吉沢亮が主演を務める大河ドラマ「青天を衝け」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)が、新たな時代への転換期を迎えている。9月26日に放送された第28回「篤太夫と八百万(やおよろず)の神」では、栄一(吉沢)が新たな世界に身を投じていく姿が描かれた一方で、慶喜(草なぎ剛)とその正室・美賀君(川栄李奈)の再会が感動的に描かれ、視聴者の感動を誘った。(以下、ネタバレがあります)

同作は、“日本資本主義の父”と称され新一万円札の顔としても注目される実業家・渋沢栄一を主人公に、近代日本の歩みを徳川慶喜との関係も絡めながら描く。

第28回では、篤太夫が大隈重信(大倉孝二)の熱意に打たれ、新政府の求めに応じて士官するエピソードが描かれた。栄一と大隈、伊藤博文(山崎育三郎)の丁々発止のやり取りがコミカルに描かれ、“新しき世”への期待を感じさせる回。視聴者からも「神回だった」の声が上がった。

一方、静岡で謹慎していた慶喜は明治2(1869)年秋、ゆるされて1年半ぶりに自由の身となった。慶喜がまずしたことの一つが、江戸から正室・美賀君を呼び寄せること。美賀君は「今更ともに暮らすなどとは…」と戸惑いも見せつつ、静岡へと向かった。

静岡に到着し、慶喜の前に出た美賀君。「このようなお顔やったかしら…」とそろりそろり慶喜に歩み寄ると、しだいに目に涙をため、そっとその頬に触れた。そして、「よく生きていてくださりました」と涙ながらにほほ笑んだ。慶喜はそんな美賀君をただ静かに、愛おしそうに見つめていた。

■「まるで母親にほめられた子供のような…」

劇中での2人の共演シーンは、第12回(5月2日放送)、慶喜が京都守護職を任じられ京へと上がった文久2(1862)年夏以来のこと。

さらに、2人きりのシーンとなるとその1週前、第11回(4月25日放送)で描かれた寝所の場面が最後で、放送ベースでも実に4カ月ぶりとなる。当時「将軍後見職も飾り物であった…」と本音をこぼす慶喜にそっと寄り添う美賀君に視聴者からも「素敵な2人」「深くわかり合っている感じがいいなぁ」の声が上がっていた。

慶喜と美賀君の再会シーンは、長い間離れ離れになっていた2人の時間がみるみる巻き戻るような、厳かな感動に包まれた。視聴者からも「美賀君に『よく生きていてくださいました』と言われた時の、まるで母親にほめられた子供のような表情が胸に突き刺さった」「愛おしそうに慶喜の頬を撫でる美賀君、そんな彼女を子どものように見つめる慶喜。2人の強い心の結びつきが感じられるシーンだった」「美賀君の芯の強さと2人の絆が尊い…」といった声が上がった。

劇中での共演シーンは数えるほどだったにもかかわらず、再会の場面でこれほど視聴者の心を動かした草なぎ&川栄にも「つよぽんと川栄さんの演技に引き込まれた」「離れ離れになっていた2人の思いを想像させる豊かな表情、演技。見事だった」といった絶賛の声が上がった。