米倉涼子主演のドラマ「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」(毎週木曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系)の第1話が10月14日に放送された。2年ぶりの新シリーズは、医療ドラマとしてコロナ禍という現実世界を反映。そんな中で見せた未知子の変わらない外科医としての矜持が反響を呼んだ。(以下、ネタバレがあります)

■未知子がコロナ禍における医療従事者の気持ちを吐露

同作は、フリーランスの外科医・大門未知子が一切の妥協を許さず突き進む姿を描く人気シリーズの第7弾。内田有紀、岸部一徳、遠藤憲一、勝村政信、西田敏行や前シリーズから仲間入りした今田美桜らおなじみのメンバーに加え、未知子と対立する新キャラクターとして、野村萬斎、小籔千豊、杉田かおる、要潤らが出演する。

2年ぶりとなる新作は、100年に1度のパンデミックで感染治療と内科を最優先し、不要不急の外科手術は延期するという新局面を迎えた日本最高峰の大学病院「東帝大学病院」が舞台。台頭する蜂須賀(野村)率いるメスを使わないケミカルサージェリーを推進する内科と、大門、そして別棟の分院へ追いやられた外科が対立していく。

第1話では、ニュージーランドで副首相のオペを成功させた未知子が日本に帰国。そのオペで第一助手だった一木(岡田将生)は、自身が主治医を務める参議院議員・由華(冨永愛)に胆石症のオペを未知子に頼むよう勧める。その由華がパーティー会場で急性胆のう炎を発症し、未知子は搬送先の東帝大学病院でオペを実施。その後、由華は回復するが、パーティーでクラスターが発生。さらに、一木の体調が悪化する…という展開となった。

新型コロナウイルス感染症がまん延する現実の世界を取り入れたストーリー。外科分院長となった蛭間(西田)がリモートワークで画面フリーズしたり、蛭間に服従する海老名(遠藤)らのせりふ「御意」に対して蜂須賀の腰ぎんちゃくである鍬形(小籔)らが飛沫の飛ばない“御意ポーズ”を見せたりと面白さがありつつも、医療従事者の厳しい現実が映し出された。

猛威を振るう感染症を前に医者としての無力さを感じる一木に対し、未知子もニュージーランドの前に滞在していたニューヨークで、患者だけでなく仲間の医師も何人も見送ったと告白。そして「医者が人のためになれるなんて、きっと思い上がりなんだよ」と言うのだった。

■強力なウイルスを前に、1人で手術に挑む未知子

未知子の言葉を受けて「それでも、目の前の患者を救うのが医者ですよね。そこまでの覚悟…、俺にあるのか、ないのか」と言った一木。そんな彼が、日本に来る前に滞在していたアフリカで、ワクチンも特効薬もないラッサ熱に感染していたことが判明する。

未知子は急性心膜炎を発症した一木の手術を、感染を広げないために一人きりで実施。これまでと同様に、目の前の患者を救う外科医としての未知子の“覚悟”は、ただただかっこ良かった。SNSでの反響も大きく、タイトルがTwitterのトレンド1位になった他、未知子の決めぜりふ「失敗しないので」や「ラッサ熱」など関連ワードもトレンド入りした。

ラストでは一木の手術後に自主隔離していた未知子を激しい頭痛が襲い、倒れてしまった。第1話から緊迫感のある怒涛の展開となったが、予告では未知子の無事な姿が見られたのでひと安心というところ。

実は100%を求める完璧主義者であったことから外科医を辞めた過去がある蜂須賀。「私、失敗しないので」の未知子との対峙に大いに期待したい。

第2話は10月21日(木)に放送される。蜂須賀がアメリカ仕込みのスーパー脳外科医・興梠(要)を招く。そんなとき、蛭間は昔なじみである銀座のクラブのママ・麻也子(夏川結衣)が不意によろけるのを目撃し、検査入院の手配を整える。興梠の検査結果分析を聞いた未知子は、もっと詳しく検査すべきと主張するが、蜂須賀は耳を貸そうとしなかった。

(文=ザテレビジョンドラマ部)