重岡さん、木村さん、岸井さん、太賀さん、この4人のアンサンブルは想像以上だったなと思います。

特に重岡さんと太賀さんはすぐに仲良くなって、その二人の仲の良さに引っ張られて想像以上に皆さん仲良く、和やかにやってくれているので、それが画面にも表れているんじゃないかなと思います。

岩崎P:4人と子どもたちはもちろんなんですが、銀治(石橋蓮司)さんと途中で加入した黒崎(橋本じゅん)さんっていう、ちょっと大人なキャストたちが若い4人と子どもたちの中に入ってきたときの“化学反応”がとても好きです。

大人ならではの目線で彼らを見守って、導いてくれるところもあるし、逆に若い4人から受け取るものもある。いろいろな世代がいる家族の形みたいなものを、銀治さんと黒崎さんが象徴してくれているなと。4人を支えてくれている感じもあって、この“化学反応”が好きですね。

■岩崎P「引っ張ってくれる、頼もしいリーダー」

――お二人から見て「ベストコンビ」を決めるとしたら、誰を選びますか?

佐久間P:個人的には重岡さんと息子役の(佐藤)遙灯くんです。昨日の撮影の合間も、遙灯くんが走ってきて、それを重岡さんが止めて抱き締めたまま頭の匂いを嗅いだりしていて(笑)。

本当に「いとおしいが止まらない!」みたいな様子を現場でずっと見ているので、二人の仲の良さが画面に表れているんじゃないかなと思います。

岩崎P:私が好きなのは、木村さんと岸井さんの“女子コンビ”です。全く正反対の二人が、お互いを認め合って、ぞれぞれのアドバイスを聞き入れて新しい発見をしていく姿が、見ていてすてきだなと思っています。

――クランクイン当時と比べて、座長の重岡さんの印象に変化はありますか?

佐久間P:最初から明るくみんなを盛り上げてくれるっていう印象はありましたが、初めは少し猫をかぶっていたというか、座長として頑張ろうとしてくれている感じがあったんです。

でも、どんどん打ち解けていって、今は素を見せてくださっているように感じます。みんなと本当に仲良しになって素は見せつつも、締めるところは締めてくれるという、すごくすてきな座長だなと思っております。重岡さんがいると場が明るく華やぐんですよね。

岩崎P:そうですね。初めはとても盛り上げようとしてくれて、明るくしてくださっているのかなと思っていました。でも今は重岡さん自身もリラックスしてくれている感じが見受けられて、それが私たちもうれしくて。

リラックスした重岡さんの自然体な姿を見ることで、子どもたちや、他の出演者の皆さんもリラックスして肩の力を抜くことができて、いい雰囲気で撮影できているなと思います。本当に現場全体の空気を重岡さんが作ってくれている、引っ張ってくれている、頼もしいリーダーだなって思います。