10月23日より「映画トロピカル〜ジュ!プリキュア 雪のプリンセスと奇跡の指輪!」が公開中。同作の舞台は、「雪の王国・シャンティア」。新しい女王の戴冠式に参加する「トロピカル〜ジュ!プリキュア」(以下、「トロプリ」)の面々が、謎の怪物に襲われてしまうところに、「ハートキャッチプリキュア!」(以下、「ハトプリ」)のメンバーが駆けつけ、夢のコラボを果たす。

WEBザテレビジョンでは、シリーズ7作目の「ハトプリ」より、花咲つぼみ/キュアブロッサム役の声優を務める水樹奈々にインタビューを行い、作品への思いや自身が演じるキャラクター、収録現場でのエピソードなどを聞いた。

■つぼみというキャラクターは、自分の一部になっている

――約10年ぶりに「ハトプリ」チームがそろいましたが、アフレコを終えた率直な感想をお聞かせください。

「ハトプリ」チームそろってのアフレコは久しぶりで、本当にうれしかったです。不思議なもので、全員そろうと当時の気持ちに一瞬で戻るので、キャラクターを「こう演じよう」と頭で考えなくても、自然と役に飛び込んでいけました。4人そろっての技も久しぶりに披露できたので、それもすごくうれしかったです。

――久々であっても、演じやすかったということでしょうか?

1年という長い期間、オリジナル作品で演じられるアニメというのは本当に数少ないので、皆さんと一緒に作っていった「ハートキャッチプリキュア!」という作品、そしてつぼみというキャラクターは細胞に染み込んでいます。

自分の一部になっているので、「どんなキャラクターだったかな」と思い出したり、「どういうふうに演じよう」と考えたりしなくても、せりふと絵を見るとスイッチが入るという特別なキャラクターです。

――久しぶりの「ハトプリ」共演者とのチームワークはいかがでしたか?

4人そろったのが本当に久しぶりだったので、スタジオに入る前に、ロビーで再会を喜び合い、話が止まらなくなってしまって(笑)。みなさんに会えることがうれしすぎて、実は20分前にスタジオに到着していたのですが、みなさんも同じくかなり早めに入っていて!そこで、収録が始まるまでずーっと近況報告をしてました(笑)。

久しぶりだったので、久川綾さんが「元気だった?」とか「どうだったの?」とか、キャラクター(※月影ゆり/キュアムーンライト)と同じようにお姉さんという立ち位置で、私たちのいろいろなことを聞いてくださって、同窓会のような感じで話してました。

プリキュアチームってキャラクターとのシンクロ率がすごく高いような気がしていて、水沢史絵ちゃんがえりか(※来海えりか/キュアマリン)と同じくハトプリではムードメーカーで、「おみくじってすごいんですよ!大吉が出たのに、車に気をつけろって書いてあって、その帰りに車が壊れた!みんなおみくじに書いてあることは守った方がいいよ!」っていう話をしてくれたり(笑)。

ロビーでのトークでしっかり体も温まり、アフレコもとてもスムーズでした!しかし、久しぶりの4人技は何度かリテイクが…(笑)。それは、感染対策のパーテーションのせいということで(笑)!

■「その人の個性や性格を見透かされている」

――「トロプリ」メンバーの印象は?

本当にキャラクターとぴったりで、プリキュアのキャスティングをされる方はすごいなと改めて思いました。みんなオーディションで役が決まるのですが、キャラを通してその人の個性や性格をしっかり捉えているというか、見透かされている感じがします。歴代どのプリキュアを見ても、本当にキャラクターとの親和性が高くて、そのまま絵の中から飛び出してきたような、そんな印象があるんですよね。

私も実は最初、オーディションではえりか/キュアマリンを受けていたんです。そしたら、音響監督さんから「つぼみを受けてもらっていいですか?」とその場で原稿を渡されて、つぼみを受けたら合格しました。もしかしたら私の中にあるシャイな、引っ込み思案な部分を声から感じ取って、「こっちのキャラクターの方が合う」と思って、急遽切り替えてくださったのかもしれません。

「トロプリ」チームとは残念ながら一緒には収録できなかったのですが、ドタバタからシリアスな展開まで、表情豊かなキャラクターたちが紡ぐ物語を、このキャストだからこそ、より深く膨らませられたのではないかと思います。

――改めて、ご自身が演じる花咲つぼみ/キュアブロッサムの魅力はどんなところですか?

彼女はすごくシャイで引っ込み思案なところがあるのですが、芯は強く、家族と友だち思いで、その優しさが強さになっているというキャラクターです。

その純粋さと、引っ込み思案ながらも全てのことを前向きに捉えようとする部分、そして何事にもトライしようとするガッツが彼女の魅力なんじゃないかなと思います。

踏み出す勇気がないとえりかとのコンビネーションは生まれなかったと思うし、彼女のエネルギーが、周りの、それこそゆりさん(※月影ゆり/キュアムーンライト)の心を溶かすきっかけになったりするので、内気な女の子ではありますが、ハートの強さは誰にも負けない子だと思います。

■「愛が強く深い作品に携わることができて幸せ」

――これだけ長く愛される作品になり、どんどんプリキュアも増えていきますが、プリキュアの一員になって良かったと思うことはありますか?

良かったなと思うことだらけです!

実は、「プリキュアOB」というLINEグループがあって、TVアニメの最終回を迎えるとそこに加入させてもらえるんですよ。「最終回見たよ〜!」「1年間おつかれさま」「よく頑張ったね」と先輩方からメッセージを頂けて、「また次のプリキュアにバトンがつながったことがうれしい!」というのを話し合うLINEなんです。

なので、本当に愛が強く深い作品に携わることができて幸せだなと、節々で感じます。

ハトプリが放送されていた当時も、周りのスタッフさんが「うちの娘が今ハートキャッチ見てるんだよ!」という話をしてくださったり、「ちょっとブロッサムの声で元気づけてあげて!」など、今までにない反響があって、すごくうれしかったです。

また、自分の演じた声がおもちゃになるというのも今まで経験したことがなかったので、たくさんの初めてを経験させてもらえた現場で、すごく幸せな思い出がいっぱいです。

――花やファッションをモチーフにした「ハトプリ」の世界観と、南国をイメージした海辺の街を舞台にした「トロプリ」の世界観。映像の質や、デザインも随分変化したと思います。今、どのようなお気持ちでご覧になっていますか?

元々、「ハトプリ」はキャラクターデザインを馬越嘉彦さんが担当されていて、それまでの歴代プリキュアのイメージともまた違った個性があったんですが、今回またさらにそれから時を経て、より進化した、キラキラした「トロプリ」の皆さんとご一緒するという事で、同じ作品の中でどういうふうに質感が交わるのかなとすごく楽しみにしていました。

「ハトプリ」の持つかわいらしい部分はそのままに、「トロプリ」の華やかできらびやかな要素が追加されていて、私も見ていてすごく心ときめきました。さらに進化したつぼみたちを見ることができてうれしかったです。

「トロプリ」は、海とコスメがモチーフ。私はどちらも好きなので、自分が子どもの頃この作品を見ていたら、絶対にどっぷりハマったに違いないなと思いました(笑)。

しかもローラは歌が得意ということで!私も歌がすごく好きだから、好きな物だらけなんです(笑)!そして王女になるために努力していたり…。女の子ってやっぱりお姫様とかに憧れがあるじゃないですか!しかも変身するとさらにかわいい姿になるし、好きがいっぱい詰まりすぎて、絵柄や設定を見ただけで自分も童心に返りました!

■「お店みたい」なローストビーフに“トロピカる”!

――今作は、“凍った世界をトロピカらせる”ことがテーマになっていますが、水樹さんが最近「トロピカっているな」(=常夏の太陽みたいにキラキラ眩しい気持ちが湧き上がってくる感じ)と感じたものはありますか?

なんだろう〜!難しいですね…!昨年からのステイホームで、家で自炊することが多くなって。その中で、低温調理器を買いまして、それで作ったローストビーフがあまりにもおいしくて、トロピカってました(笑)!「お店みたい!」と言って自宅でかなり盛り上がってました!

――「プリキュア」シリーズ全体の魅力はどういったところだと思いますか?作品を通して伝えたいメッセージがあればお願いします。

つぼみの言葉を借りると、プリキュアという特別な力を使わなくても、「みんな心の花を咲かせるエネルギーを持っている」ということだと思います。プリキュアって魔法みたいな力を使っているわけではなくて、自分の本来持っているエネルギーを爆発させているんじゃないかなと私は思っているんです。自分の努力次第で、状況を変えることができると。

例えば、人間関係がうまくいかないという悩みだったとしたら、自分の行動次第で、その状況は常に変わっていく。自分が踏み出さなければ、そのまま現状維持。でも、勇気を出せば変わることもある。

プリキュアは“変身”という力を借りているけれど、実は根底には、その力を借りなくても、いろいろなことに真っすぐ向き合ってぶつかり合って挑戦し続ければ、苦難を乗り越え成長していけるということをメッセージとして伝えているんじゃないかなと思います。

■「映画トロピカル〜ジュ!プリキュア 雪のプリンセスと奇跡の指輪!」概要

毎週日曜放送中のプリキュアシリーズ18 作品目「トロピカル〜ジュ!プリキュア」(朝8:30-9:00、テレビ朝日系)は、「海」×「コスメ」がモチーフのとびっきりハイテンションなプリキュア。

女児を中心に人気を誇り、18シリーズも続くプリキュアシリーズの劇場版最新作「映画トロピカル〜ジュ!プリキュア 雪のプリンセスと奇跡の指輪!」が10月23日より全国公開中。

「雪の王国・シャンティア」を舞台に、新しい女王・シャロンの戴冠式に参加する「トロプリ」と「ハトプリ」のメンバーが、映画ならではのスケール感で、今までにないコミカルな2世代プリキュアのコラボを実現させる。

監督は「映画 ふたりはプリキュア Max Heart」や「ONE PIECE THE MOVIE エピソードオブチョッパー+冬に咲く、奇跡の桜」を手掛けた志水淳児。脚本は、「ふたりはプリキュア」から現在に至るまで、TVアニメ・映画共に数多くのプリキュアシリーズの脚本を手掛けてきた成田良美が担当。そこに、先輩プリキュア「ハトプリ」の声優キャストが加わり、同映画をさらに盛り上げる。

■「映画トロピカル〜ジュ!プリキュア 雪のプリンセスと奇跡の指輪!」あらすじ

ある日、まなつたちの元に、雪の王国・シャンティアから一通の招待状が届く。新しく女王になるシャロンのお祝いの式に参加することになったまなつたちは、キラキラ輝く雪の世界へと出発。

不思議な列車に乗ってたどり着いた場所は、あたり一面雪景色が広がる中にカラフルな建物が並ぶ、雪の王国・シャンティア。

人魚の国の女王を目指しているローラは、シャロンと仲良くなり、きれいな指輪をプレゼントされる。そして、ある“約束”をすることに。

しかし、突然謎の怪物が現れて、みんなを王国に閉じ込めてしまう。ピンチの中、「ハートキャッチプリキュア!」が駆けつけ、まなつたちのやる気もパワーアップ。

「トロピカル〜ジュ!プリキュア」は、「ハートキャッチプリキュア!」と一緒に凍った世界をトロピカらせるため、力を合わせて敵に立ち向かう。さらに、みんなの思いが重なったとき、シャロンからもらった指輪が奇跡を起こす。