Kis-My-Ft2・北山宏光主演ドラマ「ただ離婚してないだけ」(テレビ東京ほか)が9月29日、最終回を迎えた。一組の夫婦の壮絶で残虐、過酷な日々を描いてきたドラマは一転、救いと希望のストーリーとなり、多くの視聴者を感動の渦に巻き込んだ。(※以下、ネタバレがあります)

■「偽りなく生きてくれ」

正隆の不倫相手・萌(萩原みのり)を誤って殺してしまったことから始まった正隆(北山)・雪映(中村ゆり)夫婦の地獄のような日々。萌の件をネタにゆすってきた佐野(深水元基)を監禁・暴行するなど罪を重ね、さらには佐野の背後にある組織のボス・仁科(杉本哲太)からも1億円を要求され…正隆は死を考えるほどに追い詰められていった。

絶望の中で迎えた最終回。仁科を殺す計画まで立てていた正隆を救ったのは、亡き養父・利通(団時朗)からの遺言だった。父は、義理の子である正隆ではなく血を分けた弟・利治(武田航平)を後継者としたことをずっと悔やんでいたと打ち明け、「今、ただ一つ願うのは、お前が私のような道をたどらないこと。偽りなく生きてくれ。大切な者たちを傷つけないために」という願いを遺したのだった。

ずっと憎んできた父と弟をゆるせたこと、そして父の真心からの「偽りなく生きてくれ」の一言が、正隆を救った。利治の「生き直そう。もう偽りはやめて」の言葉も突き刺さった。正隆は、雪映に相談することなく自首。罪の連鎖を断ち切った。

■正隆の美しい涙がすべてを洗い流す

利治から父の遺言を聞く正隆の目から、はらはらと涙がこぼれ落ちる様子はまるで、つきものが落ちていくよう。11話にわたって描かれた苦しみすべてを洗い流すような、美しい涙だ。

視聴者からも「こんな結末とは…見てきて良かった」「号泣。とても素敵な作品をありがとうございました!」「最後の最後、養父の言葉に救われる正隆に胸が締めつけられた」と感動の声が上がり、Twitterでは「#ただリコ最終回」がトレンド2位にランクインする盛り上がりとなった。

主人公・正隆を演じた北山にも「北山くんの演技最高だった!」「北山くんの演技がただただ素敵すぎた。たくさんの人に届いてほしい」「表情の作り方が凄かった。いい作品をありがとう、お疲れ様でした」と絶賛の声が続出。アイドルとしても活躍する北山だが、今作では怒りや恐怖、悲しみ、絶望といった感情を繊細な表情で表現し、俳優としても存在感を見せつけた。

■正隆がたどり着いた「幸せの意味」

不倫に殺人、暴行、監禁と、センセーショナルで殺伐としたシーンが続いた作品で、最後に描かれたのは“幸せ”の意味だった。

劇中、「幸せ」という言葉が何度か出てきたが、最後の最後で偽りのない人生を取り戻した正隆自身が、初めて「今、幸せだ」と口にした。「偽りなく生きる」は、同作の主題歌でもあるKis-My-Ft2「Fear」の歌詞にも登場する言葉。“幸せとはなにか”という問いに対する正隆の答えが、同作のゴールになった。

同作のメイン監督・安里麻里氏は放送後、Twitterでこのクライマックスシーンの台本の画像を公開した。正隆が口にした「俺も、今、幸せだ」のセリフには、線が引かれている。「正隆は萌や雪映から『私、今、幸せ』という言葉を聞いてきましたが、最後やっと、幸せの意味がわかる。世の中から見たら幸せには見えなくても。幸せって感覚は、その人の中にこそあると思っています」と綴った安里氏。この投稿にも多くの共感の声が寄せられている。