「相棒 season20」(毎週水曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系)の第3話「復活〜最終決戦」が10月27日(水)に放送される。

「season14」以来、7シーズン目に突入し、ますます信頼感を増す水谷豊と反町隆史演じる杉下右京と冠城亘のコンビが、これまでの歴史を胸に新たな扉を開いた。シリーズ20作目という節目にふさわしく、10月13日には衝撃のスタートを切った「復活〜口封じの死」、10月20日にはその続編となる「復活〜死者の反撃」が放送され、多くの視聴者を魅了し、トレンド入りするなど大きな話題を呼んだ。

前シーズンから続く壮大なストーリーがいよいよクライマックスへと向かう今回、水谷と反町にインタビューを実施。20作目に突入した気持ちや撮影現場の様子などを聞いた。

■反町隆史が感じた安心感「この雰囲気いいな」

――新シーズン始動にあたって、久しぶりに会われたかと思いますが何か変化はありましたか?

水谷豊:「相棒」の場合、1年の内7カ月撮影して、その後撮影のない期間が5カ月あってまた会うことになるんですよね。どう?変化ある?(笑)。

反町隆史:基本的には変わらないですが、「相棒」に参加して1年目や2年目の頃は、お互い新シーズンが始まる時に違う現場から(相棒の現場に)入ってきていたので、僕自身は戸惑うこともありました。今では(水谷さんやスタッフと相棒の現場で再会すると)「あぁ、この雰囲気いいな」と思う安心感があります。

水谷:「相棒」の撮影がない期間を経て再会しても、(反町さんとの関係は)まったく変わっていないです。時々連絡を取り合っているからかもしれません。全く連絡も取らない、会わないということがあれば、何か変化を感じることもあるかもしれませんが…。

反町:冗談を言いながら連絡を取っています(笑)。

水谷:そう。連絡の内容は大したことではないんです(笑)。

――シリーズ20作目を迎えた気持ちを教えてください。

水谷:「相棒」が始まった当初から考えてみますと、まさかこんなに長く作品が続くとも思っていなかったですし、同じ役をこんなにも長く演じることになるとは思ってもみなかったです。まさかまさかの連続でした。正直、20作目を迎えるということは想像していませんでした。

よく「なぜ20年も続いたと思いますか?」と質問をいただくのですが、僕もまだその答えが分かっていないんです。いつかは分かる時が来るかもしれません(笑)。今思うのは、目の前のことをこなしてきたら20年たっていたということだけです。

反町隆史:20年続けている水谷さんはすごいなと思います。この間も今までの相棒の歴史を振り返っていくような特別なPR映像が公開されましたけれど、そういうものを見て、改めて「相棒」の長い歴史をしみじみ感じました。

――反町さんは、水谷さんとの相棒歴が7年目に突入しましたね。

反町:水谷さんの「20年」に比べると、ちっぽけな気がしますが、僕の「7年」というのもすごいことなんです(笑)。同じ役を長くやるというのは、俳優としても珍しいことなので。一つの役を長くやる大変さだったり、重みだったり、そういうものを毎年毎年、1シーズンごとに感じながら、気を引き締めて撮影に挑んでいます。

長く続けるためには、自分の中でモチベーションを少しずつ変化させていくことが大切になってきます。撮影の時はいつも同じ気持ちで臨んではいますが、キャラクターも作品の中で成長しているので、前回よりも少し違う亘や、相棒の雰囲気を意識していたりもします。

■初見でも楽しめる面白さ

――根強いファンがいる「相棒」ですが、初めて「相棒」を見る方のために工夫されていることや大切にしていることはありますか?

水谷:一つのシーンを切り取った時、(初見の方でも)面白いと思えるような作品を作るということを心掛けています。難解な話の時には特に、われわれキャストもそうですがスタッフ全員、視聴者がエンターテインメントとして楽しめるということを大切にしています。

反町:相棒という作品に参加し、撮影現場で感じているのは、水谷さんが常に作品に責任を持って妥協しない姿勢で臨んでいらっしゃるということです。その姿勢が作品に表れて、初めての方にも受け入れてもらえるように仕上がっているのだと思います。撮影を進めていく中で、何か疑問や違和感があると、水谷さんが監督と話し合いをし、よりよい形に変化をさせてきた場面を何度も見てきました。そこにはやはり長年続けてきた水谷さんだからこそのプライドがあり、それが「相棒」の魅力につながっていると思います。

僕はいかに亘というキャラクターを演じることに徹するかというのを常に意識しています。脚本家や監督がたくさんいるので、ぶれない「相棒」という軸の中で、事件も少しずつシチュエーションは変わります。そんな中でぶれないキャラクターを作り上げることが重要だと考えます。


――今シーズンの初回には元官房長官の朱雀(本田博太郎)が登場しました。以前、登場したキャラクターが再登場するというのはどのようなお気持ちでしょうか?

水谷:懐かしいものですよね。長年続けてきたからこそ、(懐かしいキャラクターが再登場するなど)こういうことができたのだなと思います。今回朱雀が再登場しましたが、朱雀が最初に登場した当時、「官房長官を殺人者にするドラマなんて…」と驚いた記憶があります。正しいはずの警察が罪を犯してしまった時、それをきちんと裁く姿を描いていけることは相棒の醍醐味(だいごみ)であり面白い所でもあります。

――朱雀と再会するシーンでは水谷さんから何か提案などされたのでしょうか?

水谷:どういう話になるのか、どのようなシチュエーションになるのかはプロデューサーと脚本家の皆さんにお任せしているので、僕たちはただ待っているだけです。「相棒」の現場ではいつも新鮮な驚きを感じることができます。

■水谷豊が撮影現場の雰囲気を明かす

――反町さんは過去のキャラクターの再登場についてどう思われますか?

反町:いきなり過去のキャラクターが出てくるので、長年相棒を見ていらっしゃる方はびっくりすると思います。僕も昔登場された方の再登場に驚きつつ、演出や脚本に対して、「あぁこういう粋な所が相棒の魅力の一つなんだな」と思っています。


――現場の雰囲気を教えてください。また大変だったことがあれば教えてください。

水谷:当たり前のように集まって、当たり前のように撮影をしている感じがします。各シーンについてみんなで話し合うこともないですし、各自が演じるキャラクターや「相棒」という作品への思いを持って集まってできていく作品です。その基本姿勢は、今回の初回のような難しい話の時でも変わりません。

反町:僕も最初入った時、びっくりしたのは皆さんが役や内容のことについて話していないということでした。他の連続ドラマだと新番組として始まることが多いので、現場に入ると必然的に役の話や内容について話し合うことがあるんです。長くやっている相棒だからこそ、キャラクターが(現場で)生きているというふうに感じました。話合わずとも、向いている方向が同じなので、何も問題がないのだなとも思いました。


――視聴者の方にメッセージをお願いします。

水谷:官房長官に対してもそうですし、右京や亘はよく恐れずに戦いを挑むなと思います。今シーズンも相棒らしい作品に仕上がっているように感じています。ぜひ楽しんでご覧ください。

反町:「相棒」という作品はシーズンの中で少しずつ変化があります。初回や最終回など、要となる回の脚本を書かれる輿水(泰弘)さんが道筋を示してくれているからこそ、挑戦もできますし、「相棒」らしさを失わずにいられると思っています。皆さんに面白いと思っていただけるような話が続きますので、楽しんでいただければうれしいです。