「めちゃ×2イケてるッ!」(1996年〜2018年)や、「はねるのトびら」(2001年〜2012年)、「ピカルの定理」(2010年〜2013年)など、若手芸人によるコント番組を次々と生み出してきたフジテレビが、令和に送り出すのが「新しいカギ」(10月16日[土]より毎週土曜夜8:00から放送)。チョコレートプラネット・霜降り明星・ハナコの実力派芸人3組を中心に、作り込んだコントを世に届ける。今年の1月にパイロット版が放送されて4月には早くもレギュラー化、そして10月からフジテレビの歴史あるお笑い番組枠“土8”こと土曜8時に移動する。新たなムーブメントが生まれようとしている今、出演陣3組に話を聞いた。

■若手実力派芸人3組が、フジテレビ新時代のカギを握る?

——土曜8時に移動が決まった「新しいカギ」、今の率直な気持ちは?
粗品(霜降り明星)「土8に進出できるなんて、最高の気分です!番組を末永く続けるために頑張らなアカンとか、数字を取らなアカンとか、考えなきゃいけないことはいろいろあると思います。でもとりあえずは、そういうのナシで楽しくやろうかな、と。ノンストレスでやりたいですね」
せいや(霜降り明星)「僕は、とにかく数字を気にしながら…」
粗品「え、俺と真逆やな」
せいや「自分にも相方にもストレスをかけていきまして…」
粗品「え?」
せいや「というのは冗談で(笑)。僕、この年齢ながらドリフターズさん、引いてはクレイジーキャッツさんにめっちゃ影響を受けてるんですよ」
粗品「引くねぇ」
せいや「それこそドリフターズさんも、他局ですが土曜8時に番組を持っていました。この枠に出演できるというチャンスと巡り会える肉体に、自分の精神が入っていたんやと思うと感動です。生まれ変わっても二度とできない経験だと思うので、一度きりのチャンスをみんなと楽しみます!」
岡部大(ハナコ)「その気持ち、なんか分かるよ。土8でコント番組ができる世界線に自分がいたとは!人生賭けて頑張りたいと思っています」
長田庄平(チョコレートプラネット)「大ブレイクしようが、レギュラーを持てるかわからない枠が土8。運と…あとは才能が大事なので、ガチで選ばれたんやなって」
秋山寛貴(ハナコ)「どれだけ自分をホメてるんですか(笑)」
長田「でもある意味、奇跡が起こったなと。本当に偉大な枠ですから」
松尾駿(チョコレートプラネット)「すごいことだよね、マジで」
秋山「しかもたくさんのキャラクターを歴史に残してきた枠だから、そこも継承していきたい。最終的には“土8と言えば『新しいカギ』だよね” と言われる番組になりたいです」
粗品「いいこと言うねぇ」



■松尾&せいや&岡部は三つ巴の関係?

——コント番組で共演すると、一緒にいる時間もかなり長くなったと思います。このメンバーの中で、イメージが変わった人はいますか?

せいや「僕、全員かもしれないです。それまであまりちゃんと話したことのなかった人たちだったので、よく知ると全員チャーミング。ハナコはみんないいヤツやし、長田さんはすごくキュートで優しい先輩だし」
長田「キュートかい(笑)」
せいや「松尾さんは『こんなところに白髪があるんや!』という驚きと同時に、すごく好感を持ちました」
松尾「おい、やめろ」
せいや「こんなに可愛い白髪があるんやと、強く思いました」
松尾「なんだよ“可愛い白髪”って。白髪は可愛くならねえんだよ!」
せいや「いや、松尾さんの白髪は可愛いんです。愛嬌があります」
松尾「可愛くないから染めてるんだよ!(笑) コイツ、いつもそこをイジってくるんだよな…」
せいや「ホンマにイジってないですよ!」
松尾「そのくせ、自分はめちゃくちゃハゲてるのに」
秋山「やめましょ、けなし合いはやめましょう!(笑)」
松尾「大事な撮影のときは、メイクさんにお願いしてハゲを隠してることも知ってるんだからな!」
長田「…マジで不毛な争いだよ、たぬき族の白髪とハゲの戦い」
せいや「誰がたぬき族や!(笑)」
松尾「そして何が気に入らないって、こういうときに岡部くんがちょっと上から見てるんだよね」
長田「岡部・松尾・せいやの3人の間で、誰がヒエラルキーの頂点かという争いを常にしてるよな」

——そのヒエラルキーは、誰がトップなんですか?

岡部・松尾「僕です!」
せいや「ホンマは岡部が2票取って、松尾さんは最下位です(笑)」
松尾「実はこのくだりで大もめしたコントがあるんですけど、その部分はがっつりカットされました(笑)」
長田「菊田、全然しゃべってないけど、どうよ?」
菊田竜大(ハナコ)「見方が変わったという意味だと、チョコプラさんも霜降りもやっぱりプロなんだなって」
長田「どういうこと!?」
岡部「失礼だぞ!」
粗品「チョコプラさん、結構先輩よ!?」
菊田「本番前に、なんか集中してるんですよ。そういうのを見ると、この人たちもプロで飯食ってるんだなって。友達みたいになっちゃってたけど」
せいや「誰が何を言うとんねん(笑)」
菊田「でも本当に思うんですよ、ちゃんとそういう顔を持ってるんだなって。僕は本番前に集中しないときも多いので」
せいや「集中せえや!」
秋山「常にしろ!」
菊田「僕、セミプロなんで」
粗品「なんでセミプロが土8に入ってんねん(笑)」
菊田「たまたま」
せいや「このメンバーに入りたいヤツ、めちゃくちゃおるぞ!よう入り込めたな!!」
菊田「たまたまセミプロで入り込めました(笑)」
粗品「僕の中でイメージが変わったのは、チョコプラさんですかね。やっぱり面白いな、と思って」
長田「シンプルほめ!」
粗品「松尾さんとは他の番組で一緒にネタを作ったこともあって、かわいがられかけているんですけど、長田さんとはちゃんとしゃべったことがあんまりなくて」
長田「確かにね」
粗品「でも『力見引越センター』とかで一緒にやっていくうちに、すごくいいなと思えたんです。『めざましじゃんけん』に出演したときも特に打ち合わせしないまま、ふたりで普通にやりとりできて」
長田「信頼関係ができつつあるよね、粗悪社長と」
粗品「W主演でやらせてもらってますから」
松尾「あれ、W主演だったんだ」
長田「やっぱり粗悪社長がいないと、力見も輝けないんでね」
せいや「粗悪社長のキャラ名、誰も知らないですよ」
粗品「いやいや、粗悪社長が仕事を取ってきてるんやから!」



■ドン・キホーテでコスプレが売られるようなキャラを生み出したい

——今秋のフジテレビ番組改編会見では、編成局長からこの番組に対して「社会現象になってほしい」という期待を寄せたコメントがありましたね。

長田「ありがたいことです。その期待に応えられるよう頑張って、全国民から愛される番組にしたいですね。今は子供さんとか若い層がよく見てくれていますが、それこそ50代から、果ては90代まで楽しんでもらえるような」
せいや「90代とは、かなり上まで見込みましたね!」
長田「幅広い世代に好きになってもらえるキャラクターが多いと思いますから。『ぶっとび!飛美男くん』の飛美男くんとか、ただ飛んでいるだけなんでね」
松尾「おい、ふざけんなよ!」
長田「ああいうわかりやすい笑いは、ご年配の方も笑えると思うので」
岡部「それ、お年寄りのこともバカにしてますよ!(笑)」
粗品「あのコントは、僕が扮するナオトと飛美男のW主演ですよね」
松尾「粗品のW主演、多いなぁ(笑)。でも確かにナオトくんがいないと、飛美男はうまくできないもんね」
秋山「キャラがマネされているところ、見たくないですか? 道ばたで子どもが粗悪社長をマネしている場面とか、遭遇してみたい」
長田「学校で流行るかもね、粗悪社長のモノマネ」
せいや「あれが女子に流行るか!」
粗品「年末に『ドン・キホーテ』で力見と粗悪社長のコスチュームを売ってほしいですよ」
岡部「それは本当に社会現象!」
せいや「年末に粗悪社長やるヤツ、オモロすぎるやろ」
秋山「コスプレは見かけたいなぁ」
岡部「『新しいカギ』のキャラで、『ドン・キホーテ』のコスプレ棚を埋めたい!」
粗品「“力んでる男と悪徳社長”みたいな名前になってるんやろうな、商標の都合上(笑)」

——最後に松尾さん、締めの言葉をビシッとお願いします!

松尾「土曜8時は家でテレビを見るためにみんな帰宅して、街から人が消えるくらいの現象を起こしたいですね。“ネットが面白い”とか言われてるけど、まだまだテレビが面白いことを見せてやりますよ!」