鈴木愛理が2年ぶりのソロコンサート「鈴木愛理LIVE 2021〜26/27〜」を10月13日に東京・日本武道館で開催。2018年7月以来3年ぶりとなる武道館には、客数制限のある状況ながら5000人という"満員"のファンが詰めかけた。

生バンドの演奏が始まり、純白のドレスをまとって現れた鈴木はステージ中央のスタンドマイクの前に立つと、自らも出演したABEMA TVドラマ「ブラックシンデレラ」のエンディングテーマでもある最新配信シングル「Be Brave」からライブをスタート。

「みんな予習してきてくれたかな?」というあおりで始まる、先週末にMVが公開されたばかりの新曲「rescue」まで4曲をノンストップで歌い上げた。

この日はあいにくの小雨だったが、最初のMCでは「℃-uteのころから大きな会場のライブの日には雨が降って、そのライブは成功するというよく分からない説がありまして…(笑)。それがまだ続いているのかと思うと、こうして久しぶりにライブができることを地球全体が喜んでくれている気がして、この雨すら愛おしく感じます」と笑顔であいさつ。

ライブタイトルの「26/27」は2021年4月に26歳から27歳になった自身の年齢を現しているが、この間はコロナ禍によるライブの中止など、思い通りの活動ができない状況があった。配信を中心に多くの楽曲を発表してきた彼女はさまざまなアーティストたちとのコラボも実現してきたが、そんなナンバーの数々をメドレーで披露。

続いて「次も新曲です」と言って椅子に座ると、吉澤嘉代子提供による「笑顔」をアコースティックギターとウッドベース、ピアノのシンプルなアレンジで聞かせた。

その後、上段ステージに上がると、2ndアルバム『i』に収録されたwacciのカバー曲「別の人の彼女になったよ」を歌唱。タイトルだけでも切なくも前向きなシチュエーションが伝わる、元彼への思いを込めた楽曲を力強く歌い上げ、ステージを去った。

■℃-uteやBuono!の楽曲に大きく揺れるペンライト

これまでの活動を振り返るVTR上映を挟むと、パラリンピック閉会式でも話題を集めたガールズブラスユニット・MOSが登場。ピンクのドレスに着替えて現れた鈴木は、管楽器演奏とダンスを融合させた彼女たちと共にライブを再開した。

伸びやかな歌声のナンバーが続いた前半戦とは曲調を一転して、見た目も華やかでダンサブルな"第2幕"とも呼べるステージに突入。

メドレーでは℃-uteやBuono!の楽曲も聞かせ、観客たちの振るペンライトが一段と大きな動きに。歌い終えた鈴木が「(皆さんの盛り上がりを)拍手でチェックしますよ。明日の手のひらのことなんて考えないで、拍手して!」と言うと、客席もその言葉に力いっぱい応えた。

本編最後はYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」でも再生回数2030万回を突破した鈴木雅之とのコラボ曲「DADDY!DADDY!DO!feat.鈴木愛理」をソロ楽曲として熱唱し、ステージを降りた。

その後、Tシャツ姿でアンコールに登場した彼女は、新曲の「ハイビート気分」を歌うと、2022年にニューアルバムをリリースすることを発表。

「コロナ禍で自分と向き合って気付いたのは、私は歌うことが好きだということ。皆さんが明日も頑張ろうって少しでも思ってくれること、歌を歌うことが私のやりたいことだなと、そういうふうに改めて気付けた2年間でした。今日は最後の最後までパワーをしっかりと送るので全部受け取って帰ってください!」と、言葉を詰まらせつつも熱く語った。

そんなあいさつに続いて、wacci提供の新曲「光」を「初めての失恋じゃないバラード曲です」と言って初披露。ラストは「Easy To Smile」で、3年ぶりの武道館コンサートを締めた。

この日のライブは11月7日(日)夜6時30分からストリーミング配信を開始。10月23日(土)には大阪・NHK大阪ホール、11月3日(水・祝)には愛知・日本特殊陶業市民会館ビレッジホールで追加公演も開催される。


取材・文=青木孝司