音楽家・俳優・文筆家と幅広く活躍する星野源が、11月7日放送の「日曜日の初耳学」(MBS/TBS系)に出演。林修のインタビューに答え、コロナ禍をきっかけに自身の楽曲制作に起きた大きな変化について語った。

■コロナ禍で曲作りに起きた変化

連続テレビ小説や国民的アニメの主題歌を担当するなど、日本を代表するアーティストの一人として知られる星野。コロナ禍を経て、音楽との付き合いが今大きく変化しているという。

それが、楽曲の制作方法。林先生が「(曲の)作り方が変わった面があると伺ったんですが?」と尋ねると、星野は「僕ずっとギターで作曲していたんです。自分の限界があるなぁと思っていて。コロナ禍になって、家に2カ月いるとなったときに、DAW(音楽制作のためのソフトウェア)というPC上で作曲をしていくやり方を教わって勉強して。そこから楽曲の作り方がガラッと変わったんです。今年出た『創造』という曲以降は、全然自分が(以前とは)違う状態で作曲していて、それが楽しくてしょうがないという感じです」と、自身に起きた変化を告白した。

そして「頭の中だけにあったイメージを自分一人で打ち込みで表現できるという、それはすごく大きいですね」と、パソコンを使った楽曲制作の魅力を語った。

■「イントロはないならないで大事にしたい」

その後、話題は曲の“イントロ”へ。林先生が「星野さんの曲は、イントロが非常にこだわって作られていると思っていて。やはりイントロに対してこだわりが?」と尋ねると、星野は「そうですね、イントロ好きです。こだわりがあるというよりは、『好き』という感じですね。イントロはないならないで、大事にしたい。“どうないのか”」と自身の思いを語り、「(イントロは)その曲の全体を印象づけるものだと思うので、大事に作りたいなと思っています」と打ち明けた。

話題の最新曲「Cube」のイントロは、激しいドラムサウンドとなっている。林先生が「『Cube』は今までとイントロが違うな、という印象を受けたんですが」と切り出すと、星野は「リアルな生音の太鼓の音なんですけど、(打ち込みで作ったので)人力では不可能なことをやっているんですね。たぶん腕が6本くらいないと」と告白。

「千手観音くらいしか演奏できない?」と目を丸くする林先生に、星野は「そうですね、まさに千手観音」と返答。「そういう(腕が6本くらいある)ドラマーと仮定して作り始めたんです。そうしたら楽器の数が異様に少なくなったんです。ドラムとオルガンとベースだけになって」と、イントロ部分の制作への挑戦が楽曲全体に与えた影響にも言及した。

「今までの楽曲よりも圧倒的に楽器数が少ない、それが面白くてしょうがなくなっちゃって。『こんな音楽ない』という感じになったのがすごく楽しかったです」とうれしそうに語る星野。新たな楽曲制作の手法を駆使し、新たな角度から音楽を楽しむ姿に、スタジオからも感嘆の声が上がっていた。