FODで配信中のドラマ「エロい彼氏が私を魅わす」に圭吾役で出演中の結木滉星。今作は「高校教師」「未成年」「聖者の行進」など、さまざまな“社会的タブー”を切り取った作品を数多く生み出してきた野島伸司のオリジナル脚本。

証券マンで高収入、高学歴、優しくて見た目も良いという、誰もがうらやむ圭吾との結婚を控えた主人公・仁美(松井愛莉)は、工事現場で働く、まなぶ(笠松将)に出会って急激に引かれていくことに。それを機に圭吾やまなぶら、仁美の周囲の人々の人生の歯車が少しずつ狂い始めていき…。新境地となる役どころを演じる上で、結木が意識したことは? 理想の結婚生活についても聞いた。

■熱望していた野島伸司作品に初出演!

――「エロい彼氏が私を魅わす」は野島伸司さんの脚本。結木さんの中でこれまでに特に記憶に残っている野島作品はありますか?

僕はドラマ「プライド」(2004年)が大好きでした。何回も見ていて、そのたびに「僕も野島さんの脚本作品に出たいな」と思っていたので、今回それが叶ってすごくうれしいです。

――台本を読んでの印象はいかがでした?

やっぱり野島さん独自の世界観があって、セリフ一つを取っても面白いんですよね。「お互いに無事に生還して幸せになろう」というような普段は使わない言い回しも多くて、これまでにない感覚が味わえるというか。言葉の本質を捉えて自分に落とし込んでいく作業は難しかったですけど、その分、新鮮で勉強になりました。参加できて良かったです。

■圭吾は「回を追うごとに人間くさくなっていく」

――演じた圭吾は、どういう人物ですか?

最初は本当に爽やかで完璧で、誰もが「結婚したい」と思うような男性像を意識して演じていたんですけど、仁美の「他に気になる人が現れた」という一言と、まなぶという存在のせいで、圭吾がこれまで作り上げてきた人間像がどんどん、どんどん崩れていく。回を追うごとに人間くさくなっていくところは圭吾の見どころだし、そのギャップは演じていてもすごく楽しかったです。ここまで感情的なことができるのは、役だからこそだなと思いました。

――特に気をつけて演じた部分は?

物語の中盤で圭吾はある行動に出るんですけど、それが彼にとって初めてのことだったのか、それとも過去にも行ったことがあるものかが気になって。一応、自分の中では両方のプランを考えておいたんですけど、監督に直接お聞きしたときに「これが初めて」と言われたので、そこで演じる方向性がほぼ固まったのは覚えています。あとセリフを言うだけで悪い人に見えちゃう部分があって。そこについても監督と話して、「自分は今、悪者です」というのは感じさせず、あえて自然に演じるように意識しました。もしかしたら、それで逆に怖くなっているかもしれないけど(笑)。

――圭吾に共感できる部分はありますか?

男だったら誰しもプライドを持っているだろうし、そこに強くこだわってしまう気持ちは分かるんですけど、こだわったがための行動が僕には全く共感できなくて。演じる上で「自分だったら」というのは、あえて考えないようにしていましたね。むしろ吹っ切って、自分と圭吾は別物だと思って演じるようにしていました。

■「一緒にいて落ち着いて価値観が合う人」

――今作を通じて、結木さんの恋愛の認識が変わった部分などはありますか?

女性により優しくしようと思いました(笑)。僕も女性に対しての向き合い方がサバサバしている部分があって、ハッキリ言っちゃうタイプだったんです。でも圭吾に比べたら全然マシですけど(笑)。改めて「この人だ!」と思った人がいたら、その人のことをずっと大切にしたいなと思います。

――結木さんの、お嫁さんの条件は?

一緒にいて落ち着いて、価値観が合う人。あと、人を思いやれる方です。家事は僕も全然します。ただ洗濯はちょっと苦手なので、洗濯と料理は奥さんにお願いできたらうれしいですね。加えて肉じゃが、ハンバーグ、オムライスあたりがおいしかったら最高!(笑)

――結木さんも料理されますよね。最近作ったメニューは?

そうめんにオリーブオイルとトマト、最後に大葉を少し添えてイタリアンっぽくして食べました。レシピを見ながら作ったんですけど、オシャレな感じでおいしかったです。

――いつか子供が生まれたら、子煩悩なパパになりそうですね。

小さい子と遊ぶのが好きなので、かなり親バカになると思います。でも女の子が生まれたときは、ちょっと不安ですけどね。愛し過ぎちゃいそうで(笑)。だから出来れば子供は男の子が欲しいです。僕も男なのである程度は気持ちが分かるし、一緒にサッカーをして遊びます。

――最後に、結木さんが「いけない」と分かっていても引かれてしまうものを教えてください。

昔は駄菓子屋さんに置いてあるようなお菓子を食べるのが大好きで、特にグミはお腹が空いたらすぐに食べていたんです。でもあまりに食べすぎて、さすがに健康的にダメだと思ったので、その分、ご飯をちゃんとお腹いっぱい食べるようにして。それで間食が少なくなりましたね。ただ夜中に起きていると大抵、お腹が空いて来るじゃないですか。そういうときは「いけない」と思っていても食べちゃうんですよね…。それはまだしばらく、やめられないような気がします(笑)。(取材・文=松木智恵)